裏切りの結末

しゃーりん

文字の大きさ
3 / 19

3.

しおりを挟む
 
 
僕に覆いかぶさるようにしてキスをしてきたスカーレットに驚いた。

両手で顔を固定されていた。

手は自由だけれど、彼女を突き飛ばすわけにはいかなかった。
協力してくれているのだ。そのことを思い出したから。

一瞬、抵抗しようとしていた体の力が抜けたことで、スカーレットは僕がキスを受け入れたことに気づいた。
 
啄むようなキスの後、彼女の舌が口の中に入ってきた。
驚いた。
僕は、まだライザと触れ合うキスしかしていなかったから。

こういう深いキスは閨事の際にするものだと思っていたから。
そうだ。
今、まさにその閨事の最中だった。

そんなことを考えている僕の口の中を、スカーレットは舐めて、吸って、夢中になっている。
気持ちいいのかはわからない。だけど、勉強だと僕もたどたどしく動かした。


「どう?今度はあなたが私の口の中で同じようにしてみて。体勢も逆でね。」


言われた通り、僕が上になって彼女の顔に近づいていった。
一瞬だけ止まった僕の頭を、スカーレットは引き寄せて唇が重なった。

彼女がしていたように、彼女の口の中に自分の舌を入れて舐めて、吸ってみた。
唇を離そうとした僕の舌を、彼女が追いかけてきて唇の外で舐め合う。
離れる時に唾液が糸を引く。
そんなキスもあるのだと知った。


「服の脱がせ方は、今はいいわ。
 時間があまりないから、自分で全部脱ぐわ。あなたも脱いで。」


テキパキと指示するスカーレットは頼りがいがあった。
僕よりも早く、彼女は全裸になっていた。そう、全裸だった。

初めて生身の女性の全裸を見た。美しいと思った。

その瞬間、僕の下半身が反応し始めた。


「ふふ。ソノ気になってくれた?じゃあ、今からは本格的にいくわよ。」


そう言ったスカーレットは、耳やうなじ、鎖骨、胸、乳首、へそやクビレ、脚に対する触り方や舐めたり吸ったりして感じさせる方法を教えていった。

言われた通りに実践する。
脚に触れると、彼女の秘部から何とも言えない匂いがしていた。


「両足を膝から開かせて。濡れてるソコを見て。」


スカーレットは、僕が彼女を感じさせたから濡れたのだと言った。
彼女はそうやってみられているだけでも感じてしまう、そう言った。
そして、中からトロリとしたものが出てくる。
濡れないと挿入時に痛みを伴うという。
もっと濡れさせるため、そして挿入するための準備を教えてもらう。

秘部を、指で、舌で、言われた通りに動かす。
女性の感じる箇所、中も外も教えてもらう。


「あっ……んん…そう、そこ、舐めて、もっと。あぁ、イクっ!」


ビクビクと体を震わせて彼女が達するのは2度目。
女性の体は気持ちいいとこのようになるらしい。
水みたいな液体を飛ばすこともあるらしい。それを潮を吹くというらしいが。
彼女は入口の少し上にある敏感な豆みたいな粒を舐められるのを好んだ。
イヤ、ダメと言いながら、もっと、と言う。
つまり、どれも感じている時に言ってしまう言葉なのだと思った。

イクたびに、中が柔らかくなって、入れた指がスムーズに動く気がする。
ココに僕のを入れるのか。確かに狭い。キツイ。
こうして感じさせて、体の準備をしてやらないと受け入れる女性が辛いというのがわかる。


もし、経験のない僕が、ライザの体が濡れないままに押し入ってしまえば……
痛がって泣く姿が想像できてしまい、やはり勉強してよかったと思うことにした。

しかし、そう思ったことで、ここで踏みとどまればよかった。
この段階でも十分に浮気だが、挿入まではしていない。
中を時間をかけて解してやる。ここまででも勉強になった。

ここが、踏みとどまる最後のチャンスだったのに。 



  



 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

理想の『女の子』を演じ尽くしましたが、不倫した子は育てられないのでさようなら

赤羽夕夜
恋愛
親友と不倫した挙句に、黙って不倫相手の子供を生ませて育てさせようとした夫、サイレーンにほとほとあきれ果てたリリエル。 問い詰めるも、開き直り復縁を迫り、同情を誘おうとした夫には千年の恋も冷めてしまった。ショックを通りこして吹っ切れたリリエルはサイレーンと親友のユエルを追い出した。 もう男には懲り懲りだと夫に黙っていたホテル事業に没頭し、好きな物を我慢しない生活を送ろうと決めた。しかし、その矢先に距離を取っていた学生時代の友人たちが急にアピールし始めて……?

今さらやり直しは出来ません

mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。 落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。 そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

処理中です...