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悉くを滅ぼし悉くを破壊する巨龍
捌かれ廻りてそれでも消えぬ
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本当に強い者とはその者だけでなく他の人の思いも背負っている者だ。勇者がいい例だろう。私達は其れを手に入れる事が出来なかった。最強の武具にも勝る思いの、心の刃を。
龍災害書目(創作)より終の章その後の世界より
「大海流水流神楽漆(しち)の舞行雲流水(こううんりゅうすい)」
大海流水流神楽漆の舞行雲水流。冠する物は四字熟語より行雲流水。意味は成り行き任せで自然に移り変わる事。技としては周囲への乱れ突きを繰り出す。
「もう7ですね」
「そうね。旦那様だし8で倒しそうだけどね」
旦那様、結構強いしね。でも、力が、地力が弱いのよ。
「多分最終技まで使うんじゃないですか?」
「其れもあるね」
「大海流水流神楽捌(はち)の舞山紫水明(さんしすいめい)」
大海流水流神楽捌の舞山紫水明。冠する物は四字熟語より山紫水明。意味は日に照らされて山が紫色に見え川が清らかに流れている事。美しい山河の形容。技としては抉る円と斬り分ける線を交互に出す。
「8でも死なない!」
「ならば見れるわよ。激流の水流神楽最終技」
「楽しみです!」
ふふっ私もよ。こういう時は合うわね、浄水さん。
「大海流水流神楽廻(かい)の舞水天一碧(すいてんいっぺき)」
大海流水流神楽廻の舞水天一碧。大海流水流神楽の九つ目の技にして大海流水流神楽の奥義。冠する物は四字熟語より水天一碧。意味は水と空とが一続きとなり一様に青々としている事。技としては渦巻と十字斬り、そしてクロスに斬り前へと突進する。
「らぁぁぁぁ!!!」
『ガァぁぁ!!!』
巨龍は青に向かいブレスを放つ。
「なっ、大将!やばいですよ!」
青は其れを腰にさしていた短刀で流す。しかし其れが私達にも流れて来る。私は其れを斬り払う。
「技極まれば形無き物をも斬れるのですよ。浄水さんもここまで目指してくださいね」
「化け物です!」
「あら?浄水さん。今度は激流だけではなく私も化け物扱いするのね」
炎をまた青は流す。しかも私達に流れて来ないように。
「化け物夫婦ですね」
「あら?私の旦那様を諦めたの?」
「何故そうなるんですか?」
「私と激流のことを夫婦と呼んだからよ」
「なっ!・・・確かに、確かに言いましたけど」
「あらあら?貴女、おつむは大丈夫かしら?」
「殺しますよ?」
「殺れるものなら!」
「大海流天割!」
ガキンッ!
「弱いわ。木枯流を使う必要もないわね。それにしても、いきなり刀を抜くなんて、淑女としてはしたないわよ」
「やはり貴女は化け物です!」
「へえぇ、貴女、いうじゃない。さあ、闘争を始めましょう。と言いたいところですが今は状況が状況なのでね。楓参ります!」
青の方に走る。巨龍戦に離脱していた為合流しようと思ったから。しかし其れを青が止める。
「楓!浄水!門扉前まで走れ!其れでついたら対竜用固定竜撃砲の発射を願って」
「分かったわ!自分一人で死ぬなんてのは無しよ」
「大丈夫です」
「大将!わかりました!死ななでくださいね!」
「死ぬ気はないですよ」
青蓮視点
さぁて、これどうしようか?対竜用固定竜撃砲を発射するまでに必要な時間は大将曰く20秒。椛達が大将のとこまで行くのに10秒はかかるだろうから、
「激流!ひけぇぇぇぇぇ!!!」
大将の声だ。
「了解!」
バッ!
私は後ろに全力で跳ぶ。
ドオォォン!!!
目の前に火の玉が出来たかと思うと消えた。その先には直径50mはありそうなクレーターと其れを生み出しても死なない巨龍の姿だった。
「化け物かぁぁぁ!?貴様わぁ!」
「化け物でしょ」
大将も叫んでいる。
「でも、そろそろ終わるでしょう」
「そうだなぁぁぁ!」
「Volle Offensive!(全力攻勢)」
龍災害書目(創作)より終の章その後の世界より
「大海流水流神楽漆(しち)の舞行雲流水(こううんりゅうすい)」
大海流水流神楽漆の舞行雲水流。冠する物は四字熟語より行雲流水。意味は成り行き任せで自然に移り変わる事。技としては周囲への乱れ突きを繰り出す。
「もう7ですね」
「そうね。旦那様だし8で倒しそうだけどね」
旦那様、結構強いしね。でも、力が、地力が弱いのよ。
「多分最終技まで使うんじゃないですか?」
「其れもあるね」
「大海流水流神楽捌(はち)の舞山紫水明(さんしすいめい)」
大海流水流神楽捌の舞山紫水明。冠する物は四字熟語より山紫水明。意味は日に照らされて山が紫色に見え川が清らかに流れている事。美しい山河の形容。技としては抉る円と斬り分ける線を交互に出す。
「8でも死なない!」
「ならば見れるわよ。激流の水流神楽最終技」
「楽しみです!」
ふふっ私もよ。こういう時は合うわね、浄水さん。
「大海流水流神楽廻(かい)の舞水天一碧(すいてんいっぺき)」
大海流水流神楽廻の舞水天一碧。大海流水流神楽の九つ目の技にして大海流水流神楽の奥義。冠する物は四字熟語より水天一碧。意味は水と空とが一続きとなり一様に青々としている事。技としては渦巻と十字斬り、そしてクロスに斬り前へと突進する。
「らぁぁぁぁ!!!」
『ガァぁぁ!!!』
巨龍は青に向かいブレスを放つ。
「なっ、大将!やばいですよ!」
青は其れを腰にさしていた短刀で流す。しかし其れが私達にも流れて来る。私は其れを斬り払う。
「技極まれば形無き物をも斬れるのですよ。浄水さんもここまで目指してくださいね」
「化け物です!」
「あら?浄水さん。今度は激流だけではなく私も化け物扱いするのね」
炎をまた青は流す。しかも私達に流れて来ないように。
「化け物夫婦ですね」
「あら?私の旦那様を諦めたの?」
「何故そうなるんですか?」
「私と激流のことを夫婦と呼んだからよ」
「なっ!・・・確かに、確かに言いましたけど」
「あらあら?貴女、おつむは大丈夫かしら?」
「殺しますよ?」
「殺れるものなら!」
「大海流天割!」
ガキンッ!
「弱いわ。木枯流を使う必要もないわね。それにしても、いきなり刀を抜くなんて、淑女としてはしたないわよ」
「やはり貴女は化け物です!」
「へえぇ、貴女、いうじゃない。さあ、闘争を始めましょう。と言いたいところですが今は状況が状況なのでね。楓参ります!」
青の方に走る。巨龍戦に離脱していた為合流しようと思ったから。しかし其れを青が止める。
「楓!浄水!門扉前まで走れ!其れでついたら対竜用固定竜撃砲の発射を願って」
「分かったわ!自分一人で死ぬなんてのは無しよ」
「大丈夫です」
「大将!わかりました!死ななでくださいね!」
「死ぬ気はないですよ」
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「激流!ひけぇぇぇぇぇ!!!」
大将の声だ。
「了解!」
バッ!
私は後ろに全力で跳ぶ。
ドオォォン!!!
目の前に火の玉が出来たかと思うと消えた。その先には直径50mはありそうなクレーターと其れを生み出しても死なない巨龍の姿だった。
「化け物かぁぁぁ!?貴様わぁ!」
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「そうだなぁぁぁ!」
「Volle Offensive!(全力攻勢)」
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