232 / 1,429
注・倉橋からのメッセージ!⇔豪雨に負けるな!⇔DADAの登場人物たちと、台風19号と戦う人々の命の無事を祈る
しおりを挟む
倉橋は三島太郎を追って、アートギャラリーの中に入った。
(?)
倉橋は、耳を疑った。
ギャラリーの窓から、真っ暗になった道路が見えている。
「嘘だろ!」
倉橋が声を上げる。
外では、信じられないほどの量の大雨が降っていた。風の強さも異常だ。日本刀を持った三島と供に、行方不明の兄貴を探す為に、ここまで来たのだが、あっという間に記録的な豪雨に呑み込まれてしまった。
「どういうことだ」
倉橋が窓に近付いた。
すると入口から、たくさんの人々がなだれ込むように、ギャラリーの中に入って来た。
なぜか、ほとんどが子供たちばかりだった。
「ボラ、これ使っていいよ」
三島が、こっちにタオルを投げてきた。
「君たち、大丈夫か?」
倉橋は、子供たちの濡れた身体をタオルで拭いてやった。
タオルは、三島の血で少々汚れていたが、気にしている場合ではない。
すると、
「台風19号が静まるまで、暫しの休戦だな」
三島が、床に日本刀を置いた。
「当たり前だ。こんな時に、ホラーもファンタジーも、ダダもアバンギャルドも無いからな」
男の声が聞こえた。
――その派手なピエロの格好をした男は、有名な米国の連続殺人鬼にそっくりだった。
「こんな時は、祈るんだ」
ピエロが続ける。
「祈る?」
倉橋が問い返す。
「ああ。祈るんだ、ホラーファンタジー向けの下品でくだらない衣装なんて何の役にも立たないからな」
ピエロは、派手な衣装を脱ぎ始めた。
そして、倉橋からタオルを受け取ると、顔を拭った。
「ジュニア、久しぶりだな」
兄貴だった。
「兄貴」
「今、俺たちが、やるべきことは一つしかない」
「分かってる。俺たちのやるべきことは、夜があけるまで、この子どもたちを守ることだ」
倉橋が立ち上がった。
倉橋は三島と供に、ギャラリーの扉を静かに閉めた。
(?)
倉橋は、耳を疑った。
ギャラリーの窓から、真っ暗になった道路が見えている。
「嘘だろ!」
倉橋が声を上げる。
外では、信じられないほどの量の大雨が降っていた。風の強さも異常だ。日本刀を持った三島と供に、行方不明の兄貴を探す為に、ここまで来たのだが、あっという間に記録的な豪雨に呑み込まれてしまった。
「どういうことだ」
倉橋が窓に近付いた。
すると入口から、たくさんの人々がなだれ込むように、ギャラリーの中に入って来た。
なぜか、ほとんどが子供たちばかりだった。
「ボラ、これ使っていいよ」
三島が、こっちにタオルを投げてきた。
「君たち、大丈夫か?」
倉橋は、子供たちの濡れた身体をタオルで拭いてやった。
タオルは、三島の血で少々汚れていたが、気にしている場合ではない。
すると、
「台風19号が静まるまで、暫しの休戦だな」
三島が、床に日本刀を置いた。
「当たり前だ。こんな時に、ホラーもファンタジーも、ダダもアバンギャルドも無いからな」
男の声が聞こえた。
――その派手なピエロの格好をした男は、有名な米国の連続殺人鬼にそっくりだった。
「こんな時は、祈るんだ」
ピエロが続ける。
「祈る?」
倉橋が問い返す。
「ああ。祈るんだ、ホラーファンタジー向けの下品でくだらない衣装なんて何の役にも立たないからな」
ピエロは、派手な衣装を脱ぎ始めた。
そして、倉橋からタオルを受け取ると、顔を拭った。
「ジュニア、久しぶりだな」
兄貴だった。
「兄貴」
「今、俺たちが、やるべきことは一つしかない」
「分かってる。俺たちのやるべきことは、夜があけるまで、この子どもたちを守ることだ」
倉橋が立ち上がった。
倉橋は三島と供に、ギャラリーの扉を静かに閉めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
異世界宇宙SFの建艦記 ――最強の宇宙戦艦を建造せよ――
黒鯛の刺身♪
SF
主人公の飯富晴信(16)はしがない高校生。
ある朝目覚めると、そこは見たことのない工場の中だった。
この工場は宇宙船を作るための設備であり、材料さえあれば巨大な宇宙船を造ることもできた。
未知の世界を開拓しながら、主人公は現地の生物達とも交流。
そして時には、戦乱にも巻き込まれ……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる