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ルティアから話を聞いたのがちょうど前期の試験が終わったばかりだったため、翌日から学園は休ませた。
あと五日もすれば長期休暇になり、そのまま留学すればディオルに会わずに済むと思ったからだ。
その間にフェルナンドは国王陛下にディオルの素行を告げ口に行き、ブース侯爵令嬢を大切にするべきだと忠告した。
最初、国王陛下は軽く考えていた。
だが、陛下の弟であるネヴィルがいかにミアーナを蔑ろにしていたか、その末路を思い出させた。
ブース侯爵令嬢ブランシュはディオルのことを一途に思っており、武力家を蔑ろにするような行動は国を滅ぼしかねないとまで言うと、国王陛下も真剣に受け止めてくれたという。
そしてもう一つ、ミアーナがフェルナンドに頼んだ調査を待つ間に、本人が屋敷に来たのだ。
「初めまして。私はカイロス・グローリーと申します。ルティア嬢のクラスメイトです。ルティア嬢が学園を休んでいるので荷物をお持ちしました。」
「まあ。わざわざありがとう。あなたが隣国からの留学生かしら?」
第一印象は誠実そうな男だと安心した。
フェルナンドと弟リカルドが側にいるせいか、ルティアもがっしりとした男が好みなのかもしれない。
もしルティアが彼と結婚すれば、SEXライフは満足するものになるだろうと彼の下半身を見て思った。
「そうです。ルティア嬢は具合でも悪いのですか?」
「いえ、大丈夫よ。少し用があってお休みしただけだから。」
「そうですか。それならよかったです。あの、お聞きしたいことがあるのですが。」
「何かしら?」
「ルティア嬢は、ディオル殿下と婚約するのでしょうか。」
まさか、そんなことを聞かれるとは思ってもみなかった。
「ディオル殿下には婚約者がいらっしゃるわ。例え、殿下がルティアに興味を示そうと、何の瑕疵もないブランシュ様を傷つけてルティアを選ぶことなど認めません。ルティアにも傷がついてしまいます。」
そう言うと、カイロスは安堵の表情を浮かべた。
「あなたに婚約者はいらっしゃるの?」
「いえ、まだです。私がルティア嬢に婚約を申し込むことはお許しいただけるでしょうか?」
カイロスはルティアに本気らしい。
彼は隣国の侯爵令息であり、身分もつり合う。
「ルティアを隣国に嫁がせるということになるわね。あなたのご両親はそれを承知しているの?」
他国の令嬢と結婚してもいいと?
「両親は、令嬢とご家族が許してくださるのであれば、構わないと言ってくれています。」
「そうなのね。どうしてルティアなの?」
自国にも令嬢はたくさんいる。
侯爵令息ともなると婚約の申し込みは多かったはず。
何か問題があるのかと少し疑ってしまう。
「実は、子供の頃から見る夢があるのです。ある女の子が夢の中で私と同じように成長いく。私はその女の子が実在しているように思っていました。なので探しましたが自国にはいませんでした。
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「……それが、ルティアなのね。」
女神が導いたと思わずにはいられなかった。
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