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第二話っ、引きこもりの田代と俺っ!ヒャッハー! その8
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46
街の門外にいるモンスターとの争いが始まってから、一刻(約二時間)ほどすると、
教会からチャールズが応援に駆けつけてきた。
教会での怪我人の治療が一段落ついたので、次は門にいる兵士達の助成をする為に来てくれたのだ。
「マリアさん、お手伝い出来ることはありますか?」
俺は答えた。
「負傷者の治療は一通り終えましたので、こちらは大丈夫です。
ですから神父様は他の戦っている人たちに補助魔法をお願いします。
私はまだ治癒魔法しか使えませんから」
「わかりました。では私は補助魔法を皆さんに掛けていきますので、
マリアさんは引き続き、怪我人の手当をお願いします」
そう言うと、チャールズが慌ただしく幕壁にかかったハシゴをよじ登っていく。
壁の上にいる兵士や冒険者達に補助魔法を掛けに行ったのだ。
チャールズの後ろ姿を見届けた俺は、
すり潰した薬草と軟膏を混ぜ合わせた物を素焼きの壺にいれ、
傷薬のストックを貯めていった。
この傷薬は切り傷や打ち身によく効くのだ。
それから少しすると、荷台に積んだキョウチクトウの束を大急ぎで何人かが運び込んできた。
庭先や公園に生えているキョウチクトウを刈り取ってきたのだろう。
キョウチクトウは猛毒だ。
そしてキョウチクトウは燃やすと毒の煙を出す。
特に大猿はこの煙に弱い。
キョウチクトウの束を持った男達が塁壁の上に居る連中に渡していく。
キョウチクトウに火を付けると、兵士達が次々にモンスターの密集している場所へと放り投げていった。
そして毒の煙と炎に混乱し、弱ったモンスターを弓兵やメイジ達が仕留めていく。
この分なら、外にいるモンスターの群れも案外すぐにケリがつきそうだ。
さて、そうなると街中に蔓延っているアンデッド共がどうなっているのか気になってくる。
さっきも何体かのゾンビやスケルトンがこっちに向かってきたのだが。
47
モンスターの群れが街に押し寄せてきた理由がわかった。
奴ら、街を襲いに来たんじゃない。
あの怪物から逃げてきたんだ。
馬鹿でかいあの岩ワニからな。
正門の向こう側から、二十メートル近くの巨躯を誇る岩ワニが突然現れたかと思うと、
外にいるモンスターの群れを食い散らかし始めた。
ゴツゴツとした巨木の根の如き尾でモンスター達を薙ぎ払い、吹き飛ばし、
潰していくその姿は、まさしく圧巻とも言えた。
そして大顎を開き、潰れて肉塊と変わり果てたモンスター達を一呑みに平らげていく。
その場にいた全員が恐怖に目を見開いた。
岩ワニはその名の通り、硬い岩のような鱗を持ったモンスターだ。
この鱗には生半可な攻撃は通じない。
下手な矢や魔法など撃ってもビクともしないだろう。
ここで近代兵器の登場なんていうのも悪くはないけどな。
ただ、一応、断っておくとこの世界の住人は地球人から見れば、みんな超人レベルだ。
平均的な能力を持った弓兵の放つ矢の威力だって、十二ゲージのスラッグ弾レベルの威力がある。
あのモヤシのチャールズだって、
地球に転移すればたちまち複数の種目でオリンピックの金メダルを取りまくるだろうよ。
それも余裕でな。
だから近代兵器を持ち込んでもこの世界だと、どこまで通用するかはわからないわけだ。
それこそ戦車のライフル砲レベルの威力がある魔法をマシンガン並にに撃ち込んだりする高位メイジもいたりするからな。
剣士だって上級者なら、ガトリングガンの弾を避けて、簡単に戦車を真っ二つにしちまうほどだ。
そういうわけだから近代兵器で無双するのは、この世界では厳しいぜ。
あらかた食い終わった岩ワニが、のそのそとこちらに向かってはい寄ってきた。
まだ食い足りなさそうだ。
そして、俺達の背後からはアンデッドの大群が押し寄せてくる。
ワニとゾンビの挟み撃ちだ。
その時、グリフィンに跨った田代が空からやってきた。
グリフィンから飛び降りた田代が地面に見事、着地する。
その後ろからは雲に乗った鈴木の姿が見えた。
仙人かよ。
48
田代が岩ワニの尾を掴み、振り回しては地面に何度も叩きつける。
そんな岩ワニはとっくにくたばっていた。
そして、岩ワニの亡骸を放り捨てると、田代が素早く跳躍する。
街中に降り立った田代が、華麗なフットワークを披露しながら人とアンデッドの合間を縫い、
ジャブ一発で次々にゾンビやスケルトンを仕留めていく。
そして、残ったアンデッドの集団を魔法で一掃してしまう。
こうして街に平和が戻った。
人々は歓声に沸きながら、田代を英雄だと褒め讃えた。
終わってみれば、田代が美味しい所を全部持っていった形になったな。
49
今日は祭りだ。
領主の御子息が街を救ってくれたという名目で、急遽、祭りが催されたってわけだ。
こんな時こそ稼がないとな。
そんなわけで俺と爺さんは、知り合いから仕入れてきた二束三文のクズ宝石を店先に置いた台に並べると、
高い値段を貼り付けた。
え、そんな価値のない宝石を高く売りつけるなんて正気かだって?
