やる気が出る3つの DADA

Jack Seisex

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「K・ジャックの落書きノート/私小説集」(34)

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「ローソンか。それは失礼いたしました」
 俺は詫びを入れる。
 ポメラが届くのは、“セブン”でなく“ローソン”だったらしい。

「さっさと帰れ。キサマは初めから客じゃない」
 店長は相変わらずの調子だ。

「は? そもそもさ、紛らわしい案内してんじゃねえぞ。客が戸惑うだろ。ボケ」 
 俺は、逆ギレした。
 そのくらい、気恥ずかしさでいっぱいだった。

「は? アンタが勝手に間違えたんだろ」
 店長も切れる。
 さらに、
「キサマ、暴言吐くなら警察呼ぶぞ」
 これだと、いつカラーボールを投げられるかわからない。

「よし。おとなしく帰るよ」
 俺は、撤収を決めた。
 バンデージを巻いた左手を隠しながら、出口へ向かっていく。
 
 さっきのエロい女子高生店員が、雑誌コーナーで品出しをしていた。
「ありがとうございました」
 は、無かった。
 ――当然だろう。
 女子高生店員は、俺を“場違いなヤツ”を見るような目で見ている。
 きっと“さっさと帰れ”と言いたいのだろう。
 
(あ)
 俺は、左手がむずむず動いていることに気付いた。
 
 マズい。油断していた。
 バンデージの中から、ヒダリンがエイリアンのように口だけ出していた。
 ヒダリンは、バンテージを口で噛み切ったらしい。

 いうまでもまく、俺に嫌がらせをするためだった。

「コイツは、マスターベーションをする時、左手を使いま~す!!!」
 ヒダリンが叫んだ。

 ヒダリンが叫んだ。
 
「きゃ」
 女子高生店員が、店長のいるバックヤードまで走っていく。

 ――俺は、こうして本物の不審者になった。
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