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初夜は一年後。
そうミアーナに言われたが、フェルナンドには心配なことがあった。
フェルナンドが初めて女性の体を知ったのは16歳の時だった。
その少し前、父と兄と一緒に温泉に入る機会があり、その時に自分の下半身にぶら下がっているモノが標準よりも大きいということを知った。
「お前、平常時でソレってヤバいな。俺たちも標準よりは大きい方だが、お前のはそれ以上だ。」
「……そうかな。」
「ああ。お前は堅物だから、まだ経験はないんだろう?まずは閨事に慣れた娼婦で試したほうがいいだろうな。」
「どうして?」
「女の体ってのは、経験が無ければどうしても固くなりがちなんだ。そこにそんな大きいのがすんなり入るわけがない。入らなかったらお互いにトラウマになるぞ?」
「トラウマ……」
「だから、まずお前は閨事の気持ちよさと一連の流れを把握して、娼婦からどうすれば初めての女の体でも解せるか教えてもらった方がいい。じゃないと、結婚相手に怪我をさせるぞ?」
そんな大変なことだとは思わなかった。
座学では男女の体の仕組みを学び、初めての女性は誰でも痛がると思えとは聞いたが。
その後、派遣型の少し値が張る娼婦を父が依頼し、初体験をすることになったのだ。
その娼婦も、フェルナンドのモノのサイズに驚き、それでいて嬉しそうに跨って腰を振っていた。
閨事は確かに気持ちがいいものだとは思った。
だが、少し潔癖症の気があるのか、これはお互いだけが相手となる、つまり妻とすべき行為だと思った。
その娼婦に言われた。
『もし性欲発散に娼館に行くなら、同じ相手は指名しない方がいいわ。あなたの大きさに慣れちゃったら他の男じゃ物足りなくなってしまうから。商売に困る子が出てしまうわ』
その言葉で、ますます適当な相手に性欲発散をすることなど考えられなくなった。
適度に自慰することで十分だと思った。
フェルナンドが20歳の時、婚約者が決まった。
相手のカタリナは17歳で、彼女が20歳になれば結婚することになった。
その時はもう既にフェルナンドは騎士になっていたため、学園に通う彼女と会う時間が難しかった。
忙しい中、時間を作ってカタリナに会おうとしたのに、彼女は時間にルーズだった。
真面目なフェルナンドとは合わなかった。
政略結婚でも努力しようと思っていたが、どうやらカタリナは相手が騎士ということが嫌だったらしい。
あまり親しくなれないまま結婚することになった。
初夜ではカタリナはすごく痛がって、フェルナンドは中で果てることもできないまま抜くことになった。
それから彼女はフェルナンドとの閨事を嫌がった。
フェルナンドは仕事に没頭し、その間にカタリナは浮気をしていた。
離婚したいと言われ、即、受け入れた。
兄夫婦が亡くなり、まだ学生のブラッドの代理としてコーネル侯爵になるために、騎士団長を降りた。
そろそろ交代の時期だったこともあったからだ。
すると、別れたカタリナが屋敷に来て、やり直したいと言ってきた。
侯爵夫人になりたいと思ったのだろうが、すぐさま追い出した。
女は必要ない。
そう思い、性欲もあまり湧かないままだったというのに、ミアーナに触れたくてたまらない。
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