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ネヴィルたちが貴族令嬢を襲ったのは、ミアーナ以外に六人わかっている。
「六人の令嬢たちは、婚約を解消になったり破棄になったり、心を壊して精神医療院に入っている者もいる。彼らを野放しにしていいわけがない。」
さすがにそんなにいたとは思わなかったのだろう。
国王陛下も頭を押さえていた。
「適正な処罰を求めます。」
「……平民に落として懲役十年くらいか?」
国王陛下は処罰しなければならないと覚悟したようだが、その知識はあやふやなようだった。
すかさずコーネル侯爵が訂正する。
「国王陛下、本来であればその六人からも調書を取った結果、おそらく懲役は二十年は下りません。」
「二、二十?」
「しかしながら、それはミアーナ嬢お一人が加わることで全く処罰が変わります。」
「どういうことだ?」
「ミアーナ嬢は、現状、ネヴィル殿下の婚約者。となると準王族扱いとなり、その地位にある者を穢した場合、局部切除の上、無期懲役となります。」
つまり、アレをちょん切って、一生重犯罪者として働くことになる。
「ネ、ネヴィルもか?王族だぞ?」
「王族も、貴族も、平民も、同罪です。これは過去の王族が求めて定まった罰です。」
王族の婚約者になった令嬢が襲われるという事件が起こり、厳しく制定された法である。
過去には、第一王子の婚約者を襲った第二王子が処罰を受けたという実例もある。
それなのに、王族である彼らは知らなかったのだろうか。
「……俺たちだという証拠はあるのか?まさか、ミアーナや女たちの証言だけとは言わないよな?口裏を合わせて冤罪にかけようとしているんだろ?」
ネヴィルは証拠がなければ認めないといった態度だった。
だが、顔色は悪い。
認めるわけにはいかなくなったのだから。
部屋の隅の三人は、放心状態で座り込んでいた。
「水晶に記録を残し、それで脅したそうですね。四人の部屋のどこかにあるはずのそれが証拠です。」
記録水晶を用意したのはアレスだったはず。
でも、アレスが持ち帰るよりも、ネヴィルが持っている可能性は高い。
「はっ、そんな疑いだけで部屋の捜索はさせないからな。」
今にも処分しに行きたいのか腰が浮きそうになっている。
「ミアーナは王宮医師に診察してもらいました。殴られた跡、押さえ込まれた跡など、襲われた証拠はありますし、あの日、殿下方が慌てて部屋を出て行った姿の証言も取れています。その後、使用人に指示をして医師を向かわせたということも。」
「ち、違う。あれは、……そうだ!ミアーナの不貞を目撃したんだ!!襲われていたんじゃない。彼女が男を誘っていたんだ。医師を向かわせたのは、彼女が純潔ではないと証言してもらうためだっ!!」
ミアーナを襲ったことを彼らは否定せず話は進んでいたというのに、処罰の内容を聞いて、ネヴィルは襲ったことを否定する発言に変えた。
否定するのなら、最初にするべきである。
しかし、国王陛下もネヴィルを助けたいのか、医師を呼べと言い出した。
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