【第二章/皇国・慣らし五夜編】王太子に離縁されました?上等です。最強の皇帝陛下の【魔眼】と共に、世界攻略を致しますので!【R18・完結】

猫まんじゅう

文字の大きさ
4 / 65

3. 屈辱の検査と、魔力液※

※本日は、処女検査案件と魔力液の注射がございます。痛み描写が苦手な読者様、神殿には入れませんので次話から合流してください。神殿長には捕まらないようにお気をつけ下さいませ?

**********


 医師の言葉に頭が真っ白になり、促されるままにその固い寝台に横になる。

 瞳を開けて上を見上げれば、天井には女神に纏わるものだろうか、美しい裸の女性たちが彫刻されていた。 寝台に横にならないと分からないその造りにリリアーナは驚く。

 此処はよく使われる場所なのだろうか、と漠然と考えていると心の中を読み取ったように一人の巫女がリリアーナに声をかけた。


「リリアーナ様、此処は神殿の中でも最も神聖な場所なのです。 代々、皇帝との処女喪失の儀、通称『初夜の儀』は必ず此処で行われます。」

「······、な、なるほど」

「さぁ、リリアーナ様。 ローブを取らせて頂きますね。御身に触れることお許し下さい。」


 三人の巫女達が寝台に横たわったリリアーナの脇についた紐をするすると解いていく。
 真っ白なローブは重力に誘われるかのように落ち、リリアーナの身体を外気に晒した。


「────っ、、」


 自分の意に反して医師マチルダ、ジゼッタ、巫女三人の前で裸体を醸す結果になり、リリアーナは恥ずかしさから胸と下腹部を手で隠した。 王国で初夜を迎えたとはいえ、記憶もなく性知識にも疎い彼女にとって他人に裸体を見せるなど到底耐えられる事ではない。


 マチルダは特に気にする様子もなくリリアーナの身体に直接触れて魔力を感じ取りながら頭から順に検査を始める。 そしてじっくりと時間をかけて脚の先に至るまで隅々を診察した後、リリアーナに向き直った。


「リリアーナ様、今のところ御身体に問題は御座いません。 王国のファルス医師からも検査結果頂いておりまして、そちらとも相違はないようです。」

「はい、、」

「では、次に、処女検査を始めますが······。 こちらは危ないので絶対に動かないで下さい。」


 マチルダは緊張に身体を硬直させるリリアーナを見た。 初めて性行為について知ったのだから緊張して当然だろう。
 処女検査の痛みでトラウマにならなければいいけれど······、とマチルダは心の中で溜息を零す。

 巫女達に目線を送れば、それを合図に三人が各々の持ち場でリリアーナの身体を抑えつけた。

 両足を立てて脚を肩幅に拡げられ、片脚ごとに一人づつ、上半身を一人に拘束され、その状態のままになるように強く固定されたリリアーナは寝台の上で身を捩る。


「······っ、、ちょっとっ、、!」


 あまりに屈辱的な体勢に必死で身体を動かそうとするが、三人に押さえつけられ一筋縄ではいかない様子の彼女を横目にマチルダは小さな声で謝った。


「申し訳ございません。 出来るだけ早く、終えますので······」


 マチルダは潤滑油を自分の指にたっぷりとかけると人差し指と中指をリリアーナの秘部へ充てがう。



「──────ひぃっ、、ぃや······」


 自分ですら触ったことのない秘められた場所に触れるその冷たい感触に反射的にビクンッと大きく身体が跳ねる。 そしてそのまま、マチルダの指が狭い膣道に侵入してきた。


「いっ、、やぁぁぁぁあああ!」


 初めて感じる異物感と圧迫感、そして身体の芯を割り開かれるような痛みにリリアーナは叫んだ。
 その瞳は大きく見開かれ、彼女の美しい薄紫色の瞳はあまりの衝撃に色が失われていく。


「申し訳ございません。 直ぐに」

「いたっ、、いぃぃ、いや、、ぁ、やめて、、っ!」



 マチルダは素早い手付きで処女膜をしっかり確認した後、指を引き抜いた。


「終了致しました。 大変申し訳ありませんでした、リリアーナ様。」


 指が引き抜かれたのと同時に、巫女達による身体の拘束も溶けてリリアーナは脱力する。
 すとんっと脚から力が抜けて、あまりの安心感からリリアーナの瞳から溜まっていた涙が溢れ出した。


