23 / 34
第一章 婚約破棄からの逃亡
21
しおりを挟む
<レイン視点>
ヴァルテス家を出て、クライシス家の屋敷に向かう。ヴァルテス家の屋敷から遠くに建てられているクライシス家の屋敷は、今から向かえば夜に着くことになるだろう。
今日、エリシアに連れられてお邪魔したヴァルテス家はとても広くて大きかった。あれがクレメンス王国で最も大きな力を持つ、ヴァルテス家。
・・・・・・圧倒された。もし、エリシアが手を引いてくれなかったら、ずっとあの場所に突っ立っていただろう。あれが、ヴァルテス家・・・・・・。
『えっと、久しぶり、ですね。覚えていらっしゃるでしょうか、エリシア・ヴァルテスです。後ろの方は私の連れの方ですので身分は確かですわ。ここを通してもらえますか?』
『やはり、エリシア様でしたか!!無事なお姿を見ることができ、うれしく思います。』
『皆様、お待ちになられていますよ。さあ、どうぞお入りください。後ろの方もどうぞ。』
『ええ、お仕事、頑張ってくださいね』
『『光栄の極み!!』』
ふわりと美しく笑って、騎士たちをほめる姿は、まさに、『ヴァルテスの宝石姫』。その美貌と圧倒的なカリスマ力、目にまぶしいほどの輝きで、万人を魅了する『宝石姫』がそこにいた。
あの時、届かない、と思った。
僕とエアリシアの間には、大きな溝があった。
・・・・・・わかっている。もしもあの森で、出会わなかったら、僕たちが関わることなんて・・・・・・。
いや、やめよう。これいじょうは・・・・・・それよりも、目の前の問題を片付けなければ・・・・・・。
僕がここに来る前、妖精たちがある情報を入手した。
『王よ、少々よろしいですか?』
『ん?何?』
『実は・・・・・・』
急がないと・・・・・。
そう思って、顔を上げた瞬間・・・・・・
とてつもない魔力反応と爆風が走り・・・・・・
クライシス家の屋敷が燃えていた。
ぼうぼうと燃え盛る炎。魔法で水を生成して屋敷にかけるも、炎の勢いは止まらなかった。まずい・・・・・・あの中には、僕の家族だけじゃなく使用人たちもいるのに!!・・・・・・どうすればいいんだ!!大きな力を持っていても、誰一人守ることができないなんて・・・・・・!!
いまだに燃えている屋敷を前に、茫然としていると、何者かが、僕に近づいてくる気配を感じ取った。これは・・・・・・嫉妬と、激しい憎悪か?
振り返ると、一人の男が立っていた。誰だ?見覚えがないな・・・・・・。
「ふふふ、どうですか?自分の家が、家族が、大切なものが!!自分の前で燃えていく気分は!?」
「・・・・・・お前が火をつけたのか」
「ええ、そうです。私がやりましたよ。それが何か?」
「僕は侯爵家の者だ。その意味が分かっているのか?」
「クフフフフフフ、ええ、わかっていますとも・・・・・・でも、あなたが私をとらえることはできませんよ・・・・・・今、私を牢に入れたとしても、私はあなたの大切なものを壊すことができるのだから!!」
どういうことだ?牢にいても、僕の大切なものを壊せる?意味が分からない・・・・・・。
とにかく、火を消さなければ!!
大量の水を生成して屋敷にかける。しかし、炎は消える気配がなかった。
そんな僕の姿を見て、男は笑っていた。ゲラゲラと。
「無駄無駄無駄、無駄ですよ~!!その炎は消えることはない!!」
「なっ!!どういうことだ!!」
「この炎は特殊な炎でしてね・・・・・・絶対に消えることはありません」
「そんな、じゃあ・・・・・・」
「ええ、ええ、もう何もかもが遅いんだよ!!火がついた時点で手遅れだったんだ!!お前さえいなければ、家族もこんな目に合わなくて済んだのになぁ?・・・・・・お前がいたからこうなったんだよ。まあ、今更嘆いたって仕方がない。すべて、なくなっちまったゲグギャッーーー!!」
どこからか飛んできたピンクのハートに顔を打たれ遠くに飛んでいく男。何かと思って上を見上げると・・・・・・
天使が降臨していた。
++++++++++
<エリシア視点>
うわ、燃えてるわ~盛大に燃えてるわ~。
中にいる人たちは、結界を張って、転移魔法で家まで飛ばしたんだけど・・・・・・。いや~、お父様たちに言っておいてよかったわ~。『もしかしたら、クライシス家の人たちを、大広間に強制転移させることになるかもしれないけどいい?』って。お父様たちもOKしてくれたから、きっと、今頃大変なことになっているんだろうな~。
さてさて、ここに取り出したるは、前世でもおなじみ、魔法少女な女の子が持っていそうなパステルカラーのピンクのハートと小さな翼のついた、白いメルヘンステッキで~す。このステッキは完全なネタ道具として作ったんだけど・・・・・・まさかここで使うことになるとは。
私はステッキを頭上で振りながら「エンジェル・ラヴラヴ・ラヴチェンジ!」と叫んだ。この空に、私以外いなかったのが幸いだ。もしもこれを聞かれていたらと思ったら、死にたくなる。ほんと、何で私はこれを作ったんだ・・・・・・。でも、あの火を消すにはこの道具を使わなくちゃいけないし・・・・・・。
そんなことを考えている間にも、変身する私。そして・・・・・・
「闇に落ちた哀れな子羊よ。今、我が神に代わって天罰を下そう。さぁ、懺悔なさい・・・あなたの罪を悔い改めるのです!!愛の天罰執行者、エンジェル・ピンク!!」
ピンク色になった瞳を輝かせ、パステルピンクのふわふわとしたフリフリ甘ロリ風の恰好をして天使の羽をはやし、ビシッとポーズを決めながら、高らかに名乗る、私がいた・・・・・・。
『天罰執行☆エンジェル・ステッキ(ピンク)』、私がノリと勢いで作ったネタ装備。効果は、『身体能力向上・大』『格闘攻撃補正・大』『魔法攻撃補正・大』『状態異常無効』等々、様々な効果をつけられている。その中でも、今回特に重要な効果が・・・・・・『実体ない者に対して物理ダメージ・大』だ。字面通り、実体のない、例えばレイスや精霊なども殴って倒せるという効果がある。
今回の『サラマンダーの癇癪』事件は、精霊が起こしたものだ。正確には、闇落ちした精霊だが・・・・・・。【神眼】で見ると、やたらと黒くなっちゃった炎をつかさどる精霊が暴れてるんだよね・・・・・・。精霊の起こしたものは、魔法では止めることができないからね。精霊自体を止めるか、他の精霊や妖精で対処するしかないんだけど・・・・・・私は精霊を使役してないから、今回は精霊を物理的に止めて、妖精で消火活動をしようと思います。
無駄にキラキラしながら空を飛ぶ私。・・・・・・そういえば、これ、エフェクトもどきをつけてたな。目立って仕方がない・・・・・・。【神眼】の効果の一つ、【千里眼】を行使してレイン様を探す。ゲームのストーリー通りなら、レイン様はいるはずなんだけど・・・・・・いた!あの姿は間違いなくレインさ、ま?
・・・・・・何故かはわからないんだけど、レイン様、精神攻撃受けてるんだけど・・・・・・。え、何?あの禍々しさ抜群の精神干渉魔法。【鑑定】したら、なんかヤバい結果が出たんだけど・・・・・・。
*鑑定結果*
魔法名:絶望の闇
属性:精神干渉魔法(オリジナル魔法)
効果:他者の精神を弱らせ、絶望に落とす魔法。
特に精神が弱っている者に対し、効果がある。
この魔法にかかった者は、自信を無くし、徐々に堕落していく。
解除方法:1・精神干渉魔法【救いの光】(オリジナル魔法)による【絶望の闇】の解除
2・精神に大きな衝撃を与える
3・術の執行者が術の解除を行う
*****
解除法が3つ・・・・・・うん、3つ目の方法にしようかな。この方法が1番簡単そうだし。ちょうど術者っぽい人が出てきたし。
う~ん、この装備で殴ったら、間違いなく、あの術者が永遠の別れエターナル・グッバイしちゃうよね・・・・・・。仕方ない、ここはあれを使おう。
「『しゅーてぃんぐ・ラヴ・ハート』」
ステッキを術者に向け技の名前を言うと、ステッキからピンクのハートが出てきた。そして・・・・・・
「『シュート』」
術者の顔面にストライク、術者は飛んで行った・・・・・・。
・・・・・・うわぉ。
予想以上の威力だった・・・・・・。と、とにかく、レイン様のところに降りようか・・・・・・。
「レイン様、大丈夫ですか!?」
「・・・・・・て、天使様」
・・・・・・what's?天使様?・・・・・・あぁ、この羽のせいか。まあ、天使をイメージして作った装備だからね。そう思うのも仕方がないか。
「っ!?え、エリシアか、ビックリした・・・・・・」
「はい、エリシアです。レイン様、このお屋敷の中にいた人たちは、みんなヴァルテス家に飛ばしたよ」
「はい?」
「クレメンス家にいた人たちは、みんなヴァルテス家にいるよ。一応、屋敷の中にあった重要そうな物とかも一緒に飛ばしたんだけど・・・・・・」
「ヴァルテス家に?」
「うん。だから、みんな無事だよ」
「っ!?あ・・・・・・よかった」
安心したらしく、その場に座り込むレイン様。あれ?【絶望の闇】が解除されてる。いつのまに・・・・・・。ん?
「よくも、よくも邪魔をしてくれたな、このガキがーーーーー!!」
「『束縛♡ラヴ・チェーン』」
「ウギャーーーーー!!」
遠くに飛ばしたはずの術者が襲い掛かってきたので、拘束技を発動した。ステッキから生み出され発射される、無数のピンクハート。術者はピンクハートで埋め尽くされ、その場で倒れる。この技は、敵を拘束して眠らせるので、しばらく、あいつは動かないと思う。
ヴァルテス家を出て、クライシス家の屋敷に向かう。ヴァルテス家の屋敷から遠くに建てられているクライシス家の屋敷は、今から向かえば夜に着くことになるだろう。
今日、エリシアに連れられてお邪魔したヴァルテス家はとても広くて大きかった。あれがクレメンス王国で最も大きな力を持つ、ヴァルテス家。
・・・・・・圧倒された。もし、エリシアが手を引いてくれなかったら、ずっとあの場所に突っ立っていただろう。あれが、ヴァルテス家・・・・・・。
『えっと、久しぶり、ですね。覚えていらっしゃるでしょうか、エリシア・ヴァルテスです。後ろの方は私の連れの方ですので身分は確かですわ。ここを通してもらえますか?』
『やはり、エリシア様でしたか!!無事なお姿を見ることができ、うれしく思います。』
『皆様、お待ちになられていますよ。さあ、どうぞお入りください。後ろの方もどうぞ。』
『ええ、お仕事、頑張ってくださいね』
『『光栄の極み!!』』
ふわりと美しく笑って、騎士たちをほめる姿は、まさに、『ヴァルテスの宝石姫』。その美貌と圧倒的なカリスマ力、目にまぶしいほどの輝きで、万人を魅了する『宝石姫』がそこにいた。
あの時、届かない、と思った。
僕とエアリシアの間には、大きな溝があった。
・・・・・・わかっている。もしもあの森で、出会わなかったら、僕たちが関わることなんて・・・・・・。
いや、やめよう。これいじょうは・・・・・・それよりも、目の前の問題を片付けなければ・・・・・・。
僕がここに来る前、妖精たちがある情報を入手した。
『王よ、少々よろしいですか?』
『ん?何?』
『実は・・・・・・』
急がないと・・・・・。
そう思って、顔を上げた瞬間・・・・・・
とてつもない魔力反応と爆風が走り・・・・・・
クライシス家の屋敷が燃えていた。
ぼうぼうと燃え盛る炎。魔法で水を生成して屋敷にかけるも、炎の勢いは止まらなかった。まずい・・・・・・あの中には、僕の家族だけじゃなく使用人たちもいるのに!!・・・・・・どうすればいいんだ!!大きな力を持っていても、誰一人守ることができないなんて・・・・・・!!
いまだに燃えている屋敷を前に、茫然としていると、何者かが、僕に近づいてくる気配を感じ取った。これは・・・・・・嫉妬と、激しい憎悪か?
振り返ると、一人の男が立っていた。誰だ?見覚えがないな・・・・・・。
「ふふふ、どうですか?自分の家が、家族が、大切なものが!!自分の前で燃えていく気分は!?」
「・・・・・・お前が火をつけたのか」
「ええ、そうです。私がやりましたよ。それが何か?」
「僕は侯爵家の者だ。その意味が分かっているのか?」
「クフフフフフフ、ええ、わかっていますとも・・・・・・でも、あなたが私をとらえることはできませんよ・・・・・・今、私を牢に入れたとしても、私はあなたの大切なものを壊すことができるのだから!!」
どういうことだ?牢にいても、僕の大切なものを壊せる?意味が分からない・・・・・・。
とにかく、火を消さなければ!!
大量の水を生成して屋敷にかける。しかし、炎は消える気配がなかった。
そんな僕の姿を見て、男は笑っていた。ゲラゲラと。
「無駄無駄無駄、無駄ですよ~!!その炎は消えることはない!!」
「なっ!!どういうことだ!!」
「この炎は特殊な炎でしてね・・・・・・絶対に消えることはありません」
「そんな、じゃあ・・・・・・」
「ええ、ええ、もう何もかもが遅いんだよ!!火がついた時点で手遅れだったんだ!!お前さえいなければ、家族もこんな目に合わなくて済んだのになぁ?・・・・・・お前がいたからこうなったんだよ。まあ、今更嘆いたって仕方がない。すべて、なくなっちまったゲグギャッーーー!!」
どこからか飛んできたピンクのハートに顔を打たれ遠くに飛んでいく男。何かと思って上を見上げると・・・・・・
天使が降臨していた。
++++++++++
<エリシア視点>
うわ、燃えてるわ~盛大に燃えてるわ~。
中にいる人たちは、結界を張って、転移魔法で家まで飛ばしたんだけど・・・・・・。いや~、お父様たちに言っておいてよかったわ~。『もしかしたら、クライシス家の人たちを、大広間に強制転移させることになるかもしれないけどいい?』って。お父様たちもOKしてくれたから、きっと、今頃大変なことになっているんだろうな~。
さてさて、ここに取り出したるは、前世でもおなじみ、魔法少女な女の子が持っていそうなパステルカラーのピンクのハートと小さな翼のついた、白いメルヘンステッキで~す。このステッキは完全なネタ道具として作ったんだけど・・・・・・まさかここで使うことになるとは。
私はステッキを頭上で振りながら「エンジェル・ラヴラヴ・ラヴチェンジ!」と叫んだ。この空に、私以外いなかったのが幸いだ。もしもこれを聞かれていたらと思ったら、死にたくなる。ほんと、何で私はこれを作ったんだ・・・・・・。でも、あの火を消すにはこの道具を使わなくちゃいけないし・・・・・・。
そんなことを考えている間にも、変身する私。そして・・・・・・
「闇に落ちた哀れな子羊よ。今、我が神に代わって天罰を下そう。さぁ、懺悔なさい・・・あなたの罪を悔い改めるのです!!愛の天罰執行者、エンジェル・ピンク!!」
ピンク色になった瞳を輝かせ、パステルピンクのふわふわとしたフリフリ甘ロリ風の恰好をして天使の羽をはやし、ビシッとポーズを決めながら、高らかに名乗る、私がいた・・・・・・。
『天罰執行☆エンジェル・ステッキ(ピンク)』、私がノリと勢いで作ったネタ装備。効果は、『身体能力向上・大』『格闘攻撃補正・大』『魔法攻撃補正・大』『状態異常無効』等々、様々な効果をつけられている。その中でも、今回特に重要な効果が・・・・・・『実体ない者に対して物理ダメージ・大』だ。字面通り、実体のない、例えばレイスや精霊なども殴って倒せるという効果がある。
今回の『サラマンダーの癇癪』事件は、精霊が起こしたものだ。正確には、闇落ちした精霊だが・・・・・・。【神眼】で見ると、やたらと黒くなっちゃった炎をつかさどる精霊が暴れてるんだよね・・・・・・。精霊の起こしたものは、魔法では止めることができないからね。精霊自体を止めるか、他の精霊や妖精で対処するしかないんだけど・・・・・・私は精霊を使役してないから、今回は精霊を物理的に止めて、妖精で消火活動をしようと思います。
無駄にキラキラしながら空を飛ぶ私。・・・・・・そういえば、これ、エフェクトもどきをつけてたな。目立って仕方がない・・・・・・。【神眼】の効果の一つ、【千里眼】を行使してレイン様を探す。ゲームのストーリー通りなら、レイン様はいるはずなんだけど・・・・・・いた!あの姿は間違いなくレインさ、ま?
・・・・・・何故かはわからないんだけど、レイン様、精神攻撃受けてるんだけど・・・・・・。え、何?あの禍々しさ抜群の精神干渉魔法。【鑑定】したら、なんかヤバい結果が出たんだけど・・・・・・。
*鑑定結果*
魔法名:絶望の闇
属性:精神干渉魔法(オリジナル魔法)
効果:他者の精神を弱らせ、絶望に落とす魔法。
特に精神が弱っている者に対し、効果がある。
この魔法にかかった者は、自信を無くし、徐々に堕落していく。
解除方法:1・精神干渉魔法【救いの光】(オリジナル魔法)による【絶望の闇】の解除
2・精神に大きな衝撃を与える
3・術の執行者が術の解除を行う
*****
解除法が3つ・・・・・・うん、3つ目の方法にしようかな。この方法が1番簡単そうだし。ちょうど術者っぽい人が出てきたし。
う~ん、この装備で殴ったら、間違いなく、あの術者が永遠の別れエターナル・グッバイしちゃうよね・・・・・・。仕方ない、ここはあれを使おう。
「『しゅーてぃんぐ・ラヴ・ハート』」
ステッキを術者に向け技の名前を言うと、ステッキからピンクのハートが出てきた。そして・・・・・・
「『シュート』」
術者の顔面にストライク、術者は飛んで行った・・・・・・。
・・・・・・うわぉ。
予想以上の威力だった・・・・・・。と、とにかく、レイン様のところに降りようか・・・・・・。
「レイン様、大丈夫ですか!?」
「・・・・・・て、天使様」
・・・・・・what's?天使様?・・・・・・あぁ、この羽のせいか。まあ、天使をイメージして作った装備だからね。そう思うのも仕方がないか。
「っ!?え、エリシアか、ビックリした・・・・・・」
「はい、エリシアです。レイン様、このお屋敷の中にいた人たちは、みんなヴァルテス家に飛ばしたよ」
「はい?」
「クレメンス家にいた人たちは、みんなヴァルテス家にいるよ。一応、屋敷の中にあった重要そうな物とかも一緒に飛ばしたんだけど・・・・・・」
「ヴァルテス家に?」
「うん。だから、みんな無事だよ」
「っ!?あ・・・・・・よかった」
安心したらしく、その場に座り込むレイン様。あれ?【絶望の闇】が解除されてる。いつのまに・・・・・・。ん?
「よくも、よくも邪魔をしてくれたな、このガキがーーーーー!!」
「『束縛♡ラヴ・チェーン』」
「ウギャーーーーー!!」
遠くに飛ばしたはずの術者が襲い掛かってきたので、拘束技を発動した。ステッキから生み出され発射される、無数のピンクハート。術者はピンクハートで埋め尽くされ、その場で倒れる。この技は、敵を拘束して眠らせるので、しばらく、あいつは動かないと思う。
1
あなたにおすすめの小説
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる