オリンピック選手金メダリストが転生後、最高の武器屋のマスターになった

■ 世界武具大会 決勝戦編 ――「鋳魂の狂気」VS「意志を宿す刃」

【決勝戦 会場：王都・神域闘技場】

決勝戦の舞台は、通常の闘技場ではない。
王都の奥深く、かつて神々が降臨したとされる**“聖鋳の祭壇”**を用いた巨大フィールド。

観客は厳選された貴族・国家関係者のみ。
闘技場の周囲には**“魂の結界”**が張られ、魂レベルの戦闘すら観測できる。


【敵側登場】

■ 鍛冶師：ザルヴァ＝ネオス
・灰の楽園《灰核炉》創設者
・かつて国家に裏切られ、復讐と技術の完成のために“魂融合”技術に手を出す
・自らの弟子や戦士たちを「素材」として使う冷酷な天才鍛冶師

■ 武器人間：融合戦士《オルターギア》
・もとは人間だった兵士
・魂・肉体・記憶をザルヴァにより“武器”へ変えられた存在
・意思を持たず、ただ命令に従い戦う“生きた兵器”


【試合前：クロードの呟き】

「……なぁ、ハヤト。この戦いって、武器の勝負じゃねぇよな」

隼人は静かにうなずく。

「そうだな。“人間の尊厳”の戦いだ」


【開幕：意志なき猛攻】

オルターギアは開幕から凄まじいスピードで襲いかかる。
魂そのものを削り取るような斬撃。まさに“殺すために作られた”刃。

実況すら言葉を失う異常な殺意の波動。

→ クロード、かろうじて回避！
→ だが《ゼクス＝アニマ》の魂防壁が破られかける！


【鍛冶師同士の対話】

ザルヴァ：「君の武器には、魂がある。だが、それは脆い。“意志”は砕ける。だが“命令”は揺るがない」

隼人：「お前のやってることは鍛冶じゃねぇ……魂の略奪だ」

ザルヴァ：「ふっ……なら見せてみろ。“魂を護る”という妄想が、現実を超えるのか」


【中盤戦：共鳴する魂】

クロードの意志に応じ、ゼクス＝アニマが“覚醒”。
かつて融合された者たちの魂の残響が武器を通して共鳴し始める。

クロード：「……こいつら、泣いてる。武器にされた奴らの“本当の声”が……！」

隼人：「聞いてやれ、クロード。“助けてくれ”って言ってる」

→ 武器の共鳴で、融合兵器の魂を一時解放！


【終盤戦：鍛冶師の直接参戦】

ザルヴァが禁断の領域へ。
自身の体を“生きた炉”に変え、オルターギアと融合！

名称：鋳魂機神《ネオス＝ヴァルフォージ》
・ザルヴァ自身が“武器そのもの”に変身
・圧倒的な魔力・武力・魂破壊攻撃
・フィールド全体を“魂鋳炉”に変えることで、クロードの武器性能を強制劣化！


【隼人の最終兵装】

隼人、渾身の鍛冶で仕込んでいた最終装備を展開！

■ 名称：《魂律開放炉・プロメテウスコア》
・魂と武器の共鳴を限界突破させる装置
・クロード自身が“意志の炎”として武器と完全融合する形態

隼人：「クロード、お前の“命”を預けてくれ」
クロード：「……当然だろ。“命”なんてとっくにお前の武器に預けてる」


【最終奥義：誓雷終撃《オーバー・アニマ＝ブレイザー》】

クロードの全魂を乗せた一撃！
砕ける空間、引き裂かれる魂炉、焼き尽くす“意志の炎”。

ザルヴァ：「これは……“鍛冶”じゃない……人間の……叫びだ……！」

→ ネオス＝ヴァルフォージ、完全破壊
→ オルターギアに囚われていた魂たち、すべて解放


【決着・勝利】

審判の声がこだまする。

「勝者、ハヤト＝ミカヅチ ＆ クロード＝ランスロット組！ 世界武具大会、優勝！」

観客が総立ち。
そして一瞬の静寂のあと、嵐のような拍手と歓声が巻き起こる。


【エピローグ】

数日後、王都にて――
隼人は正式に「世界最優秀鍛冶師」として認定される。

王室使者：「王国直属の鍛冶師として迎えたい」
隼人：「断る。“武器は人を殺すためじゃない”。俺は、“人を生かすための武器”を作るだけだ」


【最後の一言】

クロード：「なあ、ハヤト。優勝したんだし、そろそろ店名決めようぜ」

隼人：「そうだな……“炎魂鍛冶屋《プロメテア》”、ってのはどうだ？」

→ こうして、隼人の鍛冶屋は世界一の名声とともに幕を開ける――。