2 / 3
第1話 ここが異世界…
しおりを挟む
気が付くとそこは真っ暗な場所だった。
見渡しても何も見えない。
まず見渡せない。そして目が見えない。
息ができない。だが苦しくない。
(ここは…お腹の中か…? )
そう思った矢先、一気に眩しくなった。
首を支えられる。暖かかったところから空気を感じる。
「プフ、クプ...ホンギャア~ ホンギャア」
産声があがる。不可抗力なのだろうか。まぁ産声を上げた方がいいらしいし、別にいいけど。
目を開けるとそこには、金髪の若いお姉さんとムッキムキの茶髪の男がいた。ぼやけていてよく見えないが、親なのだろう。茶髪の男は口をパクパクさせると、顔にパッと笑みが浮かんだ。
「産まれた、産まれたぞ!エルサ!良くやった!」
「ロイド、声が大きすぎるわよ。赤ちゃんがビックリするわ。」
「あぁ、すまん。」
「男の子ですね。名前はロイドが決めたものにしましょう」
「そうだな、事前に決めていた名前でいいよな?」
「えぇ、もちろんよ。あなたが決めた名前に文句なんかつけないわ。」
「わかった。元気に育ってくれよ。ルシア」
(本当に転生した…名前や病院じゃないことから多分ここは本当に異世界だ。異世界に転生した…)
俺は抱えられながら異世界に転生したことに感動していたのだった。
~~~
翌日、目が覚めると、麻布のようなものの上で寝ていた。背中が痒くなりそうだ。
「ルシア、おはよう」
エルサ?だったか、多分この人が俺の母だろう。結構若い。
「ホンギャア~ホンギャア~」
「はいはい、ちょっと待ってね。」
そう言われ俺は乳を飲んだ。味は良く分からない。赤ちゃんだからだろうか、興奮もしない。
まだ泣くことしか出来ない俺は、飲み終わると寝て、という生活を繰り返した。
だいたい5~6ヶ月程経っただろうか。
俺は、よちよち歩きができるようになった。
結構早い方に出来るようなって、親も喜んでいる。
(よし、これで家の中を探索できるぞ。今までは何も出来ずに退屈そのものだったからな)
俺は、よちよち歩きで寝ている寝室を出た。
リビングだ。結構狭い。家は木製で、古そうだ。リビングには木製のテーブルや椅子、釜戸などしかない。ソファーも無ければテレビなんてある訳ない。
(あ。)
エルサと目が合う。
「ちょっと、ルシア出てきちゃ危ないでしょ。」
俺はエルサに抱っこされ部屋に戻された。今日の探検はここまでだ。
離乳食が始まった。みんなと一緒にご飯を食べる。色々な話が聞けるので分かって来た事が増えた。
ほとんど家で見ないロイドはいつも畑で野菜などを育てているらしい。半分は我が家の食卓に、半分は売って生計を立てているらしい。そして、時々狩りもするらしい。
ここは小さな村で、ここに住む人ほとんど畑仕事などをしているっぽい。
俺は離乳食をエルサにあーんされながら食べた。正直クソまずい。
そんな俺をロイドとエルサは、ニコニコしながら見ていた。
次の日俺はエルサがいなくなるタイミングを計っていた。エルサは毎日庭に出る。多分何か育てているのだろう。そのタイミングで他の部屋を探検する。
そしてエルサは庭に出て行った。俺はリビングに行きいつも寝ている部屋(寝室)の隣にある部屋に入った。幸いドアが開きっぱなしだったので入ることが出来た。
入るとそこは剣や防具、ベッドがあるだけの質素っぽい部屋だった。だが剣や防具があるだけで質素には感じられなかかった。
(おぉ、剣だ、めっちゃピッカピカだ。防具もかっこいいな)
俺は防具などに見とれていると、またエルサに見つかった。
すると今日は戻されるのではなく、話をしてくれた。
「ルシア、これはね、思い出の物なのよ。昔ロイドは戦士だったの。」
エルサとロイドの出会いの話を聞かされた。
「ロイドは私が魔物に襲われている時に助けてくれて、出会ったの。でもそのときロイドは足に傷を負って戦えなくなってしまったの。私は凄く申し訳なくて、治るまで家で看病してあげたの。そして治ったらロイドがプロポーズしてきたのよ」
エルサは幸せそうに語っていた。
この調子なら弟か妹が直ぐに出来そうだな。
ロイドはリハビリも兼ねてちょくちょく狩りをしていたらしい。
ロイドは強かったのか気になったがまだ喋れないので聞けずじまいだ。
俺は部屋に戻され寝た。
~~~
そんなこんなもあって俺は1歳の誕生日を迎えた。結構冷え込んで来ているので時期的には11月辺りだろう。
「「ルシア、誕生日おめでとう。」」
ケーキもある訳でもない夕食だったがいつもより豪華だった。
「ルシア、お前は立派な戦士になれよ、お前は俺の息子だ。強くなれる。」
ロイドからそう言われた。自分で言えるほど強かったのだろうか。
「うん、パパ。」
俺は喋れるようになった。まだ滑舌が上手く回らないが、会話はできる。あんまりペラペラ喋ると、おかしいと思われるのであえて片言で喋るようにしている。
もう1人で歩けるようにもなり、部屋から出ても戻されることも無くなった。
エルサは俺がそこそこ成長したので、昼はロイドの手伝いをしている。
だから昼は俺1人だ。
ついにやりたかったことが出来るようなる。
そのために誕生日プレゼントで貰った遊び部屋に向かった。
見渡しても何も見えない。
まず見渡せない。そして目が見えない。
息ができない。だが苦しくない。
(ここは…お腹の中か…? )
そう思った矢先、一気に眩しくなった。
首を支えられる。暖かかったところから空気を感じる。
「プフ、クプ...ホンギャア~ ホンギャア」
産声があがる。不可抗力なのだろうか。まぁ産声を上げた方がいいらしいし、別にいいけど。
目を開けるとそこには、金髪の若いお姉さんとムッキムキの茶髪の男がいた。ぼやけていてよく見えないが、親なのだろう。茶髪の男は口をパクパクさせると、顔にパッと笑みが浮かんだ。
「産まれた、産まれたぞ!エルサ!良くやった!」
「ロイド、声が大きすぎるわよ。赤ちゃんがビックリするわ。」
「あぁ、すまん。」
「男の子ですね。名前はロイドが決めたものにしましょう」
「そうだな、事前に決めていた名前でいいよな?」
「えぇ、もちろんよ。あなたが決めた名前に文句なんかつけないわ。」
「わかった。元気に育ってくれよ。ルシア」
(本当に転生した…名前や病院じゃないことから多分ここは本当に異世界だ。異世界に転生した…)
俺は抱えられながら異世界に転生したことに感動していたのだった。
~~~
翌日、目が覚めると、麻布のようなものの上で寝ていた。背中が痒くなりそうだ。
「ルシア、おはよう」
エルサ?だったか、多分この人が俺の母だろう。結構若い。
「ホンギャア~ホンギャア~」
「はいはい、ちょっと待ってね。」
そう言われ俺は乳を飲んだ。味は良く分からない。赤ちゃんだからだろうか、興奮もしない。
まだ泣くことしか出来ない俺は、飲み終わると寝て、という生活を繰り返した。
だいたい5~6ヶ月程経っただろうか。
俺は、よちよち歩きができるようになった。
結構早い方に出来るようなって、親も喜んでいる。
(よし、これで家の中を探索できるぞ。今までは何も出来ずに退屈そのものだったからな)
俺は、よちよち歩きで寝ている寝室を出た。
リビングだ。結構狭い。家は木製で、古そうだ。リビングには木製のテーブルや椅子、釜戸などしかない。ソファーも無ければテレビなんてある訳ない。
(あ。)
エルサと目が合う。
「ちょっと、ルシア出てきちゃ危ないでしょ。」
俺はエルサに抱っこされ部屋に戻された。今日の探検はここまでだ。
離乳食が始まった。みんなと一緒にご飯を食べる。色々な話が聞けるので分かって来た事が増えた。
ほとんど家で見ないロイドはいつも畑で野菜などを育てているらしい。半分は我が家の食卓に、半分は売って生計を立てているらしい。そして、時々狩りもするらしい。
ここは小さな村で、ここに住む人ほとんど畑仕事などをしているっぽい。
俺は離乳食をエルサにあーんされながら食べた。正直クソまずい。
そんな俺をロイドとエルサは、ニコニコしながら見ていた。
次の日俺はエルサがいなくなるタイミングを計っていた。エルサは毎日庭に出る。多分何か育てているのだろう。そのタイミングで他の部屋を探検する。
そしてエルサは庭に出て行った。俺はリビングに行きいつも寝ている部屋(寝室)の隣にある部屋に入った。幸いドアが開きっぱなしだったので入ることが出来た。
入るとそこは剣や防具、ベッドがあるだけの質素っぽい部屋だった。だが剣や防具があるだけで質素には感じられなかかった。
(おぉ、剣だ、めっちゃピッカピカだ。防具もかっこいいな)
俺は防具などに見とれていると、またエルサに見つかった。
すると今日は戻されるのではなく、話をしてくれた。
「ルシア、これはね、思い出の物なのよ。昔ロイドは戦士だったの。」
エルサとロイドの出会いの話を聞かされた。
「ロイドは私が魔物に襲われている時に助けてくれて、出会ったの。でもそのときロイドは足に傷を負って戦えなくなってしまったの。私は凄く申し訳なくて、治るまで家で看病してあげたの。そして治ったらロイドがプロポーズしてきたのよ」
エルサは幸せそうに語っていた。
この調子なら弟か妹が直ぐに出来そうだな。
ロイドはリハビリも兼ねてちょくちょく狩りをしていたらしい。
ロイドは強かったのか気になったがまだ喋れないので聞けずじまいだ。
俺は部屋に戻され寝た。
~~~
そんなこんなもあって俺は1歳の誕生日を迎えた。結構冷え込んで来ているので時期的には11月辺りだろう。
「「ルシア、誕生日おめでとう。」」
ケーキもある訳でもない夕食だったがいつもより豪華だった。
「ルシア、お前は立派な戦士になれよ、お前は俺の息子だ。強くなれる。」
ロイドからそう言われた。自分で言えるほど強かったのだろうか。
「うん、パパ。」
俺は喋れるようになった。まだ滑舌が上手く回らないが、会話はできる。あんまりペラペラ喋ると、おかしいと思われるのであえて片言で喋るようにしている。
もう1人で歩けるようにもなり、部屋から出ても戻されることも無くなった。
エルサは俺がそこそこ成長したので、昼はロイドの手伝いをしている。
だから昼は俺1人だ。
ついにやりたかったことが出来るようなる。
そのために誕生日プレゼントで貰った遊び部屋に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる