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「……レイジーが、昨日の昼過ぎ頃部屋へ入ってきて、今二人はいないから逃げろって。逃げて警察に助けを求めてくれって」
「レイジーは一緒に来なかったのか?」
「一緒に逃げようって言ったんですけれど、自分がいれば二人は追いかけてこないだろうからって……」
「――嘘をつくな」
トラヴィスは脅すように言った。
アシュリーはびっくりしたように目を瞠る。その素直そうな目を覗き込むように、トラヴィスは顔を近づけた。
「お前は大切なレイジーを置いて、逃げ出す奴じゃないだろう?」
昨日のパソコン画面が思い浮かんだ。互いの名前のパスワード。
「レイジーが逃げ出さないなら、お前も必ずそばにいたはずだ。一緒に家出もしたくらいだからな」
「……」
アシュリーはその言葉を呑み込むように瞬きを繰り返して、目の前にいるどこか不敵な面構えの捜査官をしげしげと眺めた。
「俺は間違っているか?」
するとアシュリーは、悪い魔法が解けたかのように、初めて安堵したような笑みを見せた。
「お兄さんも……そうなんですか?」
「トラヴィスと呼んでくれ、アシュリー」
「……トラヴィスにも、そういう人がいるの?」
だから、わかったの? とアシュリーは言いたげだ。
「そうさ」
胸に浮かんだのは、昨夜追い出した恋人である。そのアンダースミス捜査官が無言でこのやり取りを観察しているのを、トラヴィスはずっと肌で感じていた。
――悪かった、昨日の夜は勝手に拗ねて。
「大切な親友だろう?」
「うん、僕の魂なんだ」
その言葉の響きに、何か特別なニュアンスが感じられた。
「心配だな」
「うん、すごく心配でたまらないんだ」
「何があった?」
アシュリーは縋るように目をあげる。この時になって初めて、アシュリーが実は怯えているのだと気がついた。十五歳の少年にしては、思慮深げで落ち着いている。言葉遣いも丁寧で、頭と育ちの良さが同年代の子供たちに比べると際立っている。だが透けるような色白の容貌に浮かんでいるのは、まぎれもない怖れの色だ。
「……レイジーに言われたんだ」
アシュリーは最初にトラヴィスを、次はミリアムを、最後にジェレミーを見回して、耐えられないように俯いた。
「もし自分が現れなかったら……警察にはそう言えって」
トラヴィスの背中を得体の知れない寒気が奔った。――くそったれめ。
「ここで会おうって約束したのに……きっとまた捕まったんだ、あの連中に……」
母親の手で連れて行かれるアシュリーを見送って、捜査官たちは次にするべきことを確認しあった。
「レイジーを探し出すのが優先だ」
「誘拐事件として、捜査チームを立ちあげましょう。ノートン警部にお願いするわ」
少し下がって黙って聞いていた警部は頷いた。
「アシュリーが言っていた隠れ家も、急いで見つけ出さないと。ジェレミーはリックに今までのことを報告して」
「わかった」
ジェレミーはミリアムを振り返った。
「私は少年たちを拉致した二人を捜そう。心当たりはある」
トラヴィスもミリアムも驚いた。
「何で心当たりがあるんだ? お前の知り合いか?」
「自宅を訪ねた時に、バーンズワース夫人が面白いことを言っていた」
ジェレミーはトラヴィスの皮肉を全く取り合わなかった。
「三年前に亡くなったバーンズワース大佐の知人が、半年程前に自宅を訪ねてきたそうだ。イラク戦争で知り合いになったアラブ人らしい」
ジェレミーはそれだけ言うと、義務を果たしたというように背中を向けた。
「ちょっと待て」
その背中へ、銃口を向けるような口調を投げつけたのはトラヴィスだ。
「どうして、黙っていた」
「リックには報告している」
「だから、俺たちには話さなかったのか?」
ジェレミーは肩越しにトラヴィスを振り返った。その冷たい眼差しや素っ気ない態度に、昨夜愛しあった恋人の面影はなかった。
「私の役目は、お前たちの補佐だ」
「だから?」
「私は自分の任務を果たしている」
「ジェレミー」
――悪かった。
トラヴィスはまるで苦いものを呑み込んだように唇を引き結んだ。無性に苛立ってくる気持ちを抑えつける
