お金持ちの掃除婦が転生して魔族ごと掃除しちゃった件

最終章：世界まるごと大掃除大革命！〜ありがとうを込めて〜

空はいつもよりどんよりと重く、風はどこか怒りを帯びていた。
マツコは腕を組み、広がる混沌を見据える。

「こりゃ…世界の汚れた心が、一気に暴れだしたってことね」

その言葉通り、かつてマツコたちが掃除して浄化した魔族たちや、食品ロスの食材怪獣、環境怪獣ゴミクジラ、さらには煙を吐き散らした石炭キングまでが、今や暴走状態。
世界中の“汚れ”が集結し、まさに地球大パニック！

キレトロンが慌てて叫ぶ。
「マツコ！こりゃ大変だ！全部まとめて来ちまった！」

ホコリ姫も目を見開く。
「私たち、総力戦ね…！」

そこへクリーンギャグ9000が飛び込んできた。
「掃除モード全開ッス！でも…人間たちも準備しといてくださいよ。今回はマジで手強い！」

マツコはにっこり笑って言った。
「よし、やるわよ。みんなで力合わせて、この地球をピカピカに戻しましょう！」


ゴミクジラが咆哮し、石炭キングが黒煙を吐き散らす。
風神ソーラーは風を起こし、ピカピカ鳥が空を舞い、みんなで力を合わせて大掃除バトルが幕を開けた。


煙の中から、食材たちが立ち上がる。
サバ缶将軍が拳を掲げる。
「我らも力貸す！この星を汚す者たちに鉄槌を！」

動物たちも森から飛び出し、共に戦う。
「命を守るために！」


激しい戦いの合間、マツコはふと空を見上げてつぶやく。
「地球も、私たちも、きれいになりたい。大切なのは“ありがとう”の気持ちね」


ついに最後の一掃。
マツコが掃除モップを大きく振りかぶると、眩い光が世界を包み込み、あらゆる汚れが浄化された。


静寂の中、みんなが顔を見合わせて笑い合う。
グレタくんが言った。
「これからもずっと、地球と一緒に歩んでいこう」


マツコは深呼吸し、満ち足りた声で言った。
「いただきます。すべてに、ありがとう」


おしまい。