やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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さっさとケツに入れろ⇔処刑台のエレベーター⇔三島✕ゲイセクハラ

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「ちゃんと、ついて来いよ」
 三島が言った。
 三島は、フンドシ姿で階段を登っている。
(大変なことになった)
 豪勢な装飾が施された階段を、プリプリ揺れる三島の臀部を見つめながら、倉橋は最上階へと向かっていた。
 最上階には、ベッドルームがあるという。
(何か、打開策は無いか?) 
 倉橋は、辺りを見回した。
 このまま、文豪・三島太郎のゲイセクハラの相手をさせられるなんて、あまりにも酷い展開である。
 ベッドルームは、この日、倉橋にとって『処刑台』に等しかった。
 兄貴は、ボコボコに殴られたばかりで、健康状態が回復していない。
 ここまで助けに来てくれるとは、とても思えない。

「スピードで勝負するしかないか」
 倉橋が呟いた。
 倉橋は、自分がアンドロイドだと思い出していた。
 アンドロイドとしてのスピード(100㍍=4秒)を使えば、ホログラム・三島など敵では無いだろう。
 だが、家の外に逃げたとしても、政治家&文豪のネットワークで、すぐ見つけられてしまう可能性がある。

 やがて
「どうぞ」三島が扉を開けた。
 とうとう噂のベッドルー厶に辿り着いたようだ。
 中には、大きなベッドがあった。ダブルサイズを、さらに2倍にしたくらいの大きさだ。

「準備オッケー」
 三島の声が聞こえた。
 三島は、ベッドの中央で、全裸になって勝手にスタンバイしている。
(なぜ、こんな展開になったのだろう?)
 倉橋は、背筋が寒くなった。

「あ」
 倉橋が声を上げた。
 ベッドルームのさらに、奥側の部屋に、エレベーターが見えている。
 あそこに駆け込めば、ひとまず何とかなるかもしれない…
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