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しおりを挟むルチェリアの理想は両親。2人はお互いを愛していると疑うことなく感じられる。
だからこそ、恋愛結婚だと思っていたんだけど。
そして、両親は兄と自分を分け隔てなく愛してくれている。
おそらく、うちみたいな家族は貴族としては少数派と言えると思う。
他の家で働いた経験のある侍女やメイドは、うちの家族が仲が良いので働いていて楽しいと言う。
夫婦仲が悪かったり、子供を些細なことで叱りつけたり、侍女やメイドに八つ当たりしたり、奥様の指示に従っていたら息子が自分の頼みを優先しろと文句を言ったり、使用人に手を出そうとしたり、壊した覚えのないものを弁償させられたり、使用人部屋の雨漏りを修繕してくれなかったり………
始めは言うのを躊躇っていたけれど、一人がポロっと言ったのをキッカケに驚くほど前の雇用主について、いろいろと不満が出てきた。
この公爵家で働けることになって嬉しいと誰もが言う。
友人に話を聞いても、食事中は無言で居心地悪いとか、弟とは個人的な会話がないとか、父親が手を出したメイドを母親が追い出したとか、兄は母親が違うらしいとか、妹ばかり可愛がられるとか……
驚くほど家族について、無関心や不満、不仲であることが当然のように言っていた。
もちろん、夫婦仲、親子仲、兄弟仲が良い家族もいる。
だけど、コッソリと教えてくれた不仲の家族の話は衝撃的で内と外では見せる顔が違うのだと理解した。
確かに、お父様もお兄様も内と外では違うから、貴族とはそういうものなのかな。
自分の家族が当たり前のように思っていたルチェリアは、当たり前が当たり前ではないことを知ってから、恋愛結婚が主流となっている今に感謝した。
恋愛結婚なら、仲が良い夫婦になるに決まっている。うちの両親のように……違ったけど。
まぁ、政略結婚だったとしても、両親が問題のある縁組をするとは思えないけれどね。
つまり、両親が理想だということは、好きな人と結婚するってことよね!
……あれ?違う。それだと恋愛結婚になっちゃう。
お母様は、婚約してから恋愛になったというようなことを言ってたから、私も同じように婚約してから相手を好きになれそうな相手を見つけるつもり。
そのための条件を探しているのよね。
どんな人がいいかな?好みのタイプを条件にすればいいかな。
好み……う~ん。
お父様とお兄様のような、サラサラした銀髪って素敵よね。
伯父様や従兄弟は、私に似たシャンパンゴールドでくせ毛だわ。
自分と似た髪って面白味はないわよね。
エドガー様は濃い金髪でサラサラしているわ。
私ってくせ毛よりもサラサラ髪が好みなのかしら。
体格は、やっぱりそこそこがっしりしている人がいいわね。安心感があるもの。
お父様はお母様をお姫様抱っこして平気で歩いているわ。
今の私はまだ軽いからお兄様はお姫様抱っこしてくれるけれど、身長とか胸元とかまだ成長するはず。
多分、お兄様は私が成長しても抱き上げられると思うわ。今でも軽々だもの。
伯父様や従兄弟は……ヒョロヒョロだから無理っぽいわ。
エドガー様も、見かけはスリムだわ。でもまだ14歳だから成長するわよね。
騎士とか護衛の人たちも体ががっしりしているから抱き上げてくれそう。
瞳の色は、どちらかと言えば涼し気な色の方が好きかも。
お父様とお兄様は紫色。
お母様と私は青色。伯父様と従兄弟も青色ね。
エドガー様は緑色。
赤色はちょっと苦手かな。物語に出てくる魔王の目が赤色だったんだもの。
あとはどんな条件がいいかな?
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