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4.
しおりを挟む指が三本入るくらいに中が柔らかくなった。
経験のある彼女は柔らかくなるのが早いという。
「そろそろ入れてみましょう。
あなたのも十分に固くなってるみたいだし。
先端に入口の滑りを纏わせてみて。
それから、そう。ゆっくり入れてみて。あっ…ああん。はっ……奥まで入ってるわ。」
あまりの気持ちよさに、途中から押し込んでしまった。
根元まで全部入ってる。
彼女の中が……動いているようでたまらなく気持ちいい。
「あまりもたない感じかしら?
いいわ。とりあえず、早く出してもいいから動いてみて。」
言われた通り、もう我慢ができない僕は夢中で腰を振った。
出し入れするたびに、グチュグチュと音がして、スカーレットも嬌声を上げる。
止まることなく動き続けて、出そうになる瞬間に抜いた。
出た精を自分の手で受けようとしたが、零れてスカーレットの体にもこぼれた。
「中で出しても良かったのに。薬は飲んでるわ。」
「だけど……それはライザだけにしたいから。」
そうだ。僕も避妊しなければいけなかった。危ないところだった。
「そう。じゃあ、終わったら女性の体をキレイにしてあげるのがマナーよ。」
事後の処置の仕方を教わり、服を着た。
これで、手順は何となくわかった。
体を張って教えてくれたスカーレットにお礼を言おうとした。
「今日はありがとう。本で読んだことと実践の違いに驚いた。勉強になったよ。」
「どういたしまして。次はまた違うことを教えるわね。」
「え?今日だけ、だよね?」
「まさか。まだまだあなたが知っておくべきことは沢山あるわ。
教えるからにはちゃんと覚えてもらわないとね。」
「え……でも、もう……」
「来週もこの曜日でいいわよね。大丈夫よ。一度も何度も同じよ。
もっと、あなたがイク時間を長くしないと、女性が楽しむ前に終わってしまうわ。
練習しないと、ね?」
「あ、ああ。」
ここでハッキリと断ることが出来ていれば、一度の過ちで済んだ。
いや、許されてもいいことではないけれど、一度だけと十数回では意味が違う。
愚かな僕は、断れずにズルズルと勉強という名の浮気を続けることになった。
それから毎週、スカーレットは僕にいろいろ教えてくれた。
男性が好む体位、女性が好む体位、時にはひたすら甘く、時にはひたすら激しく。
キスは3回目以降、断った。ライザとした時に後ろめたさを感じたから。
だけど、スカーレットは交わっている最中に夢中になってくると貪るようなキスをしてくる。
それは仕方なく受けた。
そして、卒業する少し前にはスカーレットに指示されることなく彼女を何度もイかすことができるし、奥を突いて感じさせることもできるようになり、続ける意味もなくなったと思った。
むしろ、ズルズルと続けすぎた。ここまで覚える必要は全くなかったのに。
初心者とは言えなくなってしまった気がする。
「今までありがとう。とても勉強になった。」
「そう?……それだけ?あ、ううん。ライザ様の体で満足できない時は内緒で呼んで?」
「ははっ。大丈夫だよ。僕にはライザだけだから。」
「……そう。ライザ様はきっとあなたに満足するわ。
でも、あなたは他の女性も喜ばせることができると思うの。」
「でも、結婚したら浮気はしたくないんだ。愛人を持つ甲斐性もないしね。
じゃあ、元気で。」
そう言って、僕はスカーレットとの関係を終わらせた。
最後にようやく気付いた。
僕は、勉強のつもりで関係を持っていたけれど、スカーレットは僕の愛人を狙っていたということに。
初めからか、途中からか。
おじさんの愛人になるよりも、僕の方がいいと思ったのだろうか。
こんな僕の愛人に?
期待させてしまったのなら申し訳ない。
やっぱりもっと早く関係を終わらせればよかった。
毎回、次は…と言ってくる彼女にスッパリ言えなかった自分が悪い。
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