愛しているフリはもうおしまい。

しゃーりん

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ファルクはティナの物が一切無くなった部屋の中で呆然としていた。


どうしてこうなったんだ?


あの日、レーシアを抱いた日は友人もグルだった?

何人かで飲んでいたのに、気づけばレーシアが隣にいて……

何がきっかけだったんだろう。不意にレーシアが体を寄せてきてキスをしてきた。
口をこじ開けられて舌の上から喉に何かが流れていった。

『今のは?』

『おいしかったでしょ?』

そう言って、また深いキスをしてきた。クチュクチュと音が響く。
友人が、『俺はこっちの部屋を使うから、お前はあっちな』と言うのが聞こえた。
レーシアが手を引いて私を部屋まで連れて行ったんだ。

『大丈夫?暑そうね。服を脱がせましょうか?』

『…ああ。暑い。』

脱いだ後は…ああ、私が押し倒した。

一度目はとにかく入れて出したかった。
脚でがっちりと腰が逃げないようにされて、中に出してと言われたと思う。
二度目はレーシアが上に乗って激しく動いていた。
出るといっても退かないから中に放った。
三度目は後ろから激しく突いた。今更だと思い中に放った。
それでようやく衝動が治まった。

レーシアが誘ってきたし、秘部も濡れてて軽く解しただけですんなりと入った。
令嬢の格好をしていたけどもちろん処女じゃなかったし、高位貴族専門の娼婦かと思った。

『赤ちゃんできたかな?』

『は?』

『私を抱いたってことは結婚してくれるのよね?』

『君は何を言ってる?』

『あら、知らなかったの?これってお見合いよ?』

『見合い?私は結婚しているが…君は誰だ?』

『離婚するんでしょ?私はサーク公爵の娘よ。庶子だけど。あなたが候補だって。』

『公爵の娘……』

そこからは逃げ帰った。
屋敷に帰ってからもティナの顔を直視できなかった。
レーシアが見合いは失敗だったと公爵に報告してくれることを期待したが、結果は見ての通り。



レーシアが自分との既成事実を作るためにワザと寄ってきたということは理解した。
おそらく公爵は、レーシアが可愛い容姿をしているので利用できると思い、引き取った。
でも、公爵令嬢と言うにはほど遠い礼儀作法の上、純潔ではないと知ったんだ。
それで持て余していた時に、うちの親が息子の再婚相手を探していると知ったんだろう。

ティナは母から離婚するように言われたと言っていたから……

子爵家出のティナに母はあまり好意的ではなかったし、子供もできなかったから。
 
そこを公爵に狙われたってことだな。

レーシアがどんな令嬢なのかを両親もよく知らなかった。おそらく庶子とだけ。
公爵家との繋がりを重視したんだろうな。



母上はわかっているのかな。

爵位が上の嫁に、ティナに言っていたような小言が言いにくいことを。
公爵家と同じように散財される可能性があることを。
息子が遊びにくくなるってことを。

わかってないよな?でも、もう遅いんだ。



こうなったら、レーシアには一日でも早く妊娠してもらおう。
侯爵家の跡継ぎを産んでもらった後は、お互い自由に過ごす。

じゃないと、レーシアだけを毎日抱く生活は考えられない。
ティナは毎日のように抱いても飽きなかったし締まりが最高だった。
レーシアのアソコの緩さは娼婦みたいだ。娼婦は緩いけど締めるのも上手いからまだイケる。
今まで遊んでた女たちがティナにしたようにレーシアにも告げ口したら公爵が怖いな。
遊ぶ時はしばらく娼館に行くしかないな……

ティナが愛人になってくれていたら……あーーーーーーー!もうっ!最高の体だったのになぁ……





 
 



 
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