「お前がフーバー長官から地獄へのお誘いがくる優秀な捜査官でも、俺たちに報告しなかったのは大きなミスだ」
――昨夜、どうして話してくれなかったんだ。
苛立ちが微妙に翳ってゆく。
「そうね、トラヴィスの言うとおりだわ」
ミリアムも納得がいかないという意思を示すように腕を組んで、眉をしかめている。気分を害した様子だ。
「次からは注意する」
ミリアムにはそう言って、また背中を向けた。
「隠しているのはそれだけか?」
ジェレミーの返答はない。
「くそったれが!」
バタンと閉じたドアに、トラヴィスは唾を吐きかねない勢いで悪態をついた。
「ジェレミーは、いつもトラヴィスにはきついわね」
ミリアムは不思議そうだ。
「俺が目障りなんだろう」
トラヴィスは心の底から込みあげてきた様々な色合いの感情を、思いっきり蹴飛ばした。
「別にいいさ。俺も、あいつをいつか撃ち殺そうと思っているからな」
ジェレミーが消えたドアからすぐに目を逸らした。
ミリアムとトラヴィスは取調室を出て、捜査課へ移ると、ノートン警部と共にロス全域の地図を広げた。先程のアシュリーの証言から、おおよその見当をつける。
「もう少し、アシュリーから話を聞きたかったけれど」
ノートン警部がルージュ色の爪の先で叩いた場所を睨みながら、ミリアムは残念そうに唸った。アシュリーを連れていったリサには、どう説得しても、弁護士を呼ぶとの一点張りで全く話にならなかった。
「仕方がないさ」
トラヴィスは諦めろというように括った。
ノートン警部へは連絡を絶やさないように伝えて、二人はパーカーセンターを出ると、足早にセダンに乗った。運転席に座ったトラヴィスはギアを引いてアクセルを強く踏む。車は急発進して、駐車場を慌しく出発する。
「いい加減に、自分の気分で運転するのはやめてくれない?」
「ディズニーのアトラクションみたいで楽しいだろう?」
ミリアムはお手上げというように両手を広げた。
「さっさと、その隠れ家を見つけようぜ」
「そうね、でもアシュリーたちを連れ去った連中は、もういないでしょうね。別の場所へ移動したと思うわ」
「あの坊主も、途中で連絡を寄越せば良かったのにな」
「仕方がないわ。レイジーがそうアシュリーへ言っていたら、あの子は電話をかけてくれたはずね。二人とも携帯を持っていないのが、本当に残念だわ」
「アシュリーの証言を信じるのか?」
トラヴィスは黒いハンドルを握りながら、バックミラーに目をやる。後ろにいた白いキャンピングカーとの距離が、ぐんぐん離れてゆく。
「あなたはどうなのよ?」
「嘘はついていないと思う」
「どうして?」
「本気でレイジーの心配をしていたからだ」
肌がひどく白く見えたのは、血の気が引いていたためだ。
「それに嘘をついているなら、レイジーの方だ」
「根拠は何?」
「あいつが嘘つきの顔だからさ」
おそらくアシュリーにも嘘をついているに違いない。そうトラヴィスは睨んでいた。
「なるほどね、嘘つきな顔ね」
ミリアムは呆れている。
「新米弁護士でも、FBIを訴えて勝てる理由だわ。素敵よ、トラヴィス」
「俺を馬鹿野郎って言いたいんだな? 全くそのとおりだ」
「嬉しくないわね」
車はフリーウェイに乗り、東へと向かう。渋滞の時間帯は過ぎていたので、セダンは快調に走行した。
「アラブ人なんて、出来すぎだな」
助手席で書類をめくっていたミリアムは、ふと手をとめる。運転しているトラヴィスの表情は面白くなさそうだ。
「今の時代、テロという言葉を聞けば、経験から真っ先にイスラム教徒を連想してしまう。どうもマニュアル通りで、胡散臭く感じるぜ」
「あなたは素直じゃないから」
だがミリアムは笑って終わりにしなかった。
「もし仮に嘘をついているとしたら、バーンズワース夫人? それともジェレミー?」
「ジェレミーだ。あいつ、何か企んでいないか?」
トラヴィスはブロンドの捜査官の氷のように冷たい眼差しを思い出した。どうしてあんな抑揚のない目ができるんだ? キスをしてセックスする度に思う。ベッドの上では俺を離さないくせに、その場を終えると、他人のように突き放す。いくら人前では仲が悪いからといって、いったいどういう神経しているんだ? 俺の肉体はまだジェレミーを感じているというのに――
