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犯人は誰だ
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「あの空き地ですか?」
思わず声を上げた祐二。
あの家に行ったのは夜で。周りは膝が隠れる程の雑草が生い茂り、人が横たわっていたとしても気付けない。が、流石に死んだ人間が居たのなら臭いとかで気付くだろう。しかも、自分を入れて5人もの人間が行っているのだから。
「本当に?」
「ホントですよ!ただ、違法廃棄されてた冷蔵庫の中、らしいです」
「えーっ………」
祐二は言葉を失ってしまうと、あそこの風景がざっと脳裏に浮かんで来て、違法投棄された冷蔵庫があった事を思い出し気分が悪くなる。他にも、廃材や昔の家電製品などが、確かに視線の端には映っていた。
「ちょっと、…..気分が、……」と言うと、自分の胸を押さえる祐二。
「水、持ってきます」
佐伯はそう言って立ち上がると、冷蔵庫からペットボトルを持ってやって来る。
水を一口飲み、すみません、と礼を言った祐二。
確かに、そんな事実を知ったら、食事が通らなさそうだ。ペットボトルの蓋を閉めると、両手でボトルを握り締めた。
「それで、佐伯さんには何を聞いてきたんですか?」
もう一度気を取り直すと、祐二は訊ねる。
「それが、…..オレを挟んでのいざこざがあったんじゃないかって。もう、勘弁して欲しいですよ」
頭を掻きながら、困り顔の佐伯が言う。
それを聞いて、警察が考えそうな事だな、と呆れてしまった祐二だが、確かに、考えられない事でもなかった。
佐伯を巡って二人が痴話喧嘩の果てに、などという話はドラマでよく見かける。が、今回ばかりは、そんなありきたりな話ではないと、祐二も感じている。
「実は、これは絶対口外しないで欲しいんですが、菅沼さんは岬さんと口論になって、川に突き落としたらしくて」
「…..え?川に?……それって、警察の人が言ったんですか?」
「ええ、まあ、そうなんです。ただ、遺体の解剖から溺死じゃないとわかって。じゃあ、誰が殺して冷蔵庫に入れたのか」
「…..佐伯さん?」
「…..ちょっと、奥村さんまで、やめて下さいよ。オレ、本当に関係無いですから」
「ははは、すみません、笑い事じゃないですね。でも、菅沼さんは突き落とした事は認めているんですよね」
「そうらしいです。あっ、彼女、今は警察病院に入院してて、そこで色々話はしているらしい」
「そうですか」
疑いを掛けられている佐伯が気の毒だが、どうも聞けば聞くほどややこしい事件だと、祐二は肩を落とす。
菅沼が、岬に昔の事件を蒸し返されて、ひょっとして口封じをしたのなら、納得出来るのに。それはそれで、難しい事件でもあるが、岬が水死体で見つかれば、その可能性はあった。が、死体を廃棄された冷蔵庫に押し込むとは、菅沼のあの体型では大柄な岬を抱えるなんて無理だろう。
やはり、男の力でないと………。
だから佐伯、だったんだろうか。
祐二は頭で色々考えながら、ブツブツと呟いていた。
思わず声を上げた祐二。
あの家に行ったのは夜で。周りは膝が隠れる程の雑草が生い茂り、人が横たわっていたとしても気付けない。が、流石に死んだ人間が居たのなら臭いとかで気付くだろう。しかも、自分を入れて5人もの人間が行っているのだから。
「本当に?」
「ホントですよ!ただ、違法廃棄されてた冷蔵庫の中、らしいです」
「えーっ………」
祐二は言葉を失ってしまうと、あそこの風景がざっと脳裏に浮かんで来て、違法投棄された冷蔵庫があった事を思い出し気分が悪くなる。他にも、廃材や昔の家電製品などが、確かに視線の端には映っていた。
「ちょっと、…..気分が、……」と言うと、自分の胸を押さえる祐二。
「水、持ってきます」
佐伯はそう言って立ち上がると、冷蔵庫からペットボトルを持ってやって来る。
水を一口飲み、すみません、と礼を言った祐二。
確かに、そんな事実を知ったら、食事が通らなさそうだ。ペットボトルの蓋を閉めると、両手でボトルを握り締めた。
「それで、佐伯さんには何を聞いてきたんですか?」
もう一度気を取り直すと、祐二は訊ねる。
「それが、…..オレを挟んでのいざこざがあったんじゃないかって。もう、勘弁して欲しいですよ」
頭を掻きながら、困り顔の佐伯が言う。
それを聞いて、警察が考えそうな事だな、と呆れてしまった祐二だが、確かに、考えられない事でもなかった。
佐伯を巡って二人が痴話喧嘩の果てに、などという話はドラマでよく見かける。が、今回ばかりは、そんなありきたりな話ではないと、祐二も感じている。
「実は、これは絶対口外しないで欲しいんですが、菅沼さんは岬さんと口論になって、川に突き落としたらしくて」
「…..え?川に?……それって、警察の人が言ったんですか?」
「ええ、まあ、そうなんです。ただ、遺体の解剖から溺死じゃないとわかって。じゃあ、誰が殺して冷蔵庫に入れたのか」
「…..佐伯さん?」
「…..ちょっと、奥村さんまで、やめて下さいよ。オレ、本当に関係無いですから」
「ははは、すみません、笑い事じゃないですね。でも、菅沼さんは突き落とした事は認めているんですよね」
「そうらしいです。あっ、彼女、今は警察病院に入院してて、そこで色々話はしているらしい」
「そうですか」
疑いを掛けられている佐伯が気の毒だが、どうも聞けば聞くほどややこしい事件だと、祐二は肩を落とす。
菅沼が、岬に昔の事件を蒸し返されて、ひょっとして口封じをしたのなら、納得出来るのに。それはそれで、難しい事件でもあるが、岬が水死体で見つかれば、その可能性はあった。が、死体を廃棄された冷蔵庫に押し込むとは、菅沼のあの体型では大柄な岬を抱えるなんて無理だろう。
やはり、男の力でないと………。
だから佐伯、だったんだろうか。
祐二は頭で色々考えながら、ブツブツと呟いていた。
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