16 / 77
16.しばしの休息
しおりを挟む
「おう。今日は夜やっててよかった!」
「いらっしゃいませ」
夜営業が始まってすぐ。近くの武器屋の旦那が奥さんと入口の引き戸から顔を出して声をかけてくれた。無精ひげを生やしたその体格のいい旦那はアオイが案内した席へとドカッ座る。その向かいに奥様がスルリと腰を下ろした。
旦那さんが手を上げる。
アオイがすかさず席へと注文を取りに動いた。
「トロッタ煮と、モツ煮とエール二つね」
「はい! トロッタ、モツ、エール二ですわー」
「あいよぉ」
さっそく入った注文を作り出す。
店の中へ漂う甘じょっぱい匂いにつられたのか続々と暖簾を潜ってお客さんが中へと入ってくる。
席はあっという間に満席だ。
忙しなく動きながら料理を作っていると、カウンターのお客さんの話が耳へと入ってくる。
「まだ子供から目が離せなくてさぁ。妻が大変そうなんだよ。だから、飯くらいは外で食おうかなって思って来てんだけどさぁ」
「それって、意味あんのか?」
「俺の夕飯つくらなくていいんだからいいだろう?」
「奥さんは、自分のご飯どうしてんだよ?」
「それは……どうにかしてんだろう」
「おいおい。アッシュ……。本当に大丈夫か? 少しお前も育児しろよぉ」
「いやぁ、手ぇ出すと色々と怒られるからさぁ」
「あぁ。そうかぁ」
そのアッシュと呼ばれた冒険者の男性は若い感じでガッシリとしている。
「おやっさん、エールおかわりー」
「あいよ」
グラスへとエールを注ぎながらそのアッシュという冒険者の家族のことを考える。
手が離せない状態の奥さんは、精神的にも披露しているだろうし。
栄養のあるものを食べないと肌にもよくない。
エールを出しながら声をかける。
「すみません。勝手にお話を聞かせて頂きました。アッシュさん、是非奥様に、昼営業の後にこの店へ来てください。そう、伝えてもらえませんか?」
「えっ? どういうことですか?」
「実は、子供達に余った食材でご飯を提供しているんです。でも、その場は誰でも来ていいんです。何かで困っていて相談したり、一人がいやだったり。誰かといたいとか、そういう場にしたいんです」
少し考えた素振りを見せたアッシュさんは、エールを飲んで一息つくとこちらを見つめた。
「俺には大したことができません。妻に話をしてみます。ここを訪れたら、その時はお願いします」
「はい。普通でいいんです。固くならなくていい。もちろん。お子さんも一緒でいいです」
目を見開いたアッシュさんは「有難う御座います」と頭を下げた。
◇◆◇
次の日の昼営業が終わった後。
この日はサクヤのシフトだった。ただ、アオイが昨日のアッシュさんの奥さんの話を気にかけてくれていたようだ。お昼ご飯をすませると何やら長い布のようなものを準備している。
カラカラと引き戸の開く音が店に響き渡る。
顔をのぞかせたのは、クマが目立ち、髪を乱雑にまとめた女性。
若いのだろうけど、疲労で疲れ果てている。
「いらっしゃい」
「旦那に聞いてきたんですが……」
「はい。どうぞ。そちらの席へ」
一歳くらいだろうか。抱えられた赤ん坊はキョロキョロと周囲を見て状況を把握しようとしている。
「わぁ! 赤ちゃんだぁ」
「かわいぃ!」
リツとミリアが駆け寄った。
そのあとを追うようにアオイが布を肩にかけながら歩み寄る。
「赤ちゃんをお預かりますわよ?」
「えっ? でも、泣きますよ?」
「慣れっこですわ」
赤ん坊を母親から受け取ると布の上に乗せる。
クルリと回してバッテンにすると足を通した。
母親の予想通り、赤ん坊が泣きだす。
アオイは慣れた様子で縦へ横へと揺れながらポンポンとおしりを軽くノックする。
この子はどこでこんなことを学んだんだろうか。
母親からだんだん遠ざけていき、奥の部屋へと消えていく。
イワンとリツ、ミリアも一緒についていった。
泣いていた声は徐々に小さくなっていく。
「トロッタ煮がおすすめなので、是非食べてみてくださいっ!」
サクヤが俺の出したお盆を受け取ると母親のテーブルへと運んでいった。
最初は奥の方を心配そうに見ていたが、赤ん坊の泣き声が聞こえなくなると料理へと向き直った。
香りを目一杯吸い込み、息を吐きだす。
