不幸な令嬢に転生しましたが修道院には行きません。

しゃーりん

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ミアーナが死んだと思い込んでいたせいで、父への言い訳を失敗したとネヴィルは悟り、誤魔化しても仕方がないと正直に話すことにした。 
 

「ミアーナとの婚約を解消したかったんですよ。未婚の令嬢が襲われたら、それを隠して修道院に行くものでしょう?なのに、処罰を望む?父上も、騒ぎを大きくしたくありませんよね?」
 

国王の息子を犯罪者にするわけがない。

ネヴィルは父が何とかしてくれるだろうと思った。 


「お前、以前にも王宮の侍女を襲ったか?」


父が冷たい視線をネヴィルに向け、そう聞いてきた。

侍女か。……そういえば、あったな。


「あれは、テオドールが酔って部屋に押し込んだんですよ。そうしたら侍女もノリノリで。純潔じゃなかったし、結婚してくれないのなら訴えるとか言ってたけど何もなかったのがその証拠ですよ。」

 
嘘だ。記録していると脅せば、おとなしくなった。

なのに、ミアーナはなぜそうしない?


「侍女のことはもう確かめようもないが、ミアーナを襲ったのはまずい。このままお前を王家に置いておくのは許されないだろう。伯爵位と領地を与えるから、あの三人の取り巻きと一緒にしばらく領地でおとなしく過ごせ。」
 
 
伯爵!?
それは低いだろうが。


「臣籍降下するなら公爵位を与えられるべきじゃないですか?」

「それでは甘いと言われるだろう。あとの三人は跡継ぎの座から降ろすのだから。四人とも地位を失うより、伯爵になったお前が面倒を見る形にすれば、彼らの親も仕方がないと納得するはずだ。」


あいつらは跡継ぎから降ろされるのか。


「ですが、我々を罰すればミアーナは傷物だと社交界にばれるようなものですよ?それよりも、ミアーナは病気で婚約を辞退したことにして慰謝料として金を渡せばいいんじゃないですか?」


父は少し考えこんでいた。


「やはり慰謝料の額で誠意を見せるしかないか。それが落としどころだろう。」
 

父は大きなため息をついた。

そうだ。
おとなしく修道院に向かわないミアーナの狙いは金だろう。
傷物になったことで嫁げなくなったからだ。

ロングストン公爵なら修道院に向かわせそうだが、ミアーナが我々の処罰を望んでいるなら、対処できるのは金しかないだろう。


「では、ロングストン公爵家には、お前の王位継承権剥奪と臣籍降下、あとの三人は跡継ぎの座から外し、各々の家からも今後の暮らしに不自由のない慰謝料を払うということで手を打つ。
婚約を解消したいからといって、これは悪手だ。二度と、こんな真似はするな。わかったな?」 

「はい。申し訳ありませんでした。」
 

やはり、父は甘い。

取り巻き三人が跡継ぎから外されることは予定外だったが、自分が臣籍降下をして公爵になることは思惑通りになったとほくそ笑んだ。
 
 

 

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