「リリアーナ様、これで検査は終了なのですが····、」

 マチルダは声を殺しながら涙を流すリリアーナを見つめ申し訳なさそうに声をかける。
 そして茶色い瓶を取り出して彼女にみせた。


「セドリック様から魔力液(こちら)を預かっていまして。 毎日、私からリリアーナ様の血管へ直接針を通して入れさせて頂くことになりました。 本日はこの場で行いたいのですが、ご許可頂けますでしょうか。」


 リリアーナの無言を肯定と取り、マチルダは魔力液を針のついた器具へ移し変えた。 そしてそれを彼女の腕の血管へと入れていく。

 チクリと痛みが走るが、それも一瞬で、リリアーナは身体の緊張を解いた。


「リリアーナ様、少し痛みますか? では、注入していきますね。 巫女様方、念の為に身体を抑えて下さい。」


 巫女三人に再び拘束されるが、今度は抵抗することはない。 あんな苦痛を伴う処女検査の後である。 もう何が起こっても、あれ以上ではないだろう。

 そう単純に考えていたリリアーナは、すぐに後悔する事になる。

 ググッと血管が圧迫されるような痛みと、そこから体内に押し入ってくる液体(なにか)。


「っあぐ、ぅ、なに、こっ、れ。 生きて、、る」


 そして、それは自我があるように彼女の全身を駆け巡った。 血管内を縦横無尽に駆け巡り、灼熱に曝され灼けるような痛みが全身を覆いつくし身体がそれに支配される。


「あ"ぁぁぁ─────────っ、」


 視界がぐらぐらと揺れ、焦点が合わない。
 寝台の上で狂ったようにのたうち回るリリアーナを巫女達が必死で抑えつけた。

 今まで隣で立ったまま静観していたマダム・ジゼッタもそのあまりの光景に医師に向かって声を張り上げる。


「何を、やっているのですか!? 御身に何かあればッ! 「御身に何もないようにするために、仕方のない処置なのです······」」

 マチルダは空になった瓶を見つめ、声を漏らした。

「······やはり、陛下の魔力はとても強いですね。 薄めてもこれだけの威力が·······、」



 瞬間、のたうち回っていたリリアーナの動きがピタリと止まり、その場にいた五人は、寝台の上で微動だにしなくなった彼女を見て息を呑んだ。



「「「「「──────っ、!!!」」」」」

「─────っふ、、ふぅ·······っ、れい、っ」


 先程の苦痛の表情と一変し、リリアーナが欲情に塗れた恍惚とした表情で微笑んでいたからだ。
 焦点は全く合っておらず、身体は火照り、暑いのか長く美しい白銀の髪を一つに纏めようとしている。


 ──────そして、彼女は意識を手放した。


 灼熱に身体が支配され、苦しみに藻掻いていた時、どこからともなくやってきた闇に覆い尽くされた。
 それはリリアーナを安心させる、あの漆黒。
 彼の優しい微笑みが彼女の脳裏に過ぎり、それを皮切りに快感となって全身に広がっていく。


 嗚呼、“レイ”、貴方に包まれているような。


 そして、このマチルダによる魔力液注入は、ヴィクトールの魔力に慣らす為、婚儀まで毎日続けられることになるのだった。

感想 5

あなたにおすすめの小説

ボロ雑巾な伯爵夫人、やっと『家族』を手に入れました。~旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます2~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
 第二夫人に最愛の旦那様も息子も奪われ、挙句の果てに家から追い出された伯爵夫人・フィーリアは、なけなしの餞別だけを持って大雨の中を歩き続けていたところ、とある男の子たちに出会う。  言葉汚く直情的で、だけど決してフィーリアを無視したりはしない、ディーダ。  喋り方こそ柔らかいが、その実どこか冷めた毒舌家である、ノイン。    12、3歳ほどに見える彼らとひょんな事から共同生活を始めた彼女は、人々の優しさに触れて少しずつ自身の居場所を確立していく。 ==== ●本作は「ボロ雑巾な伯爵夫人、旦那様から棄てられて、ギブ&テイクでハートフルな共同生活を始めます。」からの続き作品です。  前作では、二人との出会い~同居を描いています。  順番に読んでくださる方は、目次下にリンクを張っておりますので、そちらからお入りください。  ※アプリで閲覧くださっている方は、タイトルで検索いただけますと表示されます。

