【短編集】悪役令嬢の悪役令嬢による悪役令嬢のお話

碧井 汐桜香

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ループ令嬢

早く処刑してくださいませ〜ループして処刑を繰り返される公爵令嬢は、十度目の処刑を迎える

 いったい何度処刑されたことでしょうか。
 婚約者の王子が男爵令嬢に惚れようが、他の女たちに溺れようがかまいませんわ。

 “男爵令嬢をいじめた”という、よくわからない冤罪をかけられ、証拠もままならない状態で刑に処されるのは不満ですが、仕方ありません。
 両陛下やお父様やお兄様が留守の間に、全て終わらせたかったのでしょう。



◇◇◇

「ハーナ嬢。そちらのお方には婚約者がいらっしゃるのですよ? そのように身体に触れてはいけませんわ」

「えー! ひどーい! ハーナはそういうつもりじゃないのにぃ。ふぇーん! 王子様ー!」

「おい。ミラージュ。ハーナはわざとじゃないのに、そんな責めるなんてひどいじゃないか! ハーナに謝れ!」

「どっからどう見ても、男たぶらかしにいってるだろ」

 ぼそりとどなたかの言葉が聞こえてきました。王子たちには聞こえなかったようで、私は一安心です。



「では、ハーナ嬢。今後はお気をつけください」

「うるさい! ミラージュ。みな、いくぞ!」

 王子が私に砂を蹴りかけながら去っていきます。お友達の皆様が、砂を払ってくださいます。

「ありがとうございます。慣れておりますから、大丈夫ですわ」

「ミラージュ様。国王陛下かどなたかに相談なさった方がよろしいですわ!」

「いいのです。私が全て上手くやればいいのですから」

 そう言って、私が微笑むと皆様は悲しそうな表情を浮かべていらっしゃいます。私が婚約破棄したら、あのクソ王子の婚約者候補が大切なお友達の皆様になってしまいますから。


◇◇◇

「おい、ミラージュ。お前との婚約を破棄する! 愛しいハーナの可愛らしさに嫉妬し、いじめるとはなんと醜いことか! 国母にふさわしくない!」

「ふぇぇ。ミラージュ様がいつも意地悪を言うんですぅ」

 卒業パーティーで婚約破棄を捲し立てる王子という図も、何度もループしている私にとっては、見慣れたものです。要望も何もかもわかっておりますわ。
 両陛下とお父様とお兄様は、隣国に条約締結に出かけていらっしゃいます。こちらも、この婚約破棄のために仕組まれたことでしたわ。


「婚約破棄ですね。かしこまりましたわ。私がハーナ嬢に意地悪を言ったから、私を斬首刑にするのですわね?」

「な!? なぜお前がそれを知っている!? そうだ、斬首刑にしてやる! お前のそういったところが本当に憎らしい」



 いつもでしたら、冤罪を否定し、ハーナ嬢が男爵令嬢という身分で、公爵令嬢の私の許可もなく、私の名前を呼ぶことをしかったでしょう。それだけでなく、王子の追求の不足点を指摘し、異議申し立てしたでしょう。
 そもそも、婚約者がいるのに浮気を明言しているのもどうかと思いますし、そちらも主張したと思いますわ。

 でも、今回は、ハーナ様の主張に合わせて、言葉を繰り返して差し上げただけです。相変わらず王子がきゃんきゃん吠えておりますが、その程度の罪で死刑とすることを正当化することは難しいとお気づきにならないのでしょうか?

 いつもと私の態度が違うことには、気づいているのでしょうか。どうせ気づいていないでしょうね。





 今までの九度の処刑は、全て回避しようといたしましたわ。逃走してみたり、立てこもってみたり、公に訴えたり、教会に駆け込んだり。しかし、何をやっても変わらなかったのです。今までの九回の人生で、教会と王子の関係やら、知りたくなかった裏ばかり見えましたわ。

