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第一章 婚約破棄からの逃亡
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学園の高等部に入学する日まで、あと1か月といったところかな?出来たら、高等部にはいきたいな~と考えていて、ふと、思う。そういえば、レイン様も私と同じ年だよね?だったら学園に行かなきゃならんはずなのだが・・・・・・。レイン様の顔を、学園で見たことがなかったな。なぜ、学園に通ってないのだろう?
ということで、レイン様に聞いてみた。
「え?何で学園に行ってないのか?」
「うん、レイン様って、私と同じ年でしょ。それなのに、学園に通ってないみたいで、不思議に思ったの」
妖精さんたちが、どこからかやってきてお茶とお菓子を持ってきてくれた。今日のお菓子はフィナンシェのようだ。おいしー。妖精さんたちは、基本私たちにはあまりかかわらない。ザ・使用人、みたいな感じなんだよね。その場の雰囲気を感じ取って、迷惑にならない程度に話しかけてきたりすることはあっても、必要以上につきまとったりしない。ちなみに、見た目年齢はバラバラで、男性型は執事服を、女性型はメイド服を、どちらも緑系統の色のものを身にまとっている。メイド長とか執事長とかもいるみたいで、そういう偉い人ほど、濃く、深い緑色の服を着ているみたい。
「あ、おいしい。えーと、僕が学園に通っていない理由、だっけ。それは、僕が学園に通うことを免除されているからだよ。」
「免除?」
「うん。僕があの学園で学ぶべきことはない、と学園側に判断されたからね。まぁ、行こうと思えば行けるんだけど・・・・・・。何でそんな話を?」
「あー。私って、まだ、高等部を卒業してないんだよ。それで、1カ月後に、また、学園に通うことになるんだ。だから家に1回帰らなくちゃいけないの。」
「なるほど、そういうことか」
なるほど、という顔でレイン様が紅茶を飲む。
う~ん、正直、家に帰りたくないんだよな~。レイン様と離れたくないし・・・・・・絶対、家族が怒ってると思うんだ。いや、私に対してじゃないよ?公衆の面前で婚約破棄を突き付けた、元、婚約者の王子のほう。多分だけど、婚約の解消は、その日のうちに行われたに違いない。普通は、最低でも10日はかかるのだけど・・・・・・そこは権力過多なヴァルテス家。家の父様と母様が王様をおど・・・説得して婚約解消をもぎ取ったに違いない。で、今はその後処理やらなんやらで奔走しているところと見た。私が帰ったら、きっと、温かく出迎えてくれるだろう。でも、レイン様と離れ離れっていうのは・・・・・・。
そんな風に考えていると、ふと、、強い視線を感じた。見ていたのは、レイン様だった。
「レイン様、どうしたの?」
「・・・僕も、学園に行ってみようかな、と思ってね」
「え?」
「この年では入れるのは、高等部からなんだけど・・・・・・エリシアも高等部になるんだったらちょうどいいかと思ってね」
「うん?」
「いい機会だから、僕も1度家に顔を出してこようかな。」
・・・・・・えっと、レイン様が学園に行く?しかも私と同学年になる?・・・・・・っやったーーーーーー!!え、夢じゃないよね?現実だよね?
「レイン様も、学園に行くの?」
「うん、そうだね。」
フゥーーーーーーーーーー!!勝ったぜ!!私の完全勝利だ!!いや、勝負してないけど!
心を落ち着けるために、紅茶を1口飲む。うむ、うまい。それにしても、何でいきなりそんなことを決めたのか・・・・・・ま、いっか。でも、1番気がかりののはレイン様の実家。ストーリー通りなら、きっと、ここで、レイン様にとってマズイことが起こるのだけど。・・・・・・心配だから、こっそりついていこうかな、うん。
「いつ、ここを出るの?」
「ん~、1週間後くらいかな」
「わかったよ。一応、荷物はまとめておいたほうがいいかな?」
「おいといていいよ。特に、こっちに来てから増えた物とか。」
「了解で~す。」
そういうことで、1度家に帰ります。
とりあえず私は・・・・・・倉庫を探ってきましょうか。
私がすべてを守って見せましょう。
レイン様が、レイン様でいられるように・・・・・・
ということで、レイン様に聞いてみた。
「え?何で学園に行ってないのか?」
「うん、レイン様って、私と同じ年でしょ。それなのに、学園に通ってないみたいで、不思議に思ったの」
妖精さんたちが、どこからかやってきてお茶とお菓子を持ってきてくれた。今日のお菓子はフィナンシェのようだ。おいしー。妖精さんたちは、基本私たちにはあまりかかわらない。ザ・使用人、みたいな感じなんだよね。その場の雰囲気を感じ取って、迷惑にならない程度に話しかけてきたりすることはあっても、必要以上につきまとったりしない。ちなみに、見た目年齢はバラバラで、男性型は執事服を、女性型はメイド服を、どちらも緑系統の色のものを身にまとっている。メイド長とか執事長とかもいるみたいで、そういう偉い人ほど、濃く、深い緑色の服を着ているみたい。
「あ、おいしい。えーと、僕が学園に通っていない理由、だっけ。それは、僕が学園に通うことを免除されているからだよ。」
「免除?」
「うん。僕があの学園で学ぶべきことはない、と学園側に判断されたからね。まぁ、行こうと思えば行けるんだけど・・・・・・。何でそんな話を?」
「あー。私って、まだ、高等部を卒業してないんだよ。それで、1カ月後に、また、学園に通うことになるんだ。だから家に1回帰らなくちゃいけないの。」
「なるほど、そういうことか」
なるほど、という顔でレイン様が紅茶を飲む。
う~ん、正直、家に帰りたくないんだよな~。レイン様と離れたくないし・・・・・・絶対、家族が怒ってると思うんだ。いや、私に対してじゃないよ?公衆の面前で婚約破棄を突き付けた、元、婚約者の王子のほう。多分だけど、婚約の解消は、その日のうちに行われたに違いない。普通は、最低でも10日はかかるのだけど・・・・・・そこは権力過多なヴァルテス家。家の父様と母様が王様をおど・・・説得して婚約解消をもぎ取ったに違いない。で、今はその後処理やらなんやらで奔走しているところと見た。私が帰ったら、きっと、温かく出迎えてくれるだろう。でも、レイン様と離れ離れっていうのは・・・・・・。
そんな風に考えていると、ふと、、強い視線を感じた。見ていたのは、レイン様だった。
「レイン様、どうしたの?」
「・・・僕も、学園に行ってみようかな、と思ってね」
「え?」
「この年では入れるのは、高等部からなんだけど・・・・・・エリシアも高等部になるんだったらちょうどいいかと思ってね」
「うん?」
「いい機会だから、僕も1度家に顔を出してこようかな。」
・・・・・・えっと、レイン様が学園に行く?しかも私と同学年になる?・・・・・・っやったーーーーーー!!え、夢じゃないよね?現実だよね?
「レイン様も、学園に行くの?」
「うん、そうだね。」
フゥーーーーーーーーーー!!勝ったぜ!!私の完全勝利だ!!いや、勝負してないけど!
心を落ち着けるために、紅茶を1口飲む。うむ、うまい。それにしても、何でいきなりそんなことを決めたのか・・・・・・ま、いっか。でも、1番気がかりののはレイン様の実家。ストーリー通りなら、きっと、ここで、レイン様にとってマズイことが起こるのだけど。・・・・・・心配だから、こっそりついていこうかな、うん。
「いつ、ここを出るの?」
「ん~、1週間後くらいかな」
「わかったよ。一応、荷物はまとめておいたほうがいいかな?」
「おいといていいよ。特に、こっちに来てから増えた物とか。」
「了解で~す。」
そういうことで、1度家に帰ります。
とりあえず私は・・・・・・倉庫を探ってきましょうか。
私がすべてを守って見せましょう。
レイン様が、レイン様でいられるように・・・・・・
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