敵国に嫁いだ姫騎士は王弟の愛に溶かされる

今泉香耶
恋愛
王女エレインは隣国との戦争の最前線にいた。彼女は千人に1人が得られる「天恵」である「ガーディアン」の能力を持っていたが、戦況は劣勢。ところが、突然の休戦条約の条件により、敵国の国王の側室に望まれる。 敵国で彼女を出迎えたのは、マリエン王国王弟のアルフォンス。彼は前線で何度か彼女と戦った勇士。アルフォンスの紳士的な対応にほっとするエレインだったが、彼の兄である国王はそうではなかった。 エレインは王城に到着するとほどなく敵国の臣下たちの前で、国王に「ドレスを脱げ」と下卑たことを強要される。そんなエレインを庇おうとするアルフォンス。互いに気になっていた2人だが、王族をめぐるごたごたの末、結婚をすることになってしまい……。 敵国にたった一人で嫁ぎ、奇異の目で見られるエレインと、そんな彼女を男らしく守ろうとするアルフォンスの恋物語。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

「今とっても幸せですの。ごめんあそばせ♡」 捨てられ者同士、溺れちゃうほど愛し合ってますのでお構いなく!

若松だんご
恋愛
「キサマとはやっていけない。婚約破棄だ。俺が愛してるのは、このマリアルナだ!」 婚約者である王子が開いたパーティ会場で。妹、マリアルナを伴って現れた王子。てっきり結婚の日取りなどを発表するのかと思っていたリューリアは、突然の婚約破棄、妹への婚約変更に驚き戸惑う。 「姉から妹への婚約変更。外聞も悪い。お前も噂に晒されて辛かろう。修道院で余生を過ごせ」 リューリアを慰めたり、憤慨することもない父。マリアルナが王子妃になることを手放しで喜んだ母。 二人は、これまでのリューリアの人生を振り回しただけでなく、これからの未来も勝手に決めて命じる。 四つ違いの妹。母によく似たかわいらしい妹が生まれ、母は姉であ、リューリアの育児を放棄した。 そんなリューリアを不憫に思ったのか、ただの厄介払いだったのか。田舎で暮らしていた祖母の元に預けられて育った。 両親から離れたことは寂しかったけれど、祖母は大切にしてくれたし、祖母の家のお隣、幼なじみのシオンと仲良く遊んで、それなりに楽しい幼少期だったのだけど。 「第二王子と結婚せよ」 十年前、またも家族の都合に振り回され、故郷となった町を離れ、祖母ともシオンとも別れ、未来の王子妃として厳しい教育を受けることになった。 好きになれそうにない相手だったけれど、未来の夫となる王子のために、王子に代わって政務をこなしていた。王子が遊び呆けていても、「男の人はそういうものだ」と文句すら言わせてもらえなかった。 そして、20歳のこの日。またも周囲の都合によって振り回され、周囲の都合によって未来まで決定されてしまった。 冗談じゃないわ。どれだけ人を振り回したら気が済むのよ、この人たち。 腹が立つけれど、どうしたらいいのかわからずに、従う道しか選べなかったリューリア。 せめて。せめて修道女として生きるなら、故郷で生きたい。 自分を大事にしてくれた祖母もいない、思い出だけが残る町。けど、そこで幼なじみのシオンに再会する。 シオンは、結婚していたけれど、奥さんが「真実の愛を見つけた」とかで、行方をくらましていて、最近ようやく離婚が成立したのだという。 真実の愛って、そんなゴロゴロ転がってるものなのかしら。そして、誰かを不幸に、悲しませないと得られないものなのかしら。 というか。真実もニセモノも、愛に真贋なんてあるのかしら。 捨てられた者同士。傷ついたもの同士。 いっしょにいて、いっしょに楽しんで。昔を思い出して。 傷を舐めあってるんじゃない。今を楽しみ、愛を、想いを育んでいるの。だって、わたしも彼も、幼い頃から相手が好きだったってこと、思い出したんだもの。 だから。 わたしたちの見つけた「真実の愛(笑)」、邪魔をしないでくださいな♡

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

<完結>金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」