 もう構いませんわ。早く、斬首刑にしてくださいませ。次は、十度目ですもの。まぁ、あの痛みはトラウマになりますが、二度目からは痛くありませんのよ。

 あぁ、会場のみなさま、私が人生に絶望したと思っていらっしゃるのかしら? 悲痛な表情を浮かべた方々が、私からそっと視線を外されます。バカ王子を操縦する人間がいなくなって、失望していらっしゃるのかしら?
 みなさま。私は、早く刑に処してほしいだけですわ、冤罪の。



 きゃんきゃん吠えている王子が、そろそろうるさくなってまいりました。駄犬を軽く叱りつけておきましょう。

「だいたいお前が、」

「王子」

「なんだ? ハーナに謝るつもりになったか?」

「いいえ。私、ハーナ嬢には、貴族社会で生きていく上で必要な点について、ご指摘したことしかございません。それが、私がハーナ嬢に“意地悪を言った”こととなり、死刑に処されるようなこととは、存じ上げませんでしたわ。他に罪があると言うのならば、そちらは冤罪ですわ。神に誓って申し上げます」

 私の発言に周囲が息を呑みます。この国において、神は重要な存在です。神は、この国を魔王の支配から救ってくれた存在であり、神に誓ったということは、自らの命をかけたも同然です。まぁ、もう殺される運命ですが。

「な!?」

「王子。な!?、しかおっしゃることができないのですか? いつも申し上げておりますが、国をより良くするためには、もっと努力が必要なのではないでしょうか? 王子という椅子に座らせてもらっておきながら、あぐらをかきすぎでは? あなたの周りに寄ってくる女性たちは、あなたの王子という身分に惹かれているだけですわ。一度王子じゃなくなったあなたを愛してくれるか試してみては?」

「失礼だぞ! ハーナはそんな女たちとは違うし、ほとんどの者が俺自身の魅力に惹かれているんだ!」

「ふぇぇ。そうですぅ。王子だからじゃないですぅ! ひどすぎですぅ!」

 この際だから、言いたかったことを言い放っておきましたわ。私に殴りかかろうとする王子を周囲が必死に抑えています。今ここで私に手を出したら、王子の方が確実に悪くなりますものね。


「相変わらず、簡単に手が出るところは、子供のようですわね。それでは、みなさま。ごきげんよう。あぁ、私の明日の処刑には、ぜひいらしてくださいませ。冤罪での死刑を繰り返すとどうなるのか、お見せいたしますわ」

 にこりと微笑み、人生で最高の一礼を決めましたわ。完璧な私の姿に、きっと皆がぽかんとしております。騎士の手を取り、エスコートされながら牢に向かいます。我が家の侍女たちにお気に入りの毛布やティーセットを持ってくるように伝えます。最後の夜なのだから、それくらいは許されるでしょう。





「大変美しいお姿でした」

「まぁ、ありがとう」

 短く揃えられた黒髪に、すらりとした長身の騎士にそう言われました。こんな素敵な方、近衛の騎士にいらしたのですわね。目を見張るほどの美しい方ですから、こんな方がいたら、騒ぎになっていそうなのに、はじめてお見かけいたしました。そう思っていると、記憶のどこかに、この方が引っ掛かっているような気がしてまいりました。



「以前、どこかでお会いしましたか?」

「……覚えていてくださったなんて光栄です。ミラージュ様」

 微笑むだけで、具体的には教えてくださりません。一体どなたなのでしょう。





◇◇◇

 牢に入り、必要な物だけでなく、私の大好物で揃えられた食事も我が家から届けられたようです。最後の日は最高ですわね。
 王子たちは、私を処刑した後、両陛下たちになんて説明するつもりだったのでしょうか? あぁ、あの方たちはそこまで考えていないでしょうね。いつもそういう“思いつきで行った行動”の処理を私がしていたのですもの。





◇◇◇

「ミラージュ・アイリス公爵令嬢を、国家反逆罪と不敬罪で斬首刑とすることを、ルイス第一王子がサシー国の国王代理としてここに宣言する!」

 王子が堂々と宣言をするが、本来、刑の執行は一時的な国王代理の権利じゃないできないことをここにいる者たちは知らないのでしょうか? まぁ、王子は知らないのでしょう。ここにいる者たちも王子に脅されたのでしょうね。一丁前に脅しはお上手でいらっしゃるんですから。ついでに、刑も増えているのは、流石に“ハーナ嬢への意地悪”だけでは処刑は難しいとお気づきになったのかしら?



