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~【NEW・緊急事態宣言】発動下の日々(42)~
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「ガ、ガ、ガスマスクの少女?」
倉橋が呟く。
―――いうまでもなく、【犬吉】の背中に跨っている状態なので、声は【犬吉】に全て筒抜けとなっている。
『うん。ともかく戦い抜こうぜ、ワン』
犬吉が言った。
続いて、犬吉がメタリックなボディから取り出したのは、【VRゴーグル】だった。
「これ、つけるのか?」
倉橋が聞いた。
倉橋は、以前、自室で使用していたものより、ゼロ3つ(!)くらい高額そうな最先端の【VRゴーグル】を手にとって眺めていた。
『D・ナミックス社で、僕を開発した研究者が、S・ニーや、F・ウェイに売りつけようとした試作品だ。金額が高すぎて、話は流れてしまったワンけど』
「犬吉の研究者? オゥ茶の水博士みたいな?」
倉橋は声を上げた。
『うん。博士の名前は全然、別人だけどね、クウーン』
「全く、犬吉といたら、驚くことばかりだな」
倉橋が言った。
倉橋は、展望デッキから空を見上げた。ポケットには、さっきの【電子銃】が入ったままである。
戦争の匂いが、どこかから漂ってくるようだった。
空には、飛行機雲一つなく、本物の飛行機も、全く見当たらなかった。
全ては、パンデミック&緊急事態宣言(←そろそろ、宣言終わるけど)の影響らしい。
【ドゥラエモンと倉橋氏の7日間戦争】には、もってこい日和と言ったところか。
(あまり嬉しくないけどね、イヌ)
倉橋が呟く。
―――いうまでもなく、【犬吉】の背中に跨っている状態なので、声は【犬吉】に全て筒抜けとなっている。
『うん。ともかく戦い抜こうぜ、ワン』
犬吉が言った。
続いて、犬吉がメタリックなボディから取り出したのは、【VRゴーグル】だった。
「これ、つけるのか?」
倉橋が聞いた。
倉橋は、以前、自室で使用していたものより、ゼロ3つ(!)くらい高額そうな最先端の【VRゴーグル】を手にとって眺めていた。
『D・ナミックス社で、僕を開発した研究者が、S・ニーや、F・ウェイに売りつけようとした試作品だ。金額が高すぎて、話は流れてしまったワンけど』
「犬吉の研究者? オゥ茶の水博士みたいな?」
倉橋は声を上げた。
『うん。博士の名前は全然、別人だけどね、クウーン』
「全く、犬吉といたら、驚くことばかりだな」
倉橋が言った。
倉橋は、展望デッキから空を見上げた。ポケットには、さっきの【電子銃】が入ったままである。
戦争の匂いが、どこかから漂ってくるようだった。
空には、飛行機雲一つなく、本物の飛行機も、全く見当たらなかった。
全ては、パンデミック&緊急事態宣言(←そろそろ、宣言終わるけど)の影響らしい。
【ドゥラエモンと倉橋氏の7日間戦争】には、もってこい日和と言ったところか。
(あまり嬉しくないけどね、イヌ)
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