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元の世界の異世界小説を元にしたら小説家になれそうだと思っていると、別の案も思いついた。
むしろ、転生してから今までどうして思いつかなかったのか。
「ついでに、SEXについて女性向けに書いてみようかしら。」
基礎知識はもっと知っておくべきである。
性感帯の場所、どういう反応になるのか、体位や奉仕の仕方。
奉仕については妻に対し求めない男も多くいるが、奉仕された経験のある男は求めてくるかもしれない。
その際、断ってもいいだろうが、この世界の男なら娼婦や愛人など浮気の可能性が高まることも知っておくべきだと思う。
元の世界より政略結婚が多く離婚率の低いこの世界では、特に男性側の浮気は多い。
妻が拒めば他で欲を満たすことも普通にある。
浮気をさせないために奉仕を覚えるのはどうかと思うが、生理中や妊娠中の浮気防止には効果があるかもしれない。
まぁ、それはどうしても夫に浮気させたくない場合の話だが、女好きの男を変えるのは難しいし。
浮気は男の文化だと割り切っている妻もいるし。
「男向けは?ミアなら今ある指南書より女性の扱いに優しく書けそうだ。」
「……指南書ってそんなにひどいの?」
読んだことがなかった。
閨の知識について、16歳になったリカルドもとっくに学んだはずである。
実践は、したのかまだなのか知らない。
「男目線だからな。それに実践で学ぶのが当たり前だから。」
「実践の相手って慣れた女性でしょ?未経験の女性と同じようにはいかないわ。」
なるほど。そういうことか。
フェルナンドは前妻との初夜がうまくいかなかった。
その原因はフェルナンドのアレが大きすぎることもあったが、前戯不足でもあったのだろう。
政略結婚で仲がよくなければ尚更、手っ取り早く終わらそうとして。
潤いが少なければ、女性側が痛がるのは当然のこと。
女性側も知識がないため、怖くてビクビクしてなかなか濡れないという悪循環なのだ。
処女でも快感は得られる。
それを、男も女もわかっていた方が、初夜はスムーズにいくだろう。
美愛としてSEXの快感を知っていたから、フェルナンドとの初夜は期待で濡れていた。更に気持ちいいところをもっととねだったこともあり、ミアーナの体はフェルナンドの大きなモノも柔らかく受け入れられた。
「いいわ。私が男用と女用、どちらの指南書も新しく書いて正しい知識を植え付けるわ!」
ちょっと偏りもあるかもしれないが。
それでも、性病の知識とかももっと広まればいいと思っている。
浮気した夫から性病を移される妻もいるのだから。
後に、ミアーナが書き上げた『新・閨の指南書』は、男女共に閨教育の教本として広まった。
各貴族家には必ずあるほどに。
コンドームのような男性用の避妊具も広まり、性病に対する予防意識も高まった。
そして、恋愛小説も飛ぶように売れた。
女が主人公の女目線小説と男が主人公の男目線小説があり、それぞれいろんな性格の主人公を書いているため、自分の好みの異性や自分に似た主人公を探して盛り上がっている。
”こういう主人公がいい”という希望まで出版社に届くようになった。
「すごいな。文才と想像力が素晴らしい。」
「元の世界の受け売りが多いのよ。」
フェルナンドの驚きにミアーナは苦笑した。
指南書と小説の売上はかつての慰謝料と共に、母子家庭の支援や孤児院、女性シェルターの運営資金に回している。
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