「レイジーは一緒に来なかったのか?」
「一緒に逃げようって言ったんですけれど、自分がいれば二人は追いかけてこないだろうからって……」
「――嘘をつくな」
トラヴィスは脅すように言った。
アシュリーはびっくりしたように目を瞠る。その素直そうな目を覗き込むように、トラヴィスは顔を近づけた。
「お前は大切なレイジーを置いて、逃げ出す奴じゃないだろう?」
昨日のパソコン画面が思い浮かんだ。互いの名前のパスワード。
「レイジーが逃げ出さないなら、お前も必ずそばにいたはずだ。一緒に家出もしたくらいだからな」
「……」
アシュリーはその言葉を呑み込むように瞬きを繰り返して、目の前にいるどこか不敵な面構えの捜査官をしげしげと眺めた。
「俺は間違っているか?」
するとアシュリーは、悪い魔法が解けたかのように、初めて安堵したような笑みを見せた。
「お兄さんも……そうなんですか?」
「トラヴィスと呼んでくれ、アシュリー」
「……トラヴィスにも、そういう人がいるの?」
だから、わかったの? とアシュリーは言いたげだ。
「そうさ」
胸に浮かんだのは、昨夜追い出した恋人である。そのアンダースミス捜査官が無言でこのやり取りを観察しているのを、トラヴィスはずっと肌で感じていた。
――悪かった、昨日の夜は勝手に拗ねて。
「大切な親友だろう?」
「うん、僕の魂なんだ」
その言葉の響きに、何か特別なニュアンスが感じられた。
「心配だな」
「うん、すごく心配でたまらないんだ」
「何があった?」
アシュリーは縋るように目をあげる。この時になって初めて、アシュリーが実は怯えているのだと気がついた。十五歳の少年にしては、思慮深げで落ち着いている。言葉遣いも丁寧で、頭と育ちの良さが同年代の子供たちに比べると際立っている。だが透けるような色白の容貌に浮かんでいるのは、まぎれもない怖れの色だ。
「……レイジーに言われたんだ」
アシュリーは最初にトラヴィスを、次はミリアムを、最後にジェレミーを見回して、耐えられないように俯いた。
「もし自分が現れなかったら……警察にはそう言えって」
トラヴィスの背中を得体の知れない寒気が奔った。――くそったれめ。
「ここで会おうって約束したのに……きっとまた捕まったんだ、あの連中に……」
母親の手で連れて行かれるアシュリーを見送って、捜査官たちは次にするべきことを確認しあった。
「レイジーを探し出すのが優先だ」
「誘拐事件として、捜査チームを立ちあげましょう。ノートン警部にお願いするわ」
少し下がって黙って聞いていた警部は頷いた。
「アシュリーが言っていた隠れ家も、急いで見つけ出さないと。ジェレミーはリックに今までのことを報告して」
「わかった」
ジェレミーはミリアムを振り返った。
「私は少年たちを拉致した二人を捜そう。心当たりはある」
トラヴィスもミリアムも驚いた。
「何で心当たりがあるんだ? お前の知り合いか?」
「自宅を訪ねた時に、バーンズワース夫人が面白いことを言っていた」
ジェレミーはトラヴィスの皮肉を全く取り合わなかった。
「三年前に亡くなったバーンズワース大佐の知人が、半年程前に自宅を訪ねてきたそうだ。イラク戦争で知り合いになったアラブ人らしい」
ジェレミーはそれだけ言うと、義務を果たしたというように背中を向けた。
「ちょっと待て」
その背中へ、銃口を向けるような口調を投げつけたのはトラヴィスだ。
「どうして、黙っていた」
「リックには報告している」
「だから、俺たちには話さなかったのか?」
ジェレミーは肩越しにトラヴィスを振り返った。その冷たい眼差しや素っ気ない態度に、昨夜愛しあった恋人の面影はなかった。
「私の役目は、お前たちの補佐だ」
「だから?」
「私は自分の任務を果たしている」
「ジェレミー」
――悪かった。
トラヴィスはまるで苦いものを呑み込んだように唇を引き結んだ。無性に苛立ってくる気持ちを抑えつける
「お前がフーバー長官から地獄へのお誘いがくる優秀な捜査官でも、俺たちに報告しなかったのは大きなミスだ」
――昨夜、どうして話してくれなかったんだ。
苛立ちが微妙に翳ってゆく。