 熱烈に拍手している王子の周囲と、冷たい視線を向ける大多数の人がいて、不思議な空間ですわ。でも、どなたも助けてくださらないのはもう知っております。あの騎士様が辛そうに目を背けていらっしゃいます。



「最後に言い残すことがあったら、聞いてやろう」

「不敬罪以外は冤罪ですわ。ただ、あなたと結婚するなんて死んだ方がマシでしたから、処刑されることとなって幸せですわ」


 不敬罪は、昨日の行動で身に覚えがあります。王子は“言ってみたかったセリフ”として、言い残すことを聞いただけで、私の発言の内容なんてどうでもよかったのでしょう。それなのに、私に不敬を重ねられたので、また吠えていらっしゃいます。相変わらず、子どものようなお方ですわ。



「お前の望み通りに処刑してやる!」

 私の刑が執行され、激痛が……ないですわ? でも、私、死んでいますわ。






「冤罪で人を殺すな、と、あいつにこの国を渡した時に誓わせたはずだが?」

 騎士様が私の元まで歩いていらっしゃいました。そうして、私の首をつなげて戻してくださいます。

「お前!? 何者だ!?」

 王子の言葉に、驚きましたわ。ここまでお姿を見せてくださっているのに、どなたかわからないなんて。騎士の姿から変わった、真っ黒だけども豪華な装いに夜空のような瞳。子どもでも、絵本の挿絵で見たことがあるでしょう。王子とハーナ嬢以外、全員跪いているのがわからないのでしょうか? ハーナ様は騎士様の美しさに見惚れているようですが。

「お前は大変愚かだな」

 騎士様がそう言って、王子たちに手をかざすと、強引に跪かされました。
 ハーナ嬢が何やらぶつぶつ言っている気がします。そんなお顔、王子に見られたら大変ですわよ?



「な!? 俺はこの国の王子だぞ!? お前は一体何の権限があって」

「王国の礎、第五十。冤罪で民を処刑することは許されない。十度繰り返した時には、王国の権限を全て魔王の元に戻すこととする。王族はみなさま、暗唱できるはずですが、ご存知ありませんの?」

 婚約者であった私でも誦じられますのに、と首をこてりと傾げながら、王子に問いかけます。王族にしか全容は明かされていませんが、“王国の礎”というものの存在は、全国民が知っています。

「な!? 知っているに決まっているだろう! 十度も冤罪での処刑なんてしていないぞ!」

「いいえ。私は、十度あなたに冤罪で処刑されましたわ」

「そうだ。ミラージュは十度も死の苦しみをお前に味わされた。何度もループして、な。だから、この国は今から私のものとなる」

「ははー!」

 王子とハーナ嬢以外、ひれ伏します。私も、共に頭を下げます。

「え、じゃあ、王子じゃなくなるんですか!? え、私、王子がいいから略奪したのにぃ! ……あ、魔王様ぁ。ハーナと申しますぅ!」

 王子の横にいたハーナ嬢は、ばっさりと王子を見捨てて魔王様に媚を売りに行きました。

「寄るな。うるさいし、気持ち悪い」

 そんなハーナ嬢も魔王様にばっさりと切り捨てられ、魔法でサルに変えられたようですわ。

「は、ハーナ!?」

 王子は愛しい人に捨てられたことや、その愛しい人がサルに変えられたことでショックを受けています。

「ミラージュ。十度も殺させてしまってすまない。あいつとの契約でこの国の民と関わることができなくなってしまっていたんだ。だから、あいつから国を奪い返して、君を手に入れるためには、これ以外方法がなかったんだ」

「あいつ……とは、この国の神、ジェフィー神でいらっしゃいますか?」

「あぁ、私は君が一度目に殺される時に、偶然処刑に居合わせたんだが、君の魂の美しさに興味を抱き、ループさせた。ジェフィーがそれに対してうるさくて……あいつは、この国の教会と共に欲に溺れ、もう邪神となっているのに……。二度目に君が殺された時に、君は処刑から逃れられないと知ったんだ。それなら、苦しみを和らげて何度か殺させてやれば、私の元に来た時には魔王に近しい存在になれると思ってね……苦しかったね、ごめんね」

 魔王らしい強欲な言い分ですが、私は一度目に死んだ時のことを思い出しましたわ。あのとき、魔王様が私に“とても綺麗な魂を持っている君を救いたい”と話しかけてくださったのです。何度も処刑から逃げ出そうとする意欲を失わずに、十度も耐えることができたのは魔王様のおかげでしょう。

「あ、そうだ。ジェフィーとこの国の王たちを集めようか」

 魔王様が指を鳴らすと、国王やらお父様、お兄様、見たことのない真っ白な髪の毛のでっぷりとしたおじさまが現れました。

「ジェフィー。約束通り、この国を貰い受けよう。この子の魂の美しさに気づかず、みすみす殺させるなんて……。お前は欲に染まりすぎている。もう一度、やり直してこい」

「え!? やめろ、やめろー!」

 ジェフィー神は赤子に戻され、どこかの空間に投げ捨てられました。真っ暗だけど、ものすごい冷気を感じた気がします。赤子の姿でも神なら大丈夫なのでしょうか……。

「大丈夫。神なら一度は通る道だから。無事に成長することができてこその神だ」

 魔王様が国王たちに振り返ると、国王たちは全てを悟っているようでした。

「誠に申し訳ございません」

 そう言うと、国王は魔王様に王冠を差し出しました。国王の座を辞すつもりのようです。

「お前は思ったよりまともだな」

 魔王様は受け取った王冠を国王に被せ直しました。

「統治は任せる。ただ、そこのアホはこちらで処分するから、後継者はミラージュの兄にでもしておけ」

「はっ」

 一人息子の処分を言い渡された国王は一瞬顔に悲しみの色が滲みましたが、すぐに国王の顔に戻りました。突然の指名にお兄様は、固まっています。

「お前もあの女と一緒になりたいんだろ?」

「うぇ!?」

「王子…いえ、スティール様。愛しのハーナ嬢と共に過ごせるなんてよかったですわね!」

 私が満面の笑みでスティール様にそう告げると、スティール様は膝から崩れ落ちて泣いてしまいました。


 ぱちり

 指を鳴らす音が大きく響きます。大きいサルだけども、色が少しサルと違う気がします。黄金に輝いています。

「サルの世界の王子にしてやったぞ。モテモテだ。よかったな」


 スティール様の周りにたくさんのサルがやってきて、ハーナ嬢が必死に他のサルたちを追い払っています。揉めながら、窓からみんな出て行きました。



「あの色では、目立つから、獣に狙われてしまうのではないでしょうか?」

「あ……」

 私の問いかけに魔王様は、呆然としています。あの色はあくまで親切心だったようです。





◇◇◇

 その後、私は魔王様の婚約者となり、のんびりと魔王様のお仕事について学びながら過ごしております。


 王城には、サルの集団が室内に侵入して行ったようです。そのため、王城の窓という窓には金網が張られるようになったと伺いました。


「スティール様とハーナ嬢でしょうか……?」

「そうみたいだな。監視している者からの報告によると、二人ともカップルになりながらも、各々のハーレムを築いて幸せに暮らしているようだ。二人は最上級の果物を捧げられているそうだ」

「まぁ……よかったのでしょうか? でも、お二人が幸せならよかったのでしょうね」

「私は、ミラージュが幸せなことが一番大切だぞ?」

「まぁ……」



 魔王様……いえ、二人きりの時にしか御名をお呼びできませんが、ライラプス様とお呼びいたしますわ。ライラプス様に優しく抱きしめられ、甲斐甲斐しく面倒をみてくださいます。無理のない学習スケジュールに、私への負担を一番に考えてくださいます。私を十度も処刑させてしまったことを、大変悔いていらっしゃるようですわ。でも、私は処刑されてライラプス様と共に過ごせることができて、今、とても幸せですわ。
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