三尺刀使いの仮想現実戦記

戦士王杯

戦いに飢えて

「始めようか。三下」
「三下かどうかは斬り合って確かめろ」
「レディー、ファイット！」
「加速！」
バッ！
三下はどうやら速度で私を翻弄するつもりらしい。ならば
「死ね」
刀を先回りさせるだけだ。幸い私の刀は長い。とても殺り易い。
「ガハッ！・・・なっ、何をしたぁ！」
刀が腹に縦に刺さったな。ならば。
グリンっ！
「グアっ！」
刃を回して横にして峰の方へと薙ぐ。
バァンっ！
「弱い！弱過ぎる！この、三下ガァ！」
そうだ。この際言いたいことを言ってやれ！私！
「弱い。皆弱過ぎる！私は狩ではなく戦いがしたいのだ！私に戦いを寄越せ！」
結局決勝まで狩だった。

影夜視点
相手の獲物は長くてでかい。ならばスピードで殺す。
「加速！」
加速を発動させてＡＧＩを倍にする。それで激流に近づ、！？！？！？腹に痛みが、何故？前を見る。そこには私の腹に刀を貫通させた激流が無表情で立って居た。
「なっ、何をしたぁ！」
グリンっ！
刀が私の腹で回る。
「グハッ！」
変な声が出た。私、まだ１６の乙女なのに。なんて考えていると激流が刀を薙いで来て私を壁に叩きつけた。私は死んだ。因みにこの大会で死ぬと観客席にてリスポーンする。おまけでデスペナルティは無しだ。此処だけな。