不幸な令嬢に転生しましたが修道院には行きません。

しゃーりん

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娘のルティアが産まれて半年が経った。

ミアーナに似ているので自分で言うのも変だが、本当に将来が楽しみな可愛い子である。
 
フェルナンドが抱き上げると泣き止んで眠るから、乳母と少し悔しがるという楽しい日々を送っていると、ミアーナは妊娠したことに気づいた。 
 

「子供が!?」

「ええ。今度は男の子だったらいいですね。」


ミアーナは女神が叶えてくれるかもしれないと思い、男の子を希望した。


「子供が……いや、すまない。今でも幸せなのにまだ上があるのかと思うと驚いてしまった。」


呆然と呟いた後、フェルナンドは少し涙ぐんでいるように見えた。

フェルナンドはとても嬉しそうだ。
ルティアのことは実の娘のように可愛がってくれている。
それでも、血の繋がった子に対する思いはまた別だろう。

その感情は当然のものであるとミアーナもわかっている。

だからこそ、ルティアと性別の違う子の方がいい。

男の子なら、コーネル侯爵家の跡継ぎにできる。
ルティアを跡継ぎにするわけにはいかないから。


「だから、残念だけどしばらく閨事は禁止ですね。」
 
「……確かにそれは残念だ。だが、生まれてくる命の方がもちろん大切だ。」

「別々に寝ますか?」


SEXをするようになってからは、朝まで一緒のベッドで眠るようになった。
ルティアを妊娠していた時のように自分の部屋のベッドで眠りたいのであれば構わない。

寂しいけれど。


「ミアは別々に寝たいのか?私は一緒がいいが。」

「私も一緒がいいです。」
 

フェルナンドの匂いと温もりに慣れてしまったから。
 
抱きしめてキスをして眠る。

お腹の子の成長を二人で感じながら。

そんな幸せな日々もいいと思う。
 



月日が経ち、お腹の中で順調に育った子はフェルナンド似の男の子だった。

リカルドと名付けられた子も美しく、将来はモテるだろう。

この世界は、顔面偏差値が高いなぁとつくづく思ってしまう。


ルティアと1歳4か月しか違わないリカルドは、4歳の頃にはルティアの背を抜かしてしまい、どちらが年上なのかわからなくなるほど体格のいい子になっていった。

フェルナンドが鍛えているからかもしれない。
 

ルティアは愛嬌のある笑顔を振りまく美人に成長していき、縁談の申し込みが山積みになっていた。


そしてルティアが16歳になった時、思いもよらなかったことを言われた。


「お母様はお父様ととても仲が良いけれど、歳が離れているわよね。最初は嫌だと思わなかったの?」
 
「え?全然思わなかったわ。むしろ、外見が好みだから嬉しかったくらいよ。」

「じゃあ、結婚してよかった?」

「もちろんよ。あなたとリカルドが生まれてもっと幸せになれたわ。急にどうしたの?好きな人でもできた?」


ルティアの様子がいつもと少し違う。
学園に通い始めたので、気になる男性ができたのかと思った。


「お母様、私、ミアーナなの。」

「ん?ミアーナはわた…し……!?!?あ、本物のミアーナ?」


ルティアは頷いた。
つまり、この体の本来の持ち主のミアーナ。

彼女は転生してルティアになったようだ。

でも、なぜミアーナの記憶があるのだろうか。
魂は真っ新になって生まれ変わるんじゃなかった?
 
 

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