「こんないい香りのする料理、久しぶりです。ここ最近、食べることだけを目的にしていたから……」
「そうですよね! すぐに食べられる物になってしまいますよねぇ」
「あなたも、子供を育てたことがあるの?」
「さっきいた子達と一緒に過ごしています。なかなかいい仕事に就けなくて。満足にご飯を与えてあげられませんでした」
「そう。大変だったわね」
「奥様も、だいぶお疲れのように見えますけど、大丈夫ですか?」
サクヤがそう声をかけると、下を向いて両手で顔を覆った。
「ずっと、ずっとずっと子供と一緒で。泣きやんでくれなかったり、ご飯を食べてくれなかったりして。夜も泣いておきるし。夫は冒険者だから、家にあんまりいないし。飲んで帰って来るし! 何も子供に接してくれない!」
奥さんのこれまで溜め込んだ思いだろう。辛かったんだろう。一人での子育ては、相当つらいと思う。
「辛かったですね……」
「ごめんなさい。こんなこと言われても困るわよね」
「言って頂いていいですよ。誰も咎めません。リュウさんの、温かいみそ汁とトロッタ煮。食べてみてください」
目の前にある湯気の出ていたみそ汁を啜った。
下を向いて動かなくなってしまった。
「奥様?」
「うぅぅぅ。おいしぃぃ。こんなに美味しいご飯久しぶりで……ぅぅぅ」
涙を拭いながらトロッタ煮も一口。
今度は少し笑みがこぼれた。
「はふっ。あぁ、おいしぃ」
こういう笑顔の為に、俺は料理人をやっているんだ。それを今感じる。
「ゆっくり、味わって食べな」
「……ありがとう……ございますぅぅぅ」
日々戦って疲れた母親の、しばしの休息だった。
「いらっしゃいませ」
夜営業が始まってすぐ。近くの武器屋の旦那が奥さんと入口の引き戸から顔を出して声をかけてくれた。無精ひげを生やしたその体格のいい旦那はアオイが案内した席へとドカッ座る。その向かいに奥様がスルリと腰を下ろした。
旦那さんが手を上げる。
アオイがすかさず席へと注文を取りに動いた。
「トロッタ煮と、モツ煮とエール二つね」
「はい! トロッタ、モツ、エール二ですわー」
「あいよぉ」
さっそく入った注文を作り出す。
店の中へ漂う甘じょっぱい匂いにつられたのか続々と暖簾を潜ってお客さんが中へと入ってくる。
席はあっという間に満席だ。
忙しなく動きながら料理を作っていると、カウンターのお客さんの話が耳へと入ってくる。
「まだ子供から目が離せなくてさぁ。妻が大変そうなんだよ。だから、飯くらいは外で食おうかなって思って来てんだけどさぁ」
「それって、意味あんのか?」
「俺の夕飯つくらなくていいんだからいいだろう?」
「奥さんは、自分のご飯どうしてんだよ?」
「それは……どうにかしてんだろう」
「おいおい。アッシュ……。本当に大丈夫か? 少しお前も育児しろよぉ」
「いやぁ、手ぇ出すと色々と怒られるからさぁ」
「あぁ。そうかぁ」
そのアッシュと呼ばれた冒険者の男性は若い感じでガッシリとしている。
「おやっさん、エールおかわりー」
「あいよ」
グラスへとエールを注ぎながらそのアッシュという冒険者の家族のことを考える。
手が離せない状態の奥さんは、精神的にも披露しているだろうし。
栄養のあるものを食べないと肌にもよくない。
エールを出しながら声をかける。
「すみません。勝手にお話を聞かせて頂きました。アッシュさん、是非奥様に、昼営業の後にこの店へ来てください。そう、伝えてもらえませんか?」
「えっ? どういうことですか?」
「実は、子供達に余った食材でご飯を提供しているんです。でも、その場は誰でも来ていいんです。何かで困っていて相談したり、一人がいやだったり。誰かといたいとか、そういう場にしたいんです」
少し考えた素振りを見せたアッシュさんは、エールを飲んで一息つくとこちらを見つめた。
「俺には大したことができません。妻に話をしてみます。ここを訪れたら、その時はお願いします」
「はい。普通でいいんです。固くならなくていい。もちろん。お子さんも一緒でいいです」
目を見開いたアッシュさんは「有難う御座います」と頭を下げた。
◇◆◇
次の日の昼営業が終わった後。
この日はサクヤのシフトだった。ただ、アオイが昨日のアッシュさんの奥さんの話を気にかけてくれていたようだ。お昼ご飯をすませると何やら長い布のようなものを準備している。