「そうね、トラヴィスの言うとおりだわ」
ミリアムも納得がいかないという意思を示すように腕を組んで、眉をしかめている。気分を害した様子だ。
「次からは注意する」
ミリアムにはそう言って、また背中を向けた。
「隠しているのはそれだけか?」
ジェレミーの返答はない。
「くそったれが!」
バタンと閉じたドアに、トラヴィスは唾を吐きかねない勢いで悪態をついた。
「ジェレミーは、いつもトラヴィスにはきついわね」
ミリアムは不思議そうだ。
「俺が目障りなんだろう」
トラヴィスは心の底から込みあげてきた様々な色合いの感情を、思いっきり蹴飛ばした。
「別にいいさ。俺も、あいつをいつか撃ち殺そうと思っているからな」
ジェレミーが消えたドアからすぐに目を逸らした。
ミリアムとトラヴィスは取調室を出て、捜査課へ移ると、ノートン警部と共にロス全域の地図を広げた。先程のアシュリーの証言から、おおよその見当をつける。
「もう少し、アシュリーから話を聞きたかったけれど」
ノートン警部がルージュ色の爪の先で叩いた場所を睨みながら、ミリアムは残念そうに唸った。アシュリーを連れていったリサには、どう説得しても、弁護士を呼ぶとの一点張りで全く話にならなかった。
「仕方がないさ」
トラヴィスは諦めろというように括った。
ノートン警部へは連絡を絶やさないように伝えて、二人はパーカーセンターを出ると、足早にセダンに乗った。運転席に座ったトラヴィスはギアを引いてアクセルを強く踏む。車は急発進して、駐車場を慌しく出発する。
「いい加減に、自分の気分で運転するのはやめてくれない?」
「ディズニーのアトラクションみたいで楽しいだろう?」
ミリアムはお手上げというように両手を広げた。
「さっさと、その隠れ家を見つけようぜ」
「そうね、でもアシュリーたちを連れ去った連中は、もういないでしょうね。別の場所へ移動したと思うわ」
「あの坊主も、途中で連絡を寄越せば良かったのにな」
「仕方がないわ。レイジーがそうアシュリーへ言っていたら、あの子は電話をかけてくれたはずね。二人とも携帯を持っていないのが、本当に残念だわ」
「アシュリーの証言を信じるのか?」
トラヴィスは黒いハンドルを握りながら、バックミラーに目をやる。後ろにいた白いキャンピングカーとの距離が、ぐんぐん離れてゆく。
「あなたはどうなのよ?」
「嘘はついていないと思う」
「どうして?」
「本気でレイジーの心配をしていたからだ」
肌がひどく白く見えたのは、血の気が引いていたためだ。
「それに嘘をついているなら、レイジーの方だ」
「根拠は何?」
「あいつが嘘つきの顔だからさ」
おそらくアシュリーにも嘘をついているに違いない。そうトラヴィスは睨んでいた。
「なるほどね、嘘つきな顔ね」
ミリアムは呆れている。
「新米弁護士でも、FBIを訴えて勝てる理由だわ。素敵よ、トラヴィス」
「俺を馬鹿野郎って言いたいんだな? 全くそのとおりだ」
「嬉しくないわね」
車はフリーウェイに乗り、東へと向かう。渋滞の時間帯は過ぎていたので、セダンは快調に走行した。
「アラブ人なんて、出来すぎだな」
助手席で書類をめくっていたミリアムは、ふと手をとめる。運転しているトラヴィスの表情は面白くなさそうだ。
「今の時代、テロという言葉を聞けば、経験から真っ先にイスラム教徒を連想してしまう。どうもマニュアル通りで、胡散臭く感じるぜ」
「あなたは素直じゃないから」
だがミリアムは笑って終わりにしなかった。
「もし仮に嘘をついているとしたら、バーンズワース夫人? それともジェレミー?」
「ジェレミーだ。あいつ、何か企んでいないか?」
トラヴィスはブロンドの捜査官の氷のように冷たい眼差しを思い出した。どうしてあんな抑揚のない目ができるんだ? キスをしてセックスする度に思う。ベッドの上では俺を離さないくせに、その場を終えると、他人のように突き放す。いくら人前では仲が悪いからといって、いったいどういう神経しているんだ? 俺の肉体はまだジェレミーを感じているというのに――
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