三尺刀使いの仮想現実戦記

始まりを告げる終わり

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序章始まりを告げる終わり
１話購入

我々は戦士に在らず。旅人也。己の武器という名の旅の旅人なり。

「うぁぁぁぁ！」
腹の底から出る慟哭。
いつか来ると分かっていたけど覚悟が出来ていなかった。
今までやってきたVRゲームがサービス終了した。
原因はゲームの過疎化。タイトルは刀物語。
この世界で私は世界を奪った。
自身で刀を作ったりする刀鍛冶要素や、ストーリーをクリアしたその後の要素を追及し三尺刀を作成した。
因みに余談だが作った当初はめっちゃ馬鹿された。
ストーリーが面白いのもいいのだがこのゲームの大元はインターネットでのプレイヤー同士の対戦だ、詰まるところPvPだ。
そこで私は三尺刀(刃の長さが三尺(約１８０㎝)の大型の太刀)を振るい(このゲームでのインターネット対戦でまともに使える刀の長さの最長が二尺半と言われていた)いつしか三尺刀の三尺と私のこの世界の名前の水狼の狼からとって三尺狼(さんじゃくろう)と呼ばれ恐れられるに至ったそれで学校のイジメや低身長(１４０cm)女声によるストレスをゲームで発散していたのだからどっかのゲームに流れるかと思ったが、VRゲーム界隈で接近戦の強さが尋常じゃない刀物語のプレイヤーの中でも最強の四人は一人を倒すだけでもVRゲームのTOP帯でもレイドでやんないと勝てないといいたらしめるほどに最強だった者達の一人。それが私だ。
最強故に最強だからこそ最強我等は我等だから最強なのだと言い、刀物語のレビューにインターネット対戦最強の４人の内最弱なんて呼ばれてる奴と戦ったけど秒殺されて心が折れた。
なんて書かれる原因になった刀物語四天王の私が、四天王最強の私がどっかに流れたらそのゲームのバランスを壊すのでは？と思ってしまう。
ちなみに刀物語四天王とは刀物語のインターネット対戦に我等有り！とプレイヤー達に呼ばれた４人の化け物達である。二つ名は刀物語外の人からの呼ばれ方。刀物語プレイヤーが掲示板で話し合い決めたのが逆輸入して外の人に呼ばれる呼ばれ方となった。内訳は

異次元なプレイスキルを持つ化け物である
三尺刀使いの私水狼(すいろう)
通り名は三尺狼二つ名は万裂（ばんさき）。
たけきなみ　よせてはかえす　ちのうみの
よわきものへの　いましめなり

猛き波　寄せては返す　血の海の　弱き者への　戒め也

切り札は飛瀑（ひばく）
通り花はアオバラ（旧花言葉で不可能）

ちょっと病み気味な二尺刀使いの
木の葉(このは)
通り名は病木(びょうき)二つ名は真風裂（まふうさき）。
ふくかぜは　きりさくちからを　ゆうすると
たけだけきもの　ながすかぜなり

吹く風は　切り裂く力を　有すると　
猛け猛けき者　流す風なり

切り札は風巻（しまき）
通り花はアザミ（触れないで、厳格）

一番まともな脇差使いの雷雷(らいらい)
通り名は神雷(しんらい)二つ名は万雷（ばんらい）。
はたたなる　ほろにうがつは　なるかみの
てっついとして　おちるいかづち

霹靂鳴る　ほろに穿つは　鳴神の
鉄槌として　落ちる雷

切り札は霹靂（はたた）
通り花はエゴノキ（壮大）

木の葉に惚れたキモイケメンの小太刀使いの
炎斬(えんざん)
通り名は小炎(しょうえん)二つ名は赤炎帝（せきえんてい）。
そはほのう　ばんぶつをやく　たいえんよ
やくややくやと　はりきるほのう

そは炎　万物を焼く　大炎よ　焼くや焼くやと　張り切る炎

切り札は武火（ぶか）
通り花はオミナエシ（儚い恋）

となり、炎斬→木の葉→雷雷→水狼の順に強くなる。この四人は他のゲームのプレイヤーにも名が知れ渡った。だからこそ少しやってみようかな？みたいな生半可な他のゲームのプレイヤーを刀物語の一般プレイヤーがボコボコにして四天王と間違えられたりする。
基礎の一般プレイヤーも、この四人に勝つ為に色々なゲームをプレイし一流と呼ばれるまでに至ったが一瞬でボコられたなんて事はザラな化け物達の中で、最強を雷雷と争った私が他のゲームに行っていいのだろうか？そんな事を考えながら流れようとしていた剣の聖地を購入した。ネットで。またもやこの町からネットで天下を取るかもしれないと思う私がいた。