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しおりを挟むカトリーヌは牢に入れられた。
自分が王太子殿下に話したことが、自分の首を絞めるようなことだと気づけなかったからだ。
そうだった。マリアンナはデサントの子なのだから、あの子を伯爵にすると乗っ取りになる。
それをすっかり忘れてしまっていた。
『デサントに襲われてマリアンナを身籠った。脅されて関係を続けていた』
そう証言していれば、カトリーヌは被害者でいられたはずなのに。
自分の人生はどこから狂ってしまったのか。
それは、元婚約者と関係を持ったことが始まりだったように思う。
当時、カトリーヌは婚前交渉をした友人の話を聞いて、自分も試してみたいと思うようになった。
そして元婚約者ロッソを誘惑して関係を持ったのだ。
しかし、聞いていた話とは違い、気持ちよくなかったし、痛かった。
それをロッソのせいにして、詰ったのだ。
だから、ロッソは経験を積もうとして誘ってきた女性と関係を持ってしまった。
数か月後、ロッソは浮気相手を妊娠させて、責任を取るためにカトリーヌとの婚約は解消することになってしまったのだ。
次の婚約者を探している両親に、自分は純潔ではないと打ち明けると、もう真っ当な結婚は望めないだろうと悲しまれた。
文官や騎士をしている貴族の次男、三男に嫁いで自分も働くか、独身のまま自立するか、貴族の愛人になるか。選択肢はそのくらいだった。
そんな時、夜会で少し酒を飲みすぎて、涼んでいた時に声をかけてきたのがデサントだった。
紳士的で優しく声をかけてくれた彼に思わず今後の不安を話してしまうと、彼は『私の愛人になるか?』と言ってくれた。
『大人の男を知ってから考えてもいい』と言ってくれた彼に抱かれ、ロッソとは違って気持ちよくしてくれて、彼の愛人になることを決めた。
若い男は自分に必死で、相手を気持ちよくさせるのは二の次だと聞き、納得した。
少しして、デサントは『長男と結婚しないか?』と言ってきた。
長男ルシオは自分の言いなりで、前の婚約者に未練もあるから、体の関係を持つ必要はない。私たちの子をルシオの子にすればいい、と彼は言った。
私はデサントに夢中だったから、婚約中も結婚してからもルシオのことなどどうでもよかった。
やがて妊娠して、それをルシオに報告してすぐ、彼は亡くなった。
次は次男ケビンを隠れ蓑にするために結婚することになったが、ケビンはデサントに似てかっこよかった。
少し興味はあったが、若い男はダメだと思い込んでいた。
しかし、夫人たちの会話から、若い男はタフで回数も多いと聞き、自分はどうしてあんな年上のデサントで満足しているのかと夢から覚めたように感じ、ケビンを誘ったが断わられた。
もっと早く気づくべきだったと後悔した。
デサントは日に日に老いていくのに、ケビンは逞しい。
あの体に抱かれてみたい。
子供が欲しいと言い続ければ、可能性はあると思っていた。
閨事の気持ちよさを知ると、毎日でもしたいと思うのに、デサントは毎日部屋に来てくれない。
しかし、ケビンが領地に向かったと聞き、ずっと部屋でイチャイチャしたいとデサントを誘った。
続けては無理でも、昼と夜に抱かれる爛れた生活をしていると、部屋にケビンたちがやってきて、全てが終わってしまった。
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