【完結】 婚約破棄された弱小令嬢の仕返し

碧井 汐桜香

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 緑深い森の中、若葉が芽吹き暖かな風がやってきた頃、小さな村に領主の治める小さな屋敷……いや、周辺の民家より一回りか二回りほど大きい家があった。
 その家のドアを開き、片手に手紙のようなものを持った男性が言った。

「ルリアーナ、婚約が決まった」

 茫然自失とした様子で告げる父であるサントス男爵に、庭で採れた野菜を洗っていたルリアーナは首を傾げた。父親と同じ茶色の髪で、母親譲りと思われる白緑びゃくりょくの瞳のかわいらしい少女だ。

「あら、お父様。貧乏男爵家の我が家の娘である、わたくしを迎え入れてくれるなんて、どこの平民の大豪商かしら?」

 手を止めたルリアーナは、タオルで手を拭きながら、父である男爵の方に顔を向けた。

「……ダンテ伯爵家の一人息子、シジャール様だ」

「あのダンテ伯爵家ですって!?」

 手を拭くために使ったタオルを、ルリアーナが思わず手から落とした。このあと、お皿を拭くのにも使う予定だったのに、もうタオルがないわと言いながら、拾ったタオルを手で払い、水桶に突っ込んだ。

 男爵が椅子に腰掛けたのを見て、ルリアーナも椅子に腰掛けた。小さな小さな、屋敷とも言えない家。ダイニングテーブル以外に、男爵の執務机以外の机はない。

「何かの間違いじゃないの?」

 思わず、と言った様子でルリアーナが問いかける。男爵は力なく首を振り、言った。

「我が家の、ルリアーナへの打診で間違いないらしい」

「ダンテ伯爵家といえば、国の端っこの弱小領地の末端貴族の我が家ですら知ってる大きなお家よ? 国一番の大商店を営み、伯爵様もかなりのお偉いさんじゃなかったかしら? 公爵家を凌ぐ勢いとも言われて、近いうちに公爵位を叙爵されるなんて噂がこんな辺境の弱小領地にも届いているほどの。 ……確か、東の伯爵家にルチアーヌ様がいらしたじゃない? その方と間違えたのではなくて??」

「私もそう思って何度も確認したさ。そしたら、否定されて、正式な書類が送られてきた。伯爵家の打診を断ることはできない」

 真剣にそう話し合っていたら、寝室の扉が開き、麗しい美女が顔を出した。波打つプラチナブロンドの髪に、白緑びゃくろくの瞳。それこそ、ルリアーナの母であるツァーナだ。

「あら、何かあったの?」

 手には刺し掛けの刺繍があり、その刺繍は男爵家の多大な収入源の一つだ。

「ルリアーナに婚約打診だ」

「あらあら、まぁ」

 驚いた様子のツァーナは、刺繍を置きに戻り、まだ三歳の、お昼寝中のルリアーナの弟に布団を掛け直してダイニングにやってきた。

「おめでたい話なのに、あなたとルリアーナはなんでそんなに暗い顔をしているの?」

 朗らかに笑ったツァーナが、男爵とルリアーナにお茶を淹れる。それを見たルリアーナが手伝いを申し出たが、ツァーナに手で制止された。ツァーナの淹れたお茶からは芳醇な茶葉の香りが立ち、面々は思わずほっと息を吐いた。

「お相手が伯爵家なのだ……ダンテ伯爵家の一人息子シジャール様だ」

「まさか……間違いではなくて?」

 お茶を配っていた手を止め、驚いた様子のツァーナが、ルリアーナ同様、東の伯爵家のルチアーヌの名前を出すが、男爵は力なく首を振る。

「ルリアーナ宛で間違いないらしい」

「まぁ」

 手を口に当てて驚くツァーナがルリアーナに問いかける。

「ルリアーナの可愛さが王都の評判になっているのかしら?」

「ツァーナ……その、ルリアーナは君ではなく私に似ていてだな、」

 親馬鹿を発揮するツァーナに、男爵が言いにくそうに口を開き、そう言った。

「お母様、わたくしが伯爵令息様に見惚れられるような夜会に出たことがあると思って?」

 男爵の言葉を引き取り、胸を張るルリアーナに、ツァーナは困ったように頬に手を当てた。

「ないわね……」

「でしょ?」

「じゃあ、どこからルリアーナの可愛さが評判になったのかしら?」

 ルリアーナの可愛さを疑わないツァーナに、男爵とルリアーナは思わずため息を吐いた。

「ツァーナ、その、ルリアーナは確かに可愛いのだが……」

「でしょう?」

 胸を張るツァーナにがくりと項垂れた男爵。その肩を叩き、ルリアーナが言う。

「お母様。社交界で美人と評判だったお母様の娘だから、美しいに違いないと伯爵令息様は思っているかもしれないけれど、わたくし、お母様よりもお父様似よ? お母様から見たら可愛い娘かも知れないけれど、世間から見てそんな美人じゃないわ。そうよ、お父様。お母様の娘だから美人と誤解された可能性は!?」

