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抑えられない
しおりを挟む少し酒が入っているトンちゃんは、眠気に勝てず雑談をしている最中も瞼が下がりそう。
「そろそろ寝ようか」と俺がトンちゃんに云えば、「そうだな」と、トンちゃんも頷いて立ち上がった。
初めの頃は床に布団を敷いていたが、俺がベッドに潜り込むから、今では一緒にベッドで寝るのが当たり前になっていた。
布団に入ると手元のリモコンで電気を消す。そして直ぐに「おやすみ」と云って瞼を閉じる。が、俺はモチロン眠れるはずもなく、隣に居るトンちゃんの体温を感じると、体中が熱くなってしまう。
トンちゃんはそんな俺の気持ちなんか知る由もなく、すぐに寝息をたてはじめた。
本当はいけない事だと分かっている。が、どうしても自分を抑えられなくて、俺の手はトンちゃんの身体に伸びて行く。掌がTシャツ越しにトンちゃんの腹に当たると、微かに身体を動かしたが、拒否する気力もないのかトンちゃんは静かなまま。それをいい事に、俺の手はどんどんTシャツの中へと入って行く。
しっとりとした肌の感触。薄い筋肉の隆起を確かめるようになぞって行くと、胸の辺りで手を止めた。
トンちゃんの心臓の鼓動が伝わり、暫く心音を感じていた。が、ふと指先が敏感な部分に当たってしまったのか、トンちゃんの身体がピクリと動く。
その反応に俺も興奮してしまい、そっと手のひらで円を描くように胸を撫でた。
先端を掠める度に、硬くなっていくのが分かり、やがてトンちゃんの息も寝息ではなくなってくる。少しづつ荒い息遣いが聞こえると、身体も勝手に動いてしまい、俺はトンちゃんを後ろから抱きしめた。
うなじに舌を這わせれば、ギュッと身体を強張らせる。
俺は唇で肌の感触を味わいながらも、指先で敏感な粒を弾いて楽しんだ。カリカリと弾くと、堪えきれなくなったトンちゃんは、俺の手を掴んで離そうともがく。が、俺はガッツリと抱きしめて離さなかった。
「ハ、ルキ...」と、弱々しい声が聞こえ、その声で俺の欲望はMAXになってしまう。
「トンちゃん、ごめん」と、訳の分からない事を云いながら布団を剥ぐと、トンちゃんの上に重なった俺はTシャツを捲り上げて胸に吸い付いた。
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