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しおりを挟む王都に戻ってきたライザに会いに行くと、抱きつかれた。
「ヒュー、会いたかった。」
「ライザ、僕も会いたかったよ。」
この時点で、婚約時代のライザでも、結婚後のライザでも、領地に行く前のライザでもないとわかった。
今までこんな出迎え方をされたことはなかったから。
二重人格になったわけでもない。
ライザの頭の中でこれまでのことがごちゃごちゃになってしまい僕の愛人なのだと思い込んでいた。
違和感を感じても、『どうだったかしら?』『こうだったでしょ?』と辻褄が合うように言う。
例えば……
「え?ヒュー、帰るの?どうして?いつも私の部屋に泊まるじゃない。
お兄様、いいわよね。私たち、外では会えないんだもの。ここじゃないと愛し合えないわ。」
と、こんなあり得ないことを言う。
そして、そんなライザに出来る限り合わせるようにしているらしい。
「……ああ。ヒューイット、ライザの部屋に泊まってくれ。」
「いいのですか?」
「ああ。(妊娠しない。抱いてやってくれ。)」
コッソリ言われた言葉に驚いた。
後で聞いたが、ライザはずっと月のものが止まっているらしい。
「ヒュー、行きましょう?お兄様、また明日ね。」
僕たちはライザの部屋へと向かった。
結婚前のライザの部屋ではない。あそこはライザがバリーに襲われた部屋だから。
離婚して帰った時に使っていた部屋が今のライザの部屋だった。
「ヒュー、脱がせて?」
「うん。でもその前に、キスを。」
ライザと深いキスをするのは、すごく久しぶりだった。
この2年は、ずっと我慢していたから。
僕はどんなライザだろうと、変わらず愛している。
服を脱がし、ベッドに倒れこむ。
久しぶりだから、ゆっくりとライザの体を解してあげる必要があると思った。
最後にライザを抱いてから約13年経っても、ライザはキレイだった。
「あ……ああっ、ヒュー、気持ちいい……早く……」
「すごいよ。ヌルヌルだ。ライザ、もう少し解すから。ほら……」
「あん……ああっ!」
背中を反らすように達したライザは激しく荒い息をはいている。大丈夫だろうか。
「ライザ、大丈夫か?休憩する?」
「いや。早く。入れて?」
「辛かったら言って。……いくよ?」
久しぶりの中は、解してもきつかった。
だけど、すごく心が満たされた気がして幸せだと感じた。
「ヒュー、好きよ。大好き。」
「ライザ、僕も好きだよ。愛してる。ずっと、一緒に、いよう。」
口づけながら、体を徐々に動かし始めた。
前とあまり比較したくはないと思いながらも、ライザは積極的で以前よりも感じている気がした。
離婚してから経験がないと思っていたが、まさか領地で?
たとえそうであったとしても、文句を言える立場ではない。
今、ライザが僕の腕の中にいる。僕がライザの中にいる。それでよかった。
ライザが脚を僕の腰に巻き付けて離さないので、奥ばかり小刻みに刺激した。
「ヒュー、あ、どうしよう、んん……何かが…あっあっんっ!」
ライザは奥で感じて達した。記憶にある限り初めてだ。
結婚当初はバリーのこともあり、ライザを怖がらせないように優しく抱いていた。
それからすぐ妊娠が発覚したので、ライザと体を繋げた回数は多くないのだ。
あの浮気相手の女、スカーレットとの関係は15回ほどだったと思う。
ライザとは……それよりも少なかった。
ライザが達した締め付けに我慢できず、僕もライザの奥に精を放っていた。
「ライザ、大丈夫か?」
「ヒュー、あんなの初めて。ちょっと怖いと思ったけど気持ちよかった。」
「なら良かった。疲れただろう?朝までずっといる。一緒に寝よう。」
ライザの体をキレイにして、夜着を着せて抱きしめて眠った。
明日、目覚めたライザは今日のライザと同じだろうか、そう思いながら。
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