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翌朝、ミアーナはまるで筋肉痛になったかのように体が重く感じた。
手で顔を触ってみると頬の腫れはあまり引いておらず、しかも視界が悪い。
とんでもなくブサイク顔になっていそうだと思った。
「当分、どこにも行けないわね。」
内出血しているので色が元に戻るまでに時間がかかると思った。
「歯は抜けてないし、鼻も折れていない。傷もついてないから大丈夫ね。」
美愛の時、付き合った男と別れる時に殴られたことがあった。
あの時も昨晩も、拳ではなく平手だったことが幸いしていると思った。
「ネヴィル殿下って女性を殴る人だったのね。なんか、慣れていたし。」
過去の被害者たちも、怖い思いをしたことだろう。
「ミアーナが女神に救いを求めたのも当然ね。転生したら幸せになってほしいわ。」
被害にあったミアーナに対してはそう願うしかない。
これからは、美愛がミアーナとして自分も幸せになれる方法を考えていかなければならない。
「こういう場合の慰謝料ってどれくらいが相場なのかしら。四人分なんだから一生とまではいかなくても当分の間は働かずに暮らせるくらいのお金は欲しいわね。子供も育てなきゃならないし。」
子供はできているのが異世界あるあるだと思っている。
もちろん産むつもりでいるが、ワンオペで疲れ果てる母親にはなりたくない。
「乳母っていうの?保育士さんみたいな人がいてくれたら安心よね。家事をしてくれるお手伝いさんも欲しいし。この世界の貴族ならそれが当たり前みたいだけど、慰謝料で足りるかしら。」
ここは兄夫婦のものになるから、シングルマザーになるミアーナが一緒に住むと迷惑をかけることになる。
「それに、恋人も欲しいしなぁ。」
美愛の時と同様、体の相性のいい男と満足のいくSEXライフを送りたい。
しかし、この世界では体の相性を試して別れるなんてことをやっていたら身持ちの悪い女として噂されることになりそうだと思った。
それは既に令嬢としての価値を失ったミアーナに追い打ちをかけるようなものである。
「事情をわかった上で結婚してくれる奇特な人っているかな?」
独身でいることを思えば、この際、体の相性は少々悪くてもいいから結婚したい。
適度に性欲のある男となら、工夫次第で満足できるはず。
ロングストン公爵家と繋がりを持ちたい貴族がいれば、ミアーナに子供がいても結婚してくれる人がいるかもしれない。
それなら貴族のままでいられて、安全に暮らせるだろう。
「条件を出したら、あの兄が探してくれるかも。」
体格のいい人は、比較的いいモノを持っている男が多い。
しかし、これまでの性経験上、美愛は太さよりも奥までしっかり届く長いモノが好みだった。
「長いかどうかって聞けないよね……」
親に似ると聞いたことがあり、恋人と別れた後にその父親に誘われたから実際に試したこともある。
似ていると言えば似ていたと思った。
浮気されて別れることが多かったことも思い出した。
この世界だと性病とかも怖いので、浮気しない男がいい。
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