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うちは 犯人 じゃありません!
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え? どーいう状況?
「そいつが雑貨屋のものを万引きしてたところを見たのよ!」
警察に腕を捕まれている女性は、あることないことを言う。穂希さんは我慢の限界らしく、顔が怒りに満ちていた。
「なーなー、確かにうちらはあそこの雑貨屋にいたけど、万引きしてへんよ? 証拠は? ないんやったら、認めれば?」
穂希さんはあくまで穏やかな口調で言う。謎の威圧感は否めんけど。
「あなたもグルなんでしょ! だから庇うのでしょ!」
女性はひたすら騒ぐ。なかなか認めへん人やなぁ。
「まぁ、うちの荷物には入ってないし、なんなら今出しましょうか?」
このまま犯人扱いされんのもめんどくさいし、やましいもんは入ってないしから、しゃがんで一つ一つ荷物の中身を出す。
スマホ、財布、ポケットティッシュ、ハンカチ、家の鍵、メモ帳、ペン、ジュース。
「これで全部です」
そう言って立ちあがり、カバンを逆さまにして振る。中からはなにも出てこーへん。
「なんなら、これを買った時のレシートも出そか? 今、全部財布の中に入ってるから」
女性は悔しそうな顔をしてる。レシートも出して、警察に確認してもらう。あそこに売ってるのは雑貨・文房具くらい。メモ帳とペンとハンカチが怪しいならレシートを見せれば良い。スマホは盗んでも使えへんから論外。ポケットティッシュはさっき配ってたやつ。
「失礼しました」
警察は丁寧にお辞儀をする。だいたい、万引きなんて非常識なことはせーへん主義なもんでね。
それでも女の人は騒ぐ。
「それ試着なんでしょ! 最初から着てた服のポケットにあるのよ!」
警察はうちを見る。
うちは着てた服を出して、ポケットのとろこを全部引っ張り出す。もちろん何も出てこーへん。
女の人は観念して警察についてった。
穂希さんは、
「災難やったな。あの化粧ケバい人、うるさいなぁ。たぶんみつちゃんが可愛いから、嫉妬してるんやって!」
励ましにならへん励ましを言ってくれる。うちは安心と疲労から、ため息をついた。
「ところで、なんでみつちゃんって穂希のことさん付けなん? 呼び捨てでもえーねんで?」
今まで普通に呼んでたから気づかへんかった。
「じゃあ、穂希......」
穂希s......穂希は満足そう。
よし! 頑張って、穂希s......穂希と仲良くなるぞー!
「そいつが雑貨屋のものを万引きしてたところを見たのよ!」
警察に腕を捕まれている女性は、あることないことを言う。穂希さんは我慢の限界らしく、顔が怒りに満ちていた。
「なーなー、確かにうちらはあそこの雑貨屋にいたけど、万引きしてへんよ? 証拠は? ないんやったら、認めれば?」
穂希さんはあくまで穏やかな口調で言う。謎の威圧感は否めんけど。
「あなたもグルなんでしょ! だから庇うのでしょ!」
女性はひたすら騒ぐ。なかなか認めへん人やなぁ。
「まぁ、うちの荷物には入ってないし、なんなら今出しましょうか?」
このまま犯人扱いされんのもめんどくさいし、やましいもんは入ってないしから、しゃがんで一つ一つ荷物の中身を出す。
スマホ、財布、ポケットティッシュ、ハンカチ、家の鍵、メモ帳、ペン、ジュース。
「これで全部です」
そう言って立ちあがり、カバンを逆さまにして振る。中からはなにも出てこーへん。
「なんなら、これを買った時のレシートも出そか? 今、全部財布の中に入ってるから」
女性は悔しそうな顔をしてる。レシートも出して、警察に確認してもらう。あそこに売ってるのは雑貨・文房具くらい。メモ帳とペンとハンカチが怪しいならレシートを見せれば良い。スマホは盗んでも使えへんから論外。ポケットティッシュはさっき配ってたやつ。
「失礼しました」
警察は丁寧にお辞儀をする。だいたい、万引きなんて非常識なことはせーへん主義なもんでね。
それでも女の人は騒ぐ。
「それ試着なんでしょ! 最初から着てた服のポケットにあるのよ!」
警察はうちを見る。
うちは着てた服を出して、ポケットのとろこを全部引っ張り出す。もちろん何も出てこーへん。
女の人は観念して警察についてった。
穂希さんは、
「災難やったな。あの化粧ケバい人、うるさいなぁ。たぶんみつちゃんが可愛いから、嫉妬してるんやって!」
励ましにならへん励ましを言ってくれる。うちは安心と疲労から、ため息をついた。
「ところで、なんでみつちゃんって穂希のことさん付けなん? 呼び捨てでもえーねんで?」
今まで普通に呼んでたから気づかへんかった。
「じゃあ、穂希......」
穂希s......穂希は満足そう。
よし! 頑張って、穂希s......穂希と仲良くなるぞー!
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