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「マスクマニアで、アイムソーリー」K・ジャック(82)
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「アート界では、ウォーホルとバスキアもボクシングしてたよね。ジャックは詳しいだろ。アート界は君の得意分野だから」
ハ●ブサが言った。
「いや。アレはただのポスターだよ。本当に、試合したわけではない。それに今まで、あの二人に格闘技の経験があるなんて、聞いたこともないな」
ジャックが笑う。
「そうか。ただのポスターか」
「そうさ」
「何のポスターなの」
「あれは1985年頃に撮影されたもので、ソーホーのトニー・シャフラジ画廊で行われたウォーホルとバスキア合作による絵画展を告知するポスターなんだ」
「へえ。実際、バスキアは強そうだよな。上背もあるようだし」
「あるね。ウォーホルは一見、軟弱そうだが、身長は180センチあったらしい。あのポスターでも、ウォーホルとバスキアはほとんど身長が変わらないし」
「そうか。バスキアは、女にモテモテだったらしいね。有名になりたいという名声欲から、画家を目指したらしいけど」
「うん。でも有名になるなら、絵描きはやめた方が良かったと思うね。失敗だよ。まあ、金はたんまり持っていたらしいけど」
「有名になりたいという目標は、失敗か」
ハ●ブサが問う。
「うん。そもそもアート界は、一般人にとっては閉ざされているんだ。それが、逆にかっこよかったりする。だから、ほとんどの一般人なんて、バスキアもウォーホルの名前も知らない。わかりやすいのは、バスキアは、売れる前のマドンナと恋仲だったらしいが、バスキアとマドンナの知名度を比べてみたら一目瞭然だ」
ジャックは言った。
「そうか。マドンナは誰でも知っているからな。ははは」
ハ●ブサがバク転する。
「オチをつけるみたいだけど、ウォーホルの代表作についてのエピソードもわかりやすいね」
「どんなオチなの?」
「試しにアート詳しくない人に、A・ウォーホルって知ってるって聞いてみなよ」
「どういうこと」
「すると、大抵こんな答えが返ってくる。ああ、あの【マドンナ】の絵を描いている人?」
「マドンナじゃないよな」
「そう。だから、俺が、いちいち(あれは、マリリン・モンローなんだよ)って教えてあげることになる」
「笑い話だな」
「うん。もっとも有名なモダンアートの傑作とされるウォーホルの代表作ですら、その程度の知名度に過ぎないということさ」
「ははは……毎回、マドンナと勘違いされるのは、ちょっと、むなしいな。天国のウォーホルも泣いているだろうな」
ハ●ブサは、頷きながらバク宙している。
ウォーホルとバスキアが二人がかりで闘っても、マドンナとモンローには、永久に勝てないだろう。
ハ●ブサが言った。
「いや。アレはただのポスターだよ。本当に、試合したわけではない。それに今まで、あの二人に格闘技の経験があるなんて、聞いたこともないな」
ジャックが笑う。
「そうか。ただのポスターか」
「そうさ」
「何のポスターなの」
「あれは1985年頃に撮影されたもので、ソーホーのトニー・シャフラジ画廊で行われたウォーホルとバスキア合作による絵画展を告知するポスターなんだ」
「へえ。実際、バスキアは強そうだよな。上背もあるようだし」
「あるね。ウォーホルは一見、軟弱そうだが、身長は180センチあったらしい。あのポスターでも、ウォーホルとバスキアはほとんど身長が変わらないし」
「そうか。バスキアは、女にモテモテだったらしいね。有名になりたいという名声欲から、画家を目指したらしいけど」
「うん。でも有名になるなら、絵描きはやめた方が良かったと思うね。失敗だよ。まあ、金はたんまり持っていたらしいけど」
「有名になりたいという目標は、失敗か」
ハ●ブサが問う。
「うん。そもそもアート界は、一般人にとっては閉ざされているんだ。それが、逆にかっこよかったりする。だから、ほとんどの一般人なんて、バスキアもウォーホルの名前も知らない。わかりやすいのは、バスキアは、売れる前のマドンナと恋仲だったらしいが、バスキアとマドンナの知名度を比べてみたら一目瞭然だ」
ジャックは言った。
「そうか。マドンナは誰でも知っているからな。ははは」
ハ●ブサがバク転する。
「オチをつけるみたいだけど、ウォーホルの代表作についてのエピソードもわかりやすいね」
「どんなオチなの?」
「試しにアート詳しくない人に、A・ウォーホルって知ってるって聞いてみなよ」
「どういうこと」
「すると、大抵こんな答えが返ってくる。ああ、あの【マドンナ】の絵を描いている人?」
「マドンナじゃないよな」
「そう。だから、俺が、いちいち(あれは、マリリン・モンローなんだよ)って教えてあげることになる」
「笑い話だな」
「うん。もっとも有名なモダンアートの傑作とされるウォーホルの代表作ですら、その程度の知名度に過ぎないということさ」
「ははは……毎回、マドンナと勘違いされるのは、ちょっと、むなしいな。天国のウォーホルも泣いているだろうな」
ハ●ブサは、頷きながらバク宙している。
ウォーホルとバスキアが二人がかりで闘っても、マドンナとモンローには、永久に勝てないだろう。
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