勿論、正気さ。
目利きが見れば、まず買わないだろうが、そうじゃなければ買っていくのが人間さ。
人間っていうのは、その商品に関する十分な知識や情報を持たない場合、
何で判断するのかっていうと、値段を見て判断するもんだ。
価格の高い品物は質が良い物で、価格の安い物は質が悪い物っていう具合にな。
これなんかは心理学者のロバート・チャルディーニの「トルコ石」のエピソードが有名だな。
ある宝石商が売れなくて困っている大量のトルコ石を半額で売りさばこうとした所、
間違って二倍の値段をつけたらどんどん売れていったって話さ。
だからわざと高く値段を設定するっていうのは、商売戦略としては悪くないんだぜ。
そして次に用意するのが、この当たりクジだらけの抽選箱だ。
当たりが出たら、宝石が貰えるっていう素敵なクジだぜ。
おまけにハズレは無しだ。
ただし、ちょいとここにカラクリがある。
当たった宝石はうちの店で、指輪やネックレスにくっつける加工しないといけないことになってる。
そして、その加工するには店に代金を払う必要がある。
もうわかっただろう。
そう、加工代を取って稼ごうってことさ。
マッコイ爺さんは細工や加工技術を持ってるからな。
ちなみに俺もあるぞ。
なんせ、当たりの宝石はクズばっかりで捨て値で仕入れてきたものばっかりだからな。
それでも、宝石の値札を見れば、客はそれが当たった宝石の価値だと思い込むのさ。
客は喜び、俺たちは儲かるんだから、両方ともに得な話だよ。
俺とマッコイ爺さんは早速、客の呼び込みを始めた。
「宝石の抽選を行っていますっ、運試しにいかがですかっ」
俺達の商売の応援に駆けつけてきてくれた孤児達も一緒になって客に声をかける。
それからちょっとした芸を披露して、客の目を引いたりしながら、
俺達は宝石を売りつけていった。
街の門外にいるモンスターとの争いが始まってから、一刻(約二時間)ほどすると、
教会からチャールズが応援に駆けつけてきた。
教会での怪我人の治療が一段落ついたので、次は門にいる兵士達の助成をする為に来てくれたのだ。
「マリアさん、お手伝い出来ることはありますか?」
俺は答えた。
「負傷者の治療は一通り終えましたので、こちらは大丈夫です。
ですから神父様は他の戦っている人たちに補助魔法をお願いします。
私はまだ治癒魔法しか使えませんから」
「わかりました。では私は補助魔法を皆さんに掛けていきますので、
マリアさんは引き続き、怪我人の手当をお願いします」
そう言うと、チャールズが慌ただしく幕壁にかかったハシゴをよじ登っていく。
壁の上にいる兵士や冒険者達に補助魔法を掛けに行ったのだ。
チャールズの後ろ姿を見届けた俺は、
すり潰した薬草と軟膏を混ぜ合わせた物を素焼きの壺にいれ、
傷薬のストックを貯めていった。
この傷薬は切り傷や打ち身によく効くのだ。
それから少しすると、荷台に積んだキョウチクトウの束を大急ぎで何人かが運び込んできた。
庭先や公園に生えているキョウチクトウを刈り取ってきたのだろう。
キョウチクトウは猛毒だ。
そしてキョウチクトウは燃やすと毒の煙を出す。
特に大猿はこの煙に弱い。
キョウチクトウの束を持った男達が塁壁の上に居る連中に渡していく。
キョウチクトウに火を付けると、兵士達が次々にモンスターの密集している場所へと放り投げていった。
そして毒の煙と炎に混乱し、弱ったモンスターを弓兵やメイジ達が仕留めていく。
この分なら、外にいるモンスターの群れも案外すぐにケリがつきそうだ。
さて、そうなると街中に蔓延っているアンデッド共がどうなっているのか気になってくる。
さっきも何体かのゾンビやスケルトンがこっちに向かってきたのだが。
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モンスターの群れが街に押し寄せてきた理由がわかった。
奴ら、街を襲いに来たんじゃない。
あの怪物から逃げてきたんだ。
馬鹿でかいあの岩ワニからな。
正門の向こう側から、二十メートル近くの巨躯を誇る岩ワニが突然現れたかと思うと、
外にいるモンスターの群れを食い散らかし始めた。
ゴツゴツとした巨木の根の如き尾でモンスター達を薙ぎ払い、吹き飛ばし、
潰していくその姿は、まさしく圧巻とも言えた。
そして大顎を開き、潰れて肉塊と変わり果てたモンスター達を一呑みに平らげていく。
その場にいた全員が恐怖に目を見開いた。
岩ワニはその名の通り、硬い岩のような鱗を持ったモンスターだ。
この鱗には生半可な攻撃は通じない。
下手な矢や魔法など撃ってもビクともしないだろう。
ここで近代兵器の登場なんていうのも悪くはないけどな。
ただ、一応、断っておくとこの世界の住人は地球人から見れば、みんな超人レベルだ。
平均的な能力を持った弓兵の放つ矢の威力だって、十二ゲージのスラッグ弾レベルの威力がある。
あのモヤシのチャールズだって、
地球に転移すればたちまち複数の種目でオリンピックの金メダルを取りまくるだろうよ。
それも余裕でな。
だから近代兵器を持ち込んでもこの世界だと、どこまで通用するかはわからないわけだ。
それこそ戦車のライフル砲レベルの威力がある魔法をマシンガン並にに撃ち込んだりする高位メイジもいたりするからな。
剣士だって上級者なら、ガトリングガンの弾を避けて、簡単に戦車を真っ二つにしちまうほどだ。
そういうわけだから近代兵器で無双するのは、この世界では厳しいぜ。
あらかた食い終わった岩ワニが、のそのそとこちらに向かってはい寄ってきた。
まだ食い足りなさそうだ。
そして、俺達の背後からはアンデッドの大群が押し寄せてくる。
ワニとゾンビの挟み撃ちだ。
その時、グリフィンに跨った田代が空からやってきた。
グリフィンから飛び降りた田代が地面に見事、着地する。
その後ろからは雲に乗った鈴木の姿が見えた。
仙人かよ。
48
田代が岩ワニの尾を掴み、振り回しては地面に何度も叩きつける。
そんな岩ワニはとっくにくたばっていた。
そして、岩ワニの亡骸を放り捨てると、田代が素早く跳躍する。
街中に降り立った田代が、華麗なフットワークを披露しながら人とアンデッドの合間を縫い、
ジャブ一発で次々にゾンビやスケルトンを仕留めていく。
そして、残ったアンデッドの集団を魔法で一掃してしまう。
こうして街に平和が戻った。
人々は歓声に沸きながら、田代を英雄だと褒め讃えた。
終わってみれば、田代が美味しい所を全部持っていった形になったな。
49
今日は祭りだ。
領主の御子息が街を救ってくれたという名目で、急遽、祭りが催されたってわけだ。
こんな時こそ稼がないとな。
そんなわけで俺と爺さんは、知り合いから仕入れてきた二束三文のクズ宝石を店先に置いた台に並べると、
高い値段を貼り付けた。
え、そんな価値のない宝石を高く売りつけるなんて正気かだって?
勿論、正気さ。
目利きが見れば、まず買わないだろうが、そうじゃなければ買っていくのが人間さ。
人間っていうのは、その商品に関する十分な知識や情報を持たない場合、
何で判断するのかっていうと、値段を見て判断するもんだ。
価格の高い品物は質が良い物で、価格の安い物は質が悪い物っていう具合にな。
これなんかは心理学者のロバート・チャルディーニの「トルコ石」のエピソードが有名だな。
ある宝石商が売れなくて困っている大量のトルコ石を半額で売りさばこうとした所、
間違って二倍の値段をつけたらどんどん売れていったって話さ。
だからわざと高く値段を設定するっていうのは、商売戦略としては悪くないんだぜ。
そして次に用意するのが、この当たりクジだらけの抽選箱だ。
当たりが出たら、宝石が貰えるっていう素敵なクジだぜ。
おまけにハズレは無しだ。
ただし、ちょいとここにカラクリがある。
当たった宝石はうちの店で、指輪やネックレスにくっつける加工しないといけないことになってる。
そして、その加工するには店に代金を払う必要がある。
もうわかっただろう。
そう、加工代を取って稼ごうってことさ。
マッコイ爺さんは細工や加工技術を持ってるからな。
ちなみに俺もあるぞ。
なんせ、当たりの宝石はクズばっかりで捨て値で仕入れてきたものばっかりだからな。
それでも、宝石の値札を見れば、客はそれが当たった宝石の価値だと思い込むのさ。
客は喜び、俺たちは儲かるんだから、両方ともに得な話だよ。
俺とマッコイ爺さんは早速、客の呼び込みを始めた。
「宝石の抽選を行っていますっ、運試しにいかがですかっ」
俺達の商売の応援に駆けつけてきてくれた孤児達も一緒になって客に声をかける。
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