9 / 34
第一章 婚約破棄からの逃亡
7
しおりを挟む
どこからか聞こえてきた鳥の声で目覚めました。
隣にはいまだに気持ちよさそうに眠るレイン様。
皆さんどーもこんにちは。エリシアでございます。
いや、待って、落ち着いて。まだ何もしてないから。石投げないで!
何故隣にレイン様がいるのかって? うむ、説明すると長くなr、あ、待って。冗談、冗談だから殴ろうとしないで。
ゲフンゲフン。お遊びはここまでにして・・・・・・・何故、レイン様の隣で私が寝ているのか、それは、私のベッドがないからです。
・・・・・・。
マジな話なんです。お家がいくら大きかろうが、お庭がついていて立派だろうが、布団がなけりゃ寝ることなんてできないよ。
あの日、お家の中に入ってからお風呂に入らせてもらったんだ。お風呂、すごく気持ちよかった。
しかし、いざ眠ろうって時に、レイン様が「そういえば、ベッド、ないんだった。」とおっしゃいまして。レイン様曰く、来客はあっても泊まっていくやつはいなかったからだそうで。
その後は、私とレイン様でベッドの押し付け合戦が繰り広げられた。
私がそこら辺のソファで寝ると言えば、レイン様は床で寝ると言い・・・一向に譲らないレイン様にキレた私が「じゃあ、一緒のベッドで寝ればいいでしょう!」と言って争いが終わった。
これが結構ヤバイ。何がヤバいって・・・レイン様との距離だよ。
今あるベッドは大人が2人横になって少し余裕があるくらいの広さです。言い換えれば、それくらいの広さしかない。必然的に私とレイン様の距離が近くなるわけです、はい。
そしてここで問題が・・・・・・。
私の格好ですよ。
皆さん、疑問に思いませんでしたか? お前、寝る時の服、持ってんのかと。
持ってません。
え?必要なものは持ってきてるんだろって?
はい、そうです。だから寝間着は持ってきてません。外出時に着る服さえ持っていれば問題ないと思っていてので。
じゃあ、どんな格好なのかって?レイン様にバスローブ借りて、それを着こんでます。なんか、アレだね。バスローブって結構エロイんだね。レイン様は私の姿を見て、さりげなく目をそらしていましたし、耳、赤くなっていましたし。
まあ、寝てしまえば、意識しようにもできないんだけどね。
そして現在、バスローブを見ごとに着崩して、肩とか出しちゃってるんだけどね!結構きわどいんだけど。
唯一の救いは、レイン様がまだ眠っているってことかな。
それにしても、レイン様、すっごい美形なんだけど。なんていうのかな、中性的でかわいらしい感じの・・・愛され系のかわいい美少年?
自分の語彙力のなさにへこむ。このかわいいのにきれいって感じを伝えたいのに伝えることができないもどかしさ。ほら、乙女ゲームでもいるじゃん? かわいいショタ系の攻略対象が。それに近い感じ。6割かわいい、4割きれい、そこに愛らしさと天使が投入されていい感じに混ざり合って、1割くらいかっこいいが生まれて尊さがプラスされたって感じの美形です。
うん、何言っているか分からないけど、とにかく、かわいいイケメンってことが解ればいいよ。しかし、このお顔どこかで見たことあるよーな・・・・・・。
とりあえず身だしなみを整えて・・・よし、レイン様を起こしましょう。
「レイン様、朝です。起きてください。」
「ん・・・おきりゅ」
かっ
か わ い い ! !
なに!おきりゅって、かわいすぎなんですけど!
そんな感じに心の中があらぶっている私の隣で少し眠そうに、目をこすりながら起き上がるレイン様。
「・・・あ、そうか。昨日・・・。」
「目、覚めましたか。レイン様、おはようございます。」
「っっっ!!」
ザザッていう感じの効果音が付きそうな勢いで私から離れる、あっ落ちた。
「な、なんで・・・。」
「どうしたんですか?」
「何でここにいるんだよ!!」
いきなり怒鳴られた。理不尽だ・・・・・・。
「何言っているんですか、昨日あんなに激しく・・・・・」
えっと、なんて言ったらいいのかな。けんかした?そもそも、あれってけんか?
「うぇっ!!ちょっと待て!僕君にナニしたの!!」
「何って・・・けんか?」
「・・・え?」
「?けんか、じゃないんです?じゃあなんていえば・・・・・・。」
「いや、もういいよ・・・・・・」
そういって、床に座り込むレイン様。起きたばかりなのに、疲れたって顔をしている。そしてパジャマ代わりに来ているらしいシャツが少し着崩れてしまっている。・・・・・・な、なんか色気が。いま、起きたばかりで髪を整えていないから、あの天使なお顔が無駄に長い髪で微妙に隠れてないんだよ。
「・・・・・・なんで、顔、隠しているんですか?」
きれいなお顔なのに。もったいない。
「ん?ああ、隠してるつもりはないんだけど」
「じゃあ、何故髪を伸ばしているので?」
「髪切るのがめんどいだけ。」
わーお、まさかのめんどい発言っすか。ビックリです。
「私が切ります!」
「?」
「私がレイン様の髪を切りますよ。」
「でも、そしたら君に迷惑が」
「何言ってるんですか。私はレイン様の弟子になったんですよ?師を支えるのは弟子の役目です。迷惑なんかじゃありません。」
言い切った。
もっともらしいこと言っているけど、ぶっちゃけ、レイン様の髪を触りたいだけです。本音を隠して建前を述べる、これ、貴族社会では重要なスキルです。
「・・・・・・じゃあ、お願いしようかな。」
「!!わあ、本当に!?ありがとうございます!」
「ありがとうはこっちのセリフだと思うんだけど・・・まずは、朝ご飯にしよう。そのあとで僕の髪を切ってもらいたいんだけどいいかな?」
「はい!わかりました。」
「とりあえず、君は着替えてきなよ。ご飯は僕が作るから。」
「わかりました!すぐ着替えてきます!」
「ゆっくりでいいからね。」
私はレイン様の部屋から出て、自分に与えられた部屋に向かった。
++++++
エリシアが部屋から出ていったのを確認してレインは息を吐き、ベッドに倒れる。そこにいつもはない甘い香りを感じ、レインは目を細める。
「・・・・・・ほんと、びっくりした。起きたら隣に女の子がいたんだよ?しかもすごい美少女。昨日のこと覚えてても、びっくりするよね。」
そう言ってため息を吐く。彼からしてみれば、朝起きたら何故か美少女がいてその美少女にやさしく起こされ、そのうえ、一夜の過ちを起こしてしまったかのような言葉を美少女が口にしたのだ。
そう、ここで出てくる美少女というのはエリシアのことである。
エリシアは自分がいわゆる美人の部類であることを自覚している。が、自分がどれだけ美人であるかは自覚していない。
金色の髪はサラサラとしていて揺れるたびにキラキラと光り天使の輪を描く。金の長いまつ毛に縁どられた瞳は青と紫のグラデーションという不思議な色合いで吸い込まれそうになる。白磁の肌はきめが細かく、唇は何も塗っていないにもかかわらず紅い。すらりとした肢体は丸みを帯びており成長期中にもかかわらず出るとこ出て引っ込むところは引っ込んでいる、凹凸の感じられる体。そして、神が作り出した奇跡と言えるほど美しい顔立ち。
エリシアは、絶世の美女なのである。
「・・・・・・とりあえず、朝ご飯だね。」
そう言って、レインは部屋を出ていった。
レインの部屋には、まだ、甘い香りが残っている。
隣にはいまだに気持ちよさそうに眠るレイン様。
皆さんどーもこんにちは。エリシアでございます。
いや、待って、落ち着いて。まだ何もしてないから。石投げないで!
何故隣にレイン様がいるのかって? うむ、説明すると長くなr、あ、待って。冗談、冗談だから殴ろうとしないで。
ゲフンゲフン。お遊びはここまでにして・・・・・・・何故、レイン様の隣で私が寝ているのか、それは、私のベッドがないからです。
・・・・・・。
マジな話なんです。お家がいくら大きかろうが、お庭がついていて立派だろうが、布団がなけりゃ寝ることなんてできないよ。
あの日、お家の中に入ってからお風呂に入らせてもらったんだ。お風呂、すごく気持ちよかった。
しかし、いざ眠ろうって時に、レイン様が「そういえば、ベッド、ないんだった。」とおっしゃいまして。レイン様曰く、来客はあっても泊まっていくやつはいなかったからだそうで。
その後は、私とレイン様でベッドの押し付け合戦が繰り広げられた。
私がそこら辺のソファで寝ると言えば、レイン様は床で寝ると言い・・・一向に譲らないレイン様にキレた私が「じゃあ、一緒のベッドで寝ればいいでしょう!」と言って争いが終わった。
これが結構ヤバイ。何がヤバいって・・・レイン様との距離だよ。
今あるベッドは大人が2人横になって少し余裕があるくらいの広さです。言い換えれば、それくらいの広さしかない。必然的に私とレイン様の距離が近くなるわけです、はい。
そしてここで問題が・・・・・・。
私の格好ですよ。
皆さん、疑問に思いませんでしたか? お前、寝る時の服、持ってんのかと。
持ってません。
え?必要なものは持ってきてるんだろって?
はい、そうです。だから寝間着は持ってきてません。外出時に着る服さえ持っていれば問題ないと思っていてので。
じゃあ、どんな格好なのかって?レイン様にバスローブ借りて、それを着こんでます。なんか、アレだね。バスローブって結構エロイんだね。レイン様は私の姿を見て、さりげなく目をそらしていましたし、耳、赤くなっていましたし。
まあ、寝てしまえば、意識しようにもできないんだけどね。
そして現在、バスローブを見ごとに着崩して、肩とか出しちゃってるんだけどね!結構きわどいんだけど。
唯一の救いは、レイン様がまだ眠っているってことかな。
それにしても、レイン様、すっごい美形なんだけど。なんていうのかな、中性的でかわいらしい感じの・・・愛され系のかわいい美少年?
