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桃太郎と仲間達
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しばらく歩いていると、桃太郎の前に一匹の犬が現れました。
「ワンワン!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、一つ私にくださいな。」
桃太郎がどうしようかと迷っていると、今度は別の所から一匹の猿が現れて、桃太郎に言いました。
「ウキウキ!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、私にも一つくださいな。」
はてさて突然現れた犬と猿の言葉に困った桃太郎の元へ、今度はどこからともなくキジが飛んできました。
「ケーンケーン!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、私にこそ一つくださいな。」
とうとう困り果てた桃太郎は、とりあえず自分が今から鬼ヶ島に行く事を伝えてみることにしました。
「ワン!?桃太郎さんは今から鬼ヶ島に行くのですかワン?」
「ウキ!あそこにはこわーい鬼が住んでいるウキ!」
「ケーン!そんなところに一人で行くのは危ないケーン!」
そんな三匹に桃太郎は大きく胸を張ると、
「僕はこれから鬼ヶ島へ行って鬼退治をするのだ!」
桃太郎の言葉に三匹は驚きを隠せません。
そんな三匹に対して、桃太郎は続けて言います。
「お前たち!僕の鬼退治にお供をするのならば、このきびだんごをお前たちにやろう!」
三匹は口々に言いました。
「ワンワン!分かりましたワン!あなたにお供しましょう。」
「ウキウキ!承知したウキ!僕も一緒に鬼退治に行きましょう。」
「ケーンケーン!やりますケーンやりますケーン!一緒に鬼ヶ島に行きましょう。」
桃太郎は腰に付けた袋からきびだんごを三つ取り出すと、犬、猿、キジのそれぞれの足元にきびだんごを一つずつ置いてあげました。
こうして犬、猿、キジの三匹が、桃太郎の仲間になったのです。
ーーーー
桃太郎一行は、休む事なくずんずん歩いていきます。
愉快な仲間ができた事で、桃太郎一行はとても賑やかになりました。
「ワンワン!桃太郎さん桃太郎さん。だんだんと人通りが多くなってきたワン。」
「確かにそうだな。この近くに村でもあるのかな?」
「ウキウキ!海岸まではまだもう少し先があるウキ。」
「海岸に着いたら船に乗って、鬼ヶ島へ向かうんだ。鬼退治をして奪われた財宝を取り戻すんだ!」
「ケーンケーン!私らはきびだんごを貰ったお礼に目一杯働きますケーン。」
桃太郎一行がエイエイオーと声を上げていると、桃太郎はふと道行く人たちの様子がおかしい事に気が付き…
「何だか道行く人たちがすごく不安そうな顔でこっちを見ているぞ。」
桃太郎が周りを見回していると、犬が不満そうに鼻を鳴らします。
「ワンワン!私らは今から鬼退治をしに行こうという勇気ある者達なのに、それをあのような怪訝な顔で見てくるとは全くもって納得行かないワン!」
「ああ、確かにそうだよな。確かに僕たちは今から鬼退治に…」
と桃太郎が言いかけた時、前からすれ違おうとした人の表情がより一層怪訝なものになりました。
そこでやっと周りの人々の様子に合点がいきました。
確かに、よく考えればそうです。
犬、猿、キジを仲間に引き連れているとはいえ、桃太郎はまだ年端もいかない少年。
そんな一行が鬼退治に行くなどと口を揃えて言っていれば、当然周りの人々は桃太郎一行に対して不安にも思えば、怪訝にも思うでしょう。
確かにーーー
自分たちは今、とてつもなく危険な旅に出ているのかもしれないーーー
そんな思いが桃太郎の頭をよぎりました。
どうしておじいさんは僕を鬼ヶ島に行かせまいとしていたのかーーー
桃太郎は、今ならその意味が分かる気がしました。
「ワンワン!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、一つ私にくださいな。」
桃太郎がどうしようかと迷っていると、今度は別の所から一匹の猿が現れて、桃太郎に言いました。
「ウキウキ!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、私にも一つくださいな。」
はてさて突然現れた犬と猿の言葉に困った桃太郎の元へ、今度はどこからともなくキジが飛んできました。
「ケーンケーン!桃太郎さん桃太郎さん。そのお腰に付けたきびだんご、私にこそ一つくださいな。」
とうとう困り果てた桃太郎は、とりあえず自分が今から鬼ヶ島に行く事を伝えてみることにしました。
「ワン!?桃太郎さんは今から鬼ヶ島に行くのですかワン?」
「ウキ!あそこにはこわーい鬼が住んでいるウキ!」
「ケーン!そんなところに一人で行くのは危ないケーン!」
そんな三匹に桃太郎は大きく胸を張ると、
「僕はこれから鬼ヶ島へ行って鬼退治をするのだ!」
桃太郎の言葉に三匹は驚きを隠せません。
そんな三匹に対して、桃太郎は続けて言います。
「お前たち!僕の鬼退治にお供をするのならば、このきびだんごをお前たちにやろう!」
三匹は口々に言いました。
「ワンワン!分かりましたワン!あなたにお供しましょう。」
「ウキウキ!承知したウキ!僕も一緒に鬼退治に行きましょう。」
「ケーンケーン!やりますケーンやりますケーン!一緒に鬼ヶ島に行きましょう。」
桃太郎は腰に付けた袋からきびだんごを三つ取り出すと、犬、猿、キジのそれぞれの足元にきびだんごを一つずつ置いてあげました。
こうして犬、猿、キジの三匹が、桃太郎の仲間になったのです。
ーーーー
桃太郎一行は、休む事なくずんずん歩いていきます。
愉快な仲間ができた事で、桃太郎一行はとても賑やかになりました。
「ワンワン!桃太郎さん桃太郎さん。だんだんと人通りが多くなってきたワン。」
「確かにそうだな。この近くに村でもあるのかな?」
「ウキウキ!海岸まではまだもう少し先があるウキ。」
「海岸に着いたら船に乗って、鬼ヶ島へ向かうんだ。鬼退治をして奪われた財宝を取り戻すんだ!」
「ケーンケーン!私らはきびだんごを貰ったお礼に目一杯働きますケーン。」
桃太郎一行がエイエイオーと声を上げていると、桃太郎はふと道行く人たちの様子がおかしい事に気が付き…
「何だか道行く人たちがすごく不安そうな顔でこっちを見ているぞ。」
桃太郎が周りを見回していると、犬が不満そうに鼻を鳴らします。
「ワンワン!私らは今から鬼退治をしに行こうという勇気ある者達なのに、それをあのような怪訝な顔で見てくるとは全くもって納得行かないワン!」
「ああ、確かにそうだよな。確かに僕たちは今から鬼退治に…」
と桃太郎が言いかけた時、前からすれ違おうとした人の表情がより一層怪訝なものになりました。
そこでやっと周りの人々の様子に合点がいきました。
確かに、よく考えればそうです。
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確かにーーー
自分たちは今、とてつもなく危険な旅に出ているのかもしれないーーー
そんな思いが桃太郎の頭をよぎりました。
どうしておじいさんは僕を鬼ヶ島に行かせまいとしていたのかーーー
桃太郎は、今ならその意味が分かる気がしました。
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