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04 弱まる磁力1-4 *
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快感は、人の脳内の諸々を掻き消す役目でもあるのか、俺の猜疑心や嫉妬の様な黒い感情に打って変わった桃色の感情は、直ぐに全身を柔く溶かす。
…ぁ、……けぃ…ッ
背中を壁に預けて立っているのがやっと。支えられていないと崩れ落ちそうになる。
「真琴、ココ、好きだろ?!」
そう言うと、舌先を先端のくぼみに差し込んだ。
溢れる蜜を舐めとるような舌の動きは、益々俺の思考を停止させる。
「あッ、けい----ダ、メ-----」
俺と出会うまでは、全くノーマルだった恵。それが、今はこんな汗のニオイを放つであろう男の性器に舌を這わせている。しかも、昼間あんな事を言った俺のモノを愛おしそうに舐める姿は、非常に悪い事をしている気になった。
「やめ、て----ぁ、で、るぅ------。」
「出しなよ。僕が受け止めてあげるから。」
「ぅあッ、---あっ、あっ、ぁ----------ンン----」
ビクビクと痙攣する膝の振動が臀部まで伝わると、流石に立ってはいられない。
恵の咥内に吐精した俺は、そのままうな垂れる様に尻から崩れ落ちると、床にしゃがみ込んだ。
足元に落ちたズボンのシワを気にすることもなく、そのまま放置すれば暫くは放心状態。
口の中のものをティッシュペーパーで拭いながら、恵はその様子をじっと見ていた。が、急に俺のネクタイを掴むと自分の顔の前に引き寄せる。
スン、と鼻をくすぐる自分の匂いで意識が覚醒すれば、恵の唇は俺に近付き、やがて思った通りのキスを仕掛けてきた。俺の咥内を這いまわる恵の舌が、絡みついては歯列をなぞる。そのジワリとクる行為に、俺はまたしても興奮を覚える。
床の上で、恵のシャツを捲り上げると、程よく割れた腹筋を掌で撫でた。決してスポーツをしている身体とは言えないが、たまに部屋の中で腹筋や腕立て伏せをする姿を見ている。三十路になって、互いにスタイルを気にするなんてちょっと滑稽だが、相手に幻滅されたくはない。
キスをしながらも、俺の手は腹からじりじり上がって行くと恵の敏感な蕾を弾いた。
「うっ、.............ん」
恵の、鼻とも口とも言えない場所から洩れる吐息が俺の耳を犯す。
俺は唇を離すと、今度はその蕾めがけて吸い付いた。
「あっっ、」
のけ反る恵の背中を支えると、そっと床に付ける。俺が跨って恵の胸を執拗に攻めれば、恵は顔を横に振りながら快感を貪りだした。
ノーマルだった恵のココを開発したのは俺。先ずは、男同士でも気持ちいいという事を実感してもらいたくて。
舌先で突いたり舐めたりしながら、身体を捻りたくなる衝動を我慢させると、やがてじわじわと下半身にも先走りの滴が滲み出した。
それを根気よくやりながら、最終的に繋がれたのは半年も経った頃だったのに、僅かなすれ違いが重なり二人の亀裂は押し広げられていく。
こんな事でしか修正出来ないのか、と思いながらも、俺は身体の渇きを満たそうと必死だった。
…ぁ、……けぃ…ッ
背中を壁に預けて立っているのがやっと。支えられていないと崩れ落ちそうになる。
「真琴、ココ、好きだろ?!」
そう言うと、舌先を先端のくぼみに差し込んだ。
溢れる蜜を舐めとるような舌の動きは、益々俺の思考を停止させる。
「あッ、けい----ダ、メ-----」
俺と出会うまでは、全くノーマルだった恵。それが、今はこんな汗のニオイを放つであろう男の性器に舌を這わせている。しかも、昼間あんな事を言った俺のモノを愛おしそうに舐める姿は、非常に悪い事をしている気になった。
「やめ、て----ぁ、で、るぅ------。」
「出しなよ。僕が受け止めてあげるから。」
「ぅあッ、---あっ、あっ、ぁ----------ンン----」
ビクビクと痙攣する膝の振動が臀部まで伝わると、流石に立ってはいられない。
恵の咥内に吐精した俺は、そのままうな垂れる様に尻から崩れ落ちると、床にしゃがみ込んだ。
足元に落ちたズボンのシワを気にすることもなく、そのまま放置すれば暫くは放心状態。
口の中のものをティッシュペーパーで拭いながら、恵はその様子をじっと見ていた。が、急に俺のネクタイを掴むと自分の顔の前に引き寄せる。
スン、と鼻をくすぐる自分の匂いで意識が覚醒すれば、恵の唇は俺に近付き、やがて思った通りのキスを仕掛けてきた。俺の咥内を這いまわる恵の舌が、絡みついては歯列をなぞる。そのジワリとクる行為に、俺はまたしても興奮を覚える。
床の上で、恵のシャツを捲り上げると、程よく割れた腹筋を掌で撫でた。決してスポーツをしている身体とは言えないが、たまに部屋の中で腹筋や腕立て伏せをする姿を見ている。三十路になって、互いにスタイルを気にするなんてちょっと滑稽だが、相手に幻滅されたくはない。
キスをしながらも、俺の手は腹からじりじり上がって行くと恵の敏感な蕾を弾いた。
「うっ、.............ん」
恵の、鼻とも口とも言えない場所から洩れる吐息が俺の耳を犯す。
俺は唇を離すと、今度はその蕾めがけて吸い付いた。
「あっっ、」
のけ反る恵の背中を支えると、そっと床に付ける。俺が跨って恵の胸を執拗に攻めれば、恵は顔を横に振りながら快感を貪りだした。
ノーマルだった恵のココを開発したのは俺。先ずは、男同士でも気持ちいいという事を実感してもらいたくて。
舌先で突いたり舐めたりしながら、身体を捻りたくなる衝動を我慢させると、やがてじわじわと下半身にも先走りの滴が滲み出した。
それを根気よくやりながら、最終的に繋がれたのは半年も経った頃だったのに、僅かなすれ違いが重なり二人の亀裂は押し広げられていく。
こんな事でしか修正出来ないのか、と思いながらも、俺は身体の渇きを満たそうと必死だった。
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