カラカラと引き戸の開く音が店に響き渡る。
顔をのぞかせたのは、クマが目立ち、髪を乱雑にまとめた女性。
若いのだろうけど、疲労で疲れ果てている。
「いらっしゃい」
「旦那に聞いてきたんですが……」
「はい。どうぞ。そちらの席へ」
一歳くらいだろうか。抱えられた赤ん坊はキョロキョロと周囲を見て状況を把握しようとしている。
「わぁ! 赤ちゃんだぁ」
「かわいぃ!」
リツとミリアが駆け寄った。
そのあとを追うようにアオイが布を肩にかけながら歩み寄る。
「赤ちゃんをお預かりますわよ?」
「えっ? でも、泣きますよ?」
「慣れっこですわ」
赤ん坊を母親から受け取ると布の上に乗せる。
クルリと回してバッテンにすると足を通した。
母親の予想通り、赤ん坊が泣きだす。
アオイは慣れた様子で縦へ横へと揺れながらポンポンとおしりを軽くノックする。
この子はどこでこんなことを学んだんだろうか。
母親からだんだん遠ざけていき、奥の部屋へと消えていく。
イワンとリツ、ミリアも一緒についていった。
泣いていた声は徐々に小さくなっていく。
「トロッタ煮がおすすめなので、是非食べてみてくださいっ!」
サクヤが俺の出したお盆を受け取ると母親のテーブルへと運んでいった。
最初は奥の方を心配そうに見ていたが、赤ん坊の泣き声が聞こえなくなると料理へと向き直った。
香りを目一杯吸い込み、息を吐きだす。
「こんないい香りのする料理、久しぶりです。ここ最近、食べることだけを目的にしていたから……」
「そうですよね! すぐに食べられる物になってしまいますよねぇ」
「あなたも、子供を育てたことがあるの?」
「さっきいた子達と一緒に過ごしています。なかなかいい仕事に就けなくて。満足にご飯を与えてあげられませんでした」
「そう。大変だったわね」
「奥様も、だいぶお疲れのように見えますけど、大丈夫ですか?」
サクヤがそう声をかけると、下を向いて両手で顔を覆った。
「ずっと、ずっとずっと子供と一緒で。泣きやんでくれなかったり、ご飯を食べてくれなかったりして。夜も泣いておきるし。夫は冒険者だから、家にあんまりいないし。飲んで帰って来るし! 何も子供に接してくれない!」
奥さんのこれまで溜め込んだ思いだろう。辛かったんだろう。一人での子育ては、相当つらいと思う。
「辛かったですね……」
「ごめんなさい。こんなこと言われても困るわよね」
「言って頂いていいですよ。誰も咎めません。リュウさんの、温かいみそ汁とトロッタ煮。食べてみてください」
目の前にある湯気の出ていたみそ汁を啜った。
下を向いて動かなくなってしまった。
「奥様?」
「うぅぅぅ。おいしぃぃ。こんなに美味しいご飯久しぶりで……ぅぅぅ」
涙を拭いながらトロッタ煮も一口。
今度は少し笑みがこぼれた。
「はふっ。あぁ、おいしぃ」
こういう笑顔の為に、俺は料理人をやっているんだ。それを今感じる。
「ゆっくり、味わって食べな」
「……ありがとう……ございますぅぅぅ」
日々戦って疲れた母親の、しばしの休息だった。
133
あなたにおすすめの小説
不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~
たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。
たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。
薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。
仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。
剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。
ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。
精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる