9 / 79
誘われる冒険……だが断る!
しおりを挟む
ルカの家、プレーン家は代々司祭の家だ。
彼女はその家の一人娘。職業は大魔法使いで司祭でこそないが、適正は水と風の二つを持っている一級の魔法使い。
一方でセシルの家、パーティー家は代々宮廷魔術師の家。
そしてセシルは次男。彼の兄は賢者だが彼の職業は大神官だった。勿論セシルも一級の魔法使い。
大体想像つく話だが、ルカの父親はセシルを婿入れしたいのだ。セシル側は、いつでも受け入れるつもりだったようだが、ルカは断り続けていたらしい。
しかし、訓練生になる前。ルカは父親と約束したようだ。
「――――それで、私が学院を主席で卒業したら相手は自分で決めるって約束だったのよ。でもギリギリでセシルに負けちゃった」
「で……?何でそれが俺と冒険に行く話になるんだ?」
「光の魔法を覚えたいってお父様に頼んだ。それで、プレーン家は絶対に私が自分で引き継ぎたいって昨日話したのよ」
「で……?何でそれが俺と冒険に行く話になるんだ?」
「誰と行くんだ?って話になってさ……」
光の魔法は超上位魔法。
ゲームの時は魔力ランクを十以上にしないと光の魔法取得のクエストは受けられなかった。
そしてその為には最低でも、十回は大きな魔力上昇の恩恵を受ける必要がある。
一年前の滝の試練で既にルカのランクは二に上がっているが、最低でも後八箇所は魔力の泉を探さなきゃいけない。
「修行だけじゃムリよね?」
「ムリだな。頑張って魔力は上がってもランクは上がらないからな……でも、何で俺なんだ?」
「ルシアンがドラゴン倒した話はお父様に前言ってるから」
俺はルカの父親には好かれていない。
ルカと仲良く遊んでいたのは五歳までで、五歳の神事でルカの父親が俺の適正と職業を診断してからは俺との付き合いを良く思わなくなった。理由は言うまでもない。
俺が無能な平民だと分かったからだ。
だがルカはそれでも俺に付きまとっていた。
その度に彼女は家を抜け出したり、コソコソと隠れて俺の所に来るようになった為、俺は余計に嫌われたのだ。
変な男に騙され大事な娘が不良になってしまった感覚なのだろうと思う。
「お前、嘘ついてるだろ」
ルカは目を合わせないし、何も言わない。嘘をついてる証拠だ。あの親父が俺との冒険を許すはずがないのだから。
「光の魔法は諦めろ。そんな簡単なもんじゃねーぞ」
「じゃあ手伝ってくれないの?」
「俺にお前の命は預かれないよ。それに黙って家を出て来るつもりか?余計に……っておい!」
「もういい!一人で行くから」
ルカは走り去って行った。
(お前の親父にこれ以上嫌われたくないんだよ……)
正直、ルカに対して俺はいつからか『好き』という感情が少し芽生えていた。前世では女っ気のない人生だったし、この世界に来てからルカだけが仲良くしてくれていたのもある。
だからこそ距離をとっていたのだ。だが、セシルとルカが一緒になるのはもっとイヤだ。
仕方ないので何か別の方法を一緒に考えてやろうと思い、俺はルカの後を追った。
――――――――――
ルカを探して城下町をウロウロしたが彼女の姿は見付からない。まさか本気で一人で行ったりはしないだろうが、少し気になり出した。
と、そこでタイムリーな人物セシルと、ばったり会う。
「やぁ、ルシアン。お前は今後何をするつもりなんだ?平民らしく畑でも耕すのか?」
(こいつ、平民の農作業スキルを舐めてるな)
ゲームの時は平民職の奴がバザーで出す『質の良い野菜』や『質の良い果物』がないと上位の食料……つまり、良い回復系アイテムは作れなかったのだから。
「あぁ。そうだな。平民らしく畑も悪くないね。それより、ルカ見なかったか?」
「彼女なら中央の露店広場で見たが……何か用なのか?まぁいい……気軽に近付くなよ。彼女は僕の婚約者になるのだから」
(くそ。なんかムカつくな……やっぱりコイツにはルカを渡したくねぇわ)
俺は中央広場へ向かった。
広場に拡がる露店の数々は冒険者達もよく集まる。ゲームの時は生産系プレイヤーで埋め尽くされていたのを思い出す。
どうも、ルカは本気で冒険するつもりなのかもしれない。
人の多い中央広場でルカを探していると足元にスッと一瞬影が落ちた。この世界には雲が無い。あると言えば晴天か雨か雪。
雨や雪も雲が発生するのでは無く、空全体が灰色に染まって降ってくる。つまり、理由無く影が出来る事はない。
何かが太陽と俺との間に入り込まない限り――――
「キャー」「何だよあれ!」「何か飛んでるぞ!」
突然辺りが騒がしくなる。
空を見ると逆光で何か分からないが人の様なシルエットが三つ程移動していた。少しずつ目が慣れてきた頃、誰かが叫んだ。
「人だ!変な人だぞ!」
『変な人』と聞いて、思わず俺は笑いを堪えた。だがその正体を俺は知っている。あれはガーゴイルだ。
ガーゴイルとは本来、鬼とかに羽が生えた様な奇妙な生き物。ファンタジー系のゲームやアニメでは比較的定番の魔物だが、ここでは少し違う。
その姿はピエロの様な滑稽な顔をした素っ裸の人間で、羽では無くグライダーの様な物を身に付け、風魔法で空を飛ぶ【魔王軍】の兵士的存在。
(なんであんなデザインにしたんだろうな、俺……)
普通のガーゴイルにすれば良かったのだが、何か普通じゃない感を出したくて裸にしてみたのを思い出す。
性別は男。下半身の男の部分を丸出しにして『公然猥褻罪』待ったなしの空飛ぶ変態。
あの頃の俺は病んでいたのかもしれない。
ガーゴイルは剣を持っていて、それでのみ攻撃して来る設定だ。それなりの魔法使いならば近寄られる事も無く始末出来るので、雑魚敵に近い。
それより。ガーゴイルが来たと言う事は【マジックイーター】でいう所の『メインストーリー』の始まりを意味していた。
彼女はその家の一人娘。職業は大魔法使いで司祭でこそないが、適正は水と風の二つを持っている一級の魔法使い。
一方でセシルの家、パーティー家は代々宮廷魔術師の家。
そしてセシルは次男。彼の兄は賢者だが彼の職業は大神官だった。勿論セシルも一級の魔法使い。
大体想像つく話だが、ルカの父親はセシルを婿入れしたいのだ。セシル側は、いつでも受け入れるつもりだったようだが、ルカは断り続けていたらしい。
しかし、訓練生になる前。ルカは父親と約束したようだ。
「――――それで、私が学院を主席で卒業したら相手は自分で決めるって約束だったのよ。でもギリギリでセシルに負けちゃった」
「で……?何でそれが俺と冒険に行く話になるんだ?」
「光の魔法を覚えたいってお父様に頼んだ。それで、プレーン家は絶対に私が自分で引き継ぎたいって昨日話したのよ」
「で……?何でそれが俺と冒険に行く話になるんだ?」
「誰と行くんだ?って話になってさ……」
光の魔法は超上位魔法。
ゲームの時は魔力ランクを十以上にしないと光の魔法取得のクエストは受けられなかった。
そしてその為には最低でも、十回は大きな魔力上昇の恩恵を受ける必要がある。
一年前の滝の試練で既にルカのランクは二に上がっているが、最低でも後八箇所は魔力の泉を探さなきゃいけない。
「修行だけじゃムリよね?」
「ムリだな。頑張って魔力は上がってもランクは上がらないからな……でも、何で俺なんだ?」
「ルシアンがドラゴン倒した話はお父様に前言ってるから」
俺はルカの父親には好かれていない。
ルカと仲良く遊んでいたのは五歳までで、五歳の神事でルカの父親が俺の適正と職業を診断してからは俺との付き合いを良く思わなくなった。理由は言うまでもない。
俺が無能な平民だと分かったからだ。
だがルカはそれでも俺に付きまとっていた。
その度に彼女は家を抜け出したり、コソコソと隠れて俺の所に来るようになった為、俺は余計に嫌われたのだ。
変な男に騙され大事な娘が不良になってしまった感覚なのだろうと思う。
「お前、嘘ついてるだろ」
ルカは目を合わせないし、何も言わない。嘘をついてる証拠だ。あの親父が俺との冒険を許すはずがないのだから。
「光の魔法は諦めろ。そんな簡単なもんじゃねーぞ」
「じゃあ手伝ってくれないの?」
「俺にお前の命は預かれないよ。それに黙って家を出て来るつもりか?余計に……っておい!」
「もういい!一人で行くから」
ルカは走り去って行った。
(お前の親父にこれ以上嫌われたくないんだよ……)
正直、ルカに対して俺はいつからか『好き』という感情が少し芽生えていた。前世では女っ気のない人生だったし、この世界に来てからルカだけが仲良くしてくれていたのもある。
だからこそ距離をとっていたのだ。だが、セシルとルカが一緒になるのはもっとイヤだ。
仕方ないので何か別の方法を一緒に考えてやろうと思い、俺はルカの後を追った。
――――――――――
ルカを探して城下町をウロウロしたが彼女の姿は見付からない。まさか本気で一人で行ったりはしないだろうが、少し気になり出した。
と、そこでタイムリーな人物セシルと、ばったり会う。
「やぁ、ルシアン。お前は今後何をするつもりなんだ?平民らしく畑でも耕すのか?」
(こいつ、平民の農作業スキルを舐めてるな)
ゲームの時は平民職の奴がバザーで出す『質の良い野菜』や『質の良い果物』がないと上位の食料……つまり、良い回復系アイテムは作れなかったのだから。
「あぁ。そうだな。平民らしく畑も悪くないね。それより、ルカ見なかったか?」
「彼女なら中央の露店広場で見たが……何か用なのか?まぁいい……気軽に近付くなよ。彼女は僕の婚約者になるのだから」
(くそ。なんかムカつくな……やっぱりコイツにはルカを渡したくねぇわ)
俺は中央広場へ向かった。
広場に拡がる露店の数々は冒険者達もよく集まる。ゲームの時は生産系プレイヤーで埋め尽くされていたのを思い出す。
どうも、ルカは本気で冒険するつもりなのかもしれない。
人の多い中央広場でルカを探していると足元にスッと一瞬影が落ちた。この世界には雲が無い。あると言えば晴天か雨か雪。
雨や雪も雲が発生するのでは無く、空全体が灰色に染まって降ってくる。つまり、理由無く影が出来る事はない。
何かが太陽と俺との間に入り込まない限り――――
「キャー」「何だよあれ!」「何か飛んでるぞ!」
突然辺りが騒がしくなる。
空を見ると逆光で何か分からないが人の様なシルエットが三つ程移動していた。少しずつ目が慣れてきた頃、誰かが叫んだ。
「人だ!変な人だぞ!」
『変な人』と聞いて、思わず俺は笑いを堪えた。だがその正体を俺は知っている。あれはガーゴイルだ。
ガーゴイルとは本来、鬼とかに羽が生えた様な奇妙な生き物。ファンタジー系のゲームやアニメでは比較的定番の魔物だが、ここでは少し違う。
その姿はピエロの様な滑稽な顔をした素っ裸の人間で、羽では無くグライダーの様な物を身に付け、風魔法で空を飛ぶ【魔王軍】の兵士的存在。
(なんであんなデザインにしたんだろうな、俺……)
普通のガーゴイルにすれば良かったのだが、何か普通じゃない感を出したくて裸にしてみたのを思い出す。
性別は男。下半身の男の部分を丸出しにして『公然猥褻罪』待ったなしの空飛ぶ変態。
あの頃の俺は病んでいたのかもしれない。
ガーゴイルは剣を持っていて、それでのみ攻撃して来る設定だ。それなりの魔法使いならば近寄られる事も無く始末出来るので、雑魚敵に近い。
それより。ガーゴイルが来たと言う事は【マジックイーター】でいう所の『メインストーリー』の始まりを意味していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
――死亡フラグのあるモブに転生した。なぜか男主人公の姿で。
王国に孤児院の子供達を殺された少女ミュライトがラスボスのRPG『プリテスタファンタジー』。
物語後半でミュライトと主人公は互いに孤児院出身であることが分かり、彼女を倒した主人公がその死を悲しむ絶望的なエンディングからいわゆる「鬱ゲー」と呼ばれているゲームでもある。
そして、そんなゲームの物語開始前にミュライトと同じ孤児院に住んでいた子供に転生したが…その見た目はなぜか男主人公シュウだった。
原作との違いに疑問を抱くものの、このままストーリー通りに進めば、ミュライトと主人公が戦って悲惨なエンディングを迎えてしまう。
彼女が闇落ちしてラスボスになるのを防ぐため、彼女が姉のように慕っていたエリシルの命を救ったり、王国の陰謀から孤児達を守ろうと鍛えていると、やがて男主人公を選んだ場合は登場しないはずの女主人公マフィが現れる。
マフィとミュライトが仲良くなれば戦わずに済む、そう考えて二人と交流していくが―
「―あれ? 君たち、なんか原作と違くない?」
なぜか鉢合わせた二人は彼を取り合って修羅場に。
こうして、モブキャラであるはずのシュウは主人公やラスボス達、果ては原作死亡キャラも助けながらまだ見ぬハッピーエンドを目指していく。
※他小説投稿サイトにも投稿中
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる