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明日はハバネス王国の王都に到着するという前の晩、ルティアがミアーナに言ってきた。
「お母様、寝る前に少しいい?聞きたいことがあるの。」
「いいわよ。後で部屋に行くわ。」
ミアーナがそう答えると、フェルナンドが言った。
「私が聞いてはダメなのか?」
「女同士だから聞きたいことなの。ごめんね、お父様。」
ミアーナが申し訳なさそうに言うので、フェルナンドは慌てて言った。
「いや、いいんだ。なら、今日は二人一緒の部屋で眠ったらどうだ?私はルティアの部屋に移るよ。」
フェルナンドの提案にルティアは嬉しそうな顔になった。
「ありがとう、お父様。今日だけ、お母様を借りるわね。」
フェルナンドは母娘水入らずの時間を与えたいと思ったのだろう。
珍しく、ミアーナと別々に眠る提案を自らしてきた。
後で一人寝の寂しさに後悔しそうだけど、そんな夜があってもいいだろう。
ミアーナとルティアは部屋に入り、寝る支度をしてからソファに座った。
「あのね、お母様はどうやってお父様を夢中にさせているの?」
ミアーナは思いもしなかった問いに目をパチパチさせた。
「それが聞きたいこと?あなたとカイロス君の参考にはならないわよ?」
「わかってるわ。でも、体の関係って重要なのかなって思って。やっぱり心だけじゃダメ?」
ミアーナだった時に襲われたルティアはSEXに拒否感があるのかもしれない。
「あくまでも私の意見だけど、SEX、閨事のことだけど、これは夫婦生活に必須だと思っているわ。もちろん、お互いが健康である間はね。病気になったり年のせいで交わる機会が減るのは仕方のないことで。」
「必須……」
「私の元の世界はね、婚前交渉は当たり前だったの。むしろ、体の相性が良くなかったら別れたし、相性が良ければ嫌なところにも目を瞑ってしまうくらい、私は重視していたわ。だって、何十年も体を繋げる相手だから。」
それで失敗して殺されてしまったけれど。
「何十年も……そういうもの?政略結婚なら子供ができれば愛人を作る男性は多いわ。」
それって、元々好きな相手がいたか、単なる浮気者としか思えない。
「私だったら、浮気したら離婚ね。まぁ、この世界の政略結婚じゃ難しいでしょうけれど。
でもルティアは恋愛結婚になるし、政略結婚でもお互いに心を通い合わせる夫婦もいるわ。そうなると、SEXをする相手は夫婦になるでしょう?愛人を作って欲しくなければなおさら。」
「そうね。」
「愛する夫が他の女にキスをして体を繋げるなんて想像するだけで腹立たしくなるわ。単なる性欲の発散だとか言われても納得できる妻がいるものですか。
この世界は少し倫理観がズレてるから私が怒ったところで仕方がないけれど、妻にマウントを取るような女を愛人にする趣味の悪い夫なんか不要よね。」
「マ、マウント?」
よくある異世界あるあるを思い出して腹が立ってしまった。
「あぁ、気にしないで。」
「まさか、お父様も浮気を?」
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よそ見なんてできる隙も与えないから。
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