自分の語彙力のなさにへこむ。このかわいいのにきれいって感じを伝えたいのに伝えることができないもどかしさ。ほら、乙女ゲームでもいるじゃん? かわいいショタ系の攻略対象が。それに近い感じ。6割かわいい、4割きれい、そこに愛らしさと天使が投入されていい感じに混ざり合って、1割くらいかっこいいが生まれて尊さがプラスされたって感じの美形です。
うん、何言っているか分からないけど、とにかく、かわいいイケメンってことが解ればいいよ。しかし、このお顔どこかで見たことあるよーな・・・・・・。
とりあえず身だしなみを整えて・・・よし、レイン様を起こしましょう。
「レイン様、朝です。起きてください。」
「ん・・・おきりゅ」
かっ
か わ い い ! !
なに!おきりゅって、かわいすぎなんですけど!
そんな感じに心の中があらぶっている私の隣で少し眠そうに、目をこすりながら起き上がるレイン様。
「・・・あ、そうか。昨日・・・。」
「目、覚めましたか。レイン様、おはようございます。」
「っっっ!!」
ザザッていう感じの効果音が付きそうな勢いで私から離れる、あっ落ちた。
「な、なんで・・・。」
「どうしたんですか?」
「何でここにいるんだよ!!」
いきなり怒鳴られた。理不尽だ・・・・・・。
「何言っているんですか、昨日あんなに激しく・・・・・」
えっと、なんて言ったらいいのかな。けんかした?そもそも、あれってけんか?
「うぇっ!!ちょっと待て!僕君にナニしたの!!」
「何って・・・けんか?」
「・・・え?」
「?けんか、じゃないんです?じゃあなんていえば・・・・・・。」
「いや、もういいよ・・・・・・」
そういって、床に座り込むレイン様。起きたばかりなのに、疲れたって顔をしている。そしてパジャマ代わりに来ているらしいシャツが少し着崩れてしまっている。・・・・・・な、なんか色気が。いま、起きたばかりで髪を整えていないから、あの天使なお顔が無駄に長い髪で微妙に隠れてないんだよ。
「・・・・・・なんで、顔、隠しているんですか?」
きれいなお顔なのに。もったいない。
「ん?ああ、隠してるつもりはないんだけど」
「じゃあ、何故髪を伸ばしているので?」
「髪切るのがめんどいだけ。」
わーお、まさかのめんどい発言っすか。ビックリです。
「私が切ります!」
「?」
「私がレイン様の髪を切りますよ。」
「でも、そしたら君に迷惑が」
「何言ってるんですか。私はレイン様の弟子になったんですよ?師を支えるのは弟子の役目です。迷惑なんかじゃありません。」
言い切った。
もっともらしいこと言っているけど、ぶっちゃけ、レイン様の髪を触りたいだけです。本音を隠して建前を述べる、これ、貴族社会では重要なスキルです。
「・・・・・・じゃあ、お願いしようかな。」
「!!わあ、本当に!?ありがとうございます!」
「ありがとうはこっちのセリフだと思うんだけど・・・まずは、朝ご飯にしよう。そのあとで僕の髪を切ってもらいたいんだけどいいかな?」
「はい!わかりました。」
「とりあえず、君は着替えてきなよ。ご飯は僕が作るから。」
「わかりました!すぐ着替えてきます!」
「ゆっくりでいいからね。」
私はレイン様の部屋から出て、自分に与えられた部屋に向かった。
++++++
エリシアが部屋から出ていったのを確認してレインは息を吐き、ベッドに倒れる。そこにいつもはない甘い香りを感じ、レインは目を細める。
「・・・・・・ほんと、びっくりした。起きたら隣に女の子がいたんだよ?しかもすごい美少女。昨日のこと覚えてても、びっくりするよね。」
そう言ってため息を吐く。彼からしてみれば、朝起きたら何故か美少女がいてその美少女にやさしく起こされ、そのうえ、一夜の過ちを起こしてしまったかのような言葉を美少女が口にしたのだ。
そう、ここで出てくる美少女というのはエリシアのことである。
エリシアは自分がいわゆる美人の部類であることを自覚している。が、自分がどれだけ美人であるかは自覚していない。
金色の髪はサラサラとしていて揺れるたびにキラキラと光り天使の輪を描く。金の長いまつ毛に縁どられた瞳は青と紫のグラデーションという不思議な色合いで吸い込まれそうになる。白磁の肌はきめが細かく、唇は何も塗っていないにもかかわらず紅い。すらりとした肢体は丸みを帯びており成長期中にもかかわらず出るとこ出て引っ込むところは引っ込んでいる、凹凸の感じられる体。そして、神が作り出した奇跡と言えるほど美しい顔立ち。
エリシアは、絶世の美女なのである。
「・・・・・・とりあえず、朝ご飯だね。」
そう言って、レインは部屋を出ていった。
レインの部屋には、まだ、甘い香りが残っている。
1
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる