【R18/完結】転生先は親友だと思っていた友人の小説の中でした。- 悪役令嬢になりきれないから、王弟殿下に調教されています -

猫まんじゅう

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58. 二人は初夜を迎え※

昨日の前書きにも書きました通り、こちら58話は1話目の続きとなっております。
本話は処女喪失後になっておりますのでご注意下さい。

********************************


 ヒューベルは破瓜の痛みで気を失ったシェリルを見下ろした。

「シェリル、シェリル······」
「ッはぁ!······ッあぁ······」

 シェリルは身体の奥に感じる重みに顔を歪める。

「······ヒューさ······ま?」
「良かった。シェリル、やっと気が付いたんだね······」

 後ろで束ねられた紫色の美しい長髪······と、同じく美しい紫色の瞳······。
 熱の籠ったその瞳がわたくしを見下ろしている。
 初めてみるヒュー様の身体はこんなにも鍛え抜かれて筋肉質だったのですね······。

 あれ······でも、先程も同じ会話をヒュー様とした気が······。
 それに、そうだわ。何故、ヒュー様は裸なの······?

 大人の色香の漂う彼が愛おしそうに自分を見つめて、私の頬に手を置き、ゆっくりと髪を耳にかける。
 そして、彼はにっこりとほほ笑むと衝撃的な言葉を発した。

「良かった。破瓜の痛みで達してしまうなんて······本当にシェリルの能力は凄いね?痛みの全てが快感なんて」
「は······か······?」

 シェリルはヒューベルの美しい裸体を下になぞる様に眺めていく。

「っ······へ?!つ、繋がっ······ッ、ひぁあン!」

 ヒューベルが少し腰を揺らし、その振動でゾクゾクと肌が粟立ち、全身がその初めて感じる感覚に歓喜している事にシェリルは驚愕する。

「良かった······もう動いても大丈夫そうだね?」

 優しく、ゆっくりと腰を動かし始めたヒューベルの腕を掴んで、シェリルは身体をのけ反らせた。

「ッあぁ、気持ちいぃッ、な、んで······」
「大丈夫、初めてなのはわかっているよシェリルが穢されていなくて本当に良かった。心配したよ?」

「穢されて······、あ······」

 確か、ヴァレンティ―ナさんと男の方に連れ去られて、縛られて······。
 犯されそうになったのだっけ······。
 でも、誰かがずっと傍にいて、助けてくれたような······。

「そ、そうです······!リルは?!リルは······どうなったのですっ······!?」

 自分を守って、実態を失ってしまったリル。
 自分の友人になって欲しいと言ってくれた彼は······もう······。

 シェリルの目から涙が零れ、ヒューベルは彼女の涙を掬い取り動きを止めた。

「シェリル······大丈夫。リルが君を救ったのは確かだ。でも、彼は死んではいないから心配いらないよ。今は君の中で眠っているだけだ」

「死んで······ない?よ、よかった······リルが消えてしまったのかと······」

 ヒューベルはリルの詳細についてシェリルに話すのを後回しにした。
 あまりに複雑すぎて、今受け入れられないと思ったのだ。

「いなくなってはいない、君は精霊に愛された人間なんだ······この世界では本当に凄い事なんだよ?」
「っ、でも。待って······私は殺されて、前世に戻される筈では······?ッふ、ぁああ!」

 その疑問を遮るように彼の人差し指が唇に当てられる。妖艶に笑いながら肌を撫でられて、シェリルの背筋が粟立った。
 首筋を思い切り掴まれ、彼の肉塊が奥まで押し込められてシェリルは快感に身を捩る。

「君を転生なんてさせるわけがないだろう」

「ぅっ、ああ”ッ!なんで······ッ、私······こんなにッ、痛みがこんなに······気持ち良いのっ、おかしくなって······っあぁ!」

「それが君の能力だから······。それにしても、神の器とはこんなに······ッ、くそ、感覚遮断を緩く使っても持っていかれるなんてな······!」

「知らないっ······私はそんな能力聞いてない······」

 シェリルはヴァレンティーナから言われた言葉の数々を思い出した。
 自分の気持ちと反対に彼女は自分を友人などとは思っていなかった。むしろ、嫌われていた、のだろう。
 そう思えば涙が零れ落ちる。

「でもやっぱり駄目······私が貴方と一緒にいたら······この世界の均衡が崩れると······バイオレッふ······んう「諄い。もうその名前すら聞きたくないと、何度も言っている!」

 冷たい紫色の瞳に射抜かれて、突っ込まれた指をもぐもぐと咥えたシェリルは口を噤んだ。
 そんなシェリルを見下ろして、ヒューベルは静かに口を開く。

「全て変わったんだ、シェリル。この世界はヴァレンティーナ嬢の思い描いたものではなくなった。そして、それはシェリル、貴女の所為ではない。彼女自身の所為だ」

「ヴァレンティーナさんは、悪くないの······。私が痛みを感じなかったから、それを恨んでいるだけ。······私が苦しみを分かってあげられなかったから、」

 シェリルが顔を覆って、ヒューベルは額に口づけをおとす。

「けれど······ヒュー様の言う通りでした。彼女は私の······親友では、友達では、なかった。でも、彼女は悪くないのです······」

「気持ちは分かる。でもね、シェリル、この世界には犯してはいけない罪があるんだ。それがどんな理由であろうと、ね」

 そしてヒューベルは両手を掴んで指をそっと絡ませるとゆっくりと寝台に押し付けた。

「彼女は、私の大切なシェリルと、リルに危害を加えた。もしも、僕が、二人の大切な存在を失った時の悲しみはどうなるんだい?好き、といってくれた、あの言葉は嘘だった?」

 シェリルは彼を見上げる。
 確かに、自分は自身の目的に夢中になって、ヒュー様の思いを軽視していた。
 大切なリルまで危険に晒しておいて。

「っ······、ヒュー様ごめんなさいっ」
「まあ、嘘と言われても引き返せないけどね」

 ヒューベルは腰をゆっくりと動かした。
全てを快感として拾う彼女の体内は潤いに満ちて、摩擦など感じない程な筈なのに、膣内はうねり、自分の精をこれでもかと搾り取ろうとする。

 こんなのは、初めてだ。これが”神の器”。
 もっていかれるっ!腰が止まらない······!

 ヒューベルはシェリルの腰を強く引き寄せると抽挿を早くした。

「すまない、シェリルっ、もう離せない!」
「ッ、ぁあっ、ヒュー様······きもちいぃっ······」

 虚ろになる意識の中で、彼は汗を流して心配そうに私を見つめていて。

 ずるいですね······。
 ヒュー様は汗を流していても、こんなに美しく、優しい······なんて。

「っく······出すぞ、シェリルっ!」
「ヒュー様······好き······」

 水音と肌のぶつかる音が部屋に響き渡り、直後ヒューベルが腰を震わせて動きを止める。
 温かい彼の精で身体も心も満たされて······。
 薄れゆく意識の中で、彼は申し訳のなさそうな顔でぎこちなく微笑んだ。
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