うちはチートじゃありません!

みつ

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うちは ぼっち じゃありません!

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 「滝梨蜜華です。よろしくお願いします」
 中学二回目の、たいして紹介することがない自己紹介。みんなの反応は苦笑。先生は、
「なんか好きなものとか、趣味とかない?」
って言う。趣味......物語を書いてることかな? いや、言ったら引かれる気がする。好きなものは......
「あ、猫が好きです」
 先生は満足そうに頷く。最初からそう言えば良かった。変に注目してた......。
 静かに座ってまわりを見渡す。小学校の頃からの親友は不登校。去年仲良くしてた友達はおらん。今年度は退屈かな。
 はぁ、次の物語はどんな感じがいいかな? 恋愛系は苦手やし......ファンタジーはネタ切れ。ミステリーは、肝心のトリックが......。
 やっぱり、いつも書いてる感じがいいかな。
 よし! うちははりきってノートを出す。
 次の主人公は猫で。猫で......。あ、無理。んー、やっぱりチートJKかなー?
 「滝梨さん、そのノート何?」
話しかけてきたのは、前の席の......
「俺、三田和明。で、そのノート何なの?」
三田は無理矢理ノートを奪おうとする。けど、うちも負けてへん。
「えーかげんにしろ。人には人の事情があるやろ無神経野郎」
 あっ。一気にクラスの注目を浴びる。女子はヒソヒソ話し始めて、男子はドン引きしてる。
 またやっちゃった。小学校の頃の黒歴史みたいな。
 クラスの上位女子に直接いらんこと言って、そのグループに虐められて......。まぁ、そこまでメンタルは脆くないから勝ったけど......。
 うちの短所、ハッキリといらんことを言うこと。
 しかも三田は女子からモテてる。またイジメにあうのか。しばらく厄介事は御免と思ってたのに......
 そしたら、1人の女子が近寄ってきて、
「滝梨さん......おもろい人やなぁ、あはは!」
って......え? おもろい? 親友以外には逆のこと言われて、今年度は最悪やと思ってたのに、おもしろい?
 「よかったら、友達なってーや」
意味わからん女子は、単刀直入に言った。うちのことおもろい言ったけど、こいつそもそも誰やねん。
「え、えっと......あんたは?」
恐る恐る聞いてみる。逆鱗にでも触れたらたまったもんじゃない。
 でも、そいつはケロッとして、
「うち? うちは、合仲穂希」
そういえば、自己紹介で思いっきり主張してたあの変人か! 一発目でよくやるなぁーって思いながら見てた奴。
 友達。ぼっちよりはいいよな?
「じゃ、じゃあ......よろしく、お願いします」
さして悪い奴でも無さそうやし、楽しそう。
「やったー! よろしくな、みつちゃん!」

 なんか早速愛称(?)が......別にいっか。
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