 ルリアーナが男爵に振り向き言ったが、男爵はまた力なく首を振った。

「ルリアーナが私似のことは何度も伝えたさ。親にとっては可愛い娘だが、妻に似て美しいわけではない、と」

「うーーーん」

 その返答を受けて、困ってついつい唸ってしまったルリアーナ。ツァーナはその肩を叩き、微笑んだ。

「ルリアーナにはできる限りの教育をしたから、どこに出しても恥ずかしくない娘に育ったわ! 胸を張って婚約式をしてきてちょうだい?」

「お母様……!」

 ルリアーナとツァーナが手を取り合って、感動していると、男爵が言いにくそうに口を開いた。

「その、婚約式はしないそうだ……うちには支度金が用意できないだろうから、と」

「え!?」

「まぁ」

 驚いた様子の二人が、手を取り合ったまま止まる。

「確かに、うちは裕福じゃないし、伯爵家に釣り合う婚約式の支度金なんて準備できないけど……」

 首を傾げるルリアーナに、男爵が言った。

「我が家を、ルリアーナを侮っているとしか思えない! この婚約!」

「あなた、落ち着いて……でも、確かにおかしいわ」

 三者三様に驚いているが、全員が共通して疑問を持った。

「我が男爵家が支度金を用意できないなら、相手方が用意するのが上位貴族のルールってものだ。実際、私とツァーナの婚約式や結婚式の費用は、婚約を申し出た、上位貴族出身であった私が出しただろう?」

 男爵がツァーナを巡って争い、勝ち抜き、伯爵家から男爵家へ婿入りした恋物語を、何度も何度も聞かされてきたルリアーナは、話を変えようと躍起になった。

「お、お父様! でも、それってお父様がお母様を愛していたからでしょう? わたくしと伯爵令息様の間に、恋愛感情なんてないから……」

「それでも、上位貴族として婚約を打診した側の行動と考えるとおかしいわ」

 不思議そうに首を傾げるツァーナに、男爵が言った。

「……実家の伯爵家の伝手を使ったとしても、ダンテ伯爵家からの婚約打診を断ることは難しいだろう。すまない、ルリアーナ……」

 悲痛な顔を浮かべる男爵に、ルリアーナは笑顔を作って言った。

「お父様。平民の大豪商に嫁ぐものだと思っていたから、貴族らしい暮らしを味わう機会なんて一生ないと思っていたわ。いい機会よ、お父様。わたくしの魅力で伯爵令息様をメロメロにしてみせるわ!」

「そうね、ルリアーナは王国一かわいいもの」

 満面の笑みで肯定するツァーナに、思わず男爵とルリアーナはため息を吐いたのだった。















「お初にお目にかかる、男爵」

 婚約締結のため、伯爵家に出向いた男爵家一行。まだ幼い弟は、男爵の実家である伯爵家に預けてきた。
 その一行を出迎えたのは、なんと伯爵令息ただ一人だった。

「お、お初にお目にかかります。ダンテ伯爵令息シジャール様。本日伯爵はどちらに?」

 派手な顔立ちに、金髪に碧眼。全体的に整った容姿に、自信が溢れ出ている。

「父は仕事だ。当事者の私がいれば充分だろう」

 いや、家同士の約束なのだから、と言い返すこともできず、男爵はその言葉を飲み込み愛想笑いを浮かべた。

「そ、そうなのですね。委任状はお持ちで?」

「もちろんだ」

 そう言って、シジャールの出した委任状には、確かに伯爵のサインと印が押してあった。

「な、ならば、伯爵の了承があるということで間違いありませんな、ははは」

 愛想笑いを浮かべる男爵を一瞥したシジャールは、言った。

「では、婚約を締結しよう。婚約期間、我が家からは、支援金を年1万デシール支払おう。……ルリアーナ嬢は……」

 美しさ劣らぬツァーナとルリアーナを見比べ、どちらが婚約者か問いかけるシジャールに、青筋を浮かべたツァーナが笑顔で言った。

「我が娘、ルリアーナはこちらでございます」

「そうか。ルリアーナ嬢、それでいいか?」

「もちろんでございます。ありがとう存じます」

 教えられたマナーを守り、美しく礼を伝えるルリアーナの姿に、ツァーナと男爵は涙がこぼれそうになった。

 男爵とシジャールが婚約締結の書類にサインを終え、伯爵家の執事がそれを受け取って退出する。すると、シジャールは冷たい瞳をより一層冷たくして言った。

「あぁ、そうだ。ルリアーナ嬢。そして、男爵。この婚約は、私が真に愛する女性を守るためのいわば隠れ蓑だ。そのために、支援金も支払うこととしている」

 そこまで、冷たく言い放っていたシジャールが、笑みを浮かべて立ち上がり、甘い声で後ろを振り返った。

「おいで、フィラルディーア。私の仮の婚約者にご挨拶してさしあげるんだ」

 扉を少し開けてひょこっと顔を出した金髪でウェーブがかかった髪にピンク色の瞳の少女が、トコトコと入ってきて、シジャールの後ろに隠れた。その手はシジャールの背中に触れていて、紳士淑女の距離感としてはおかしいものだった。

「私の義妹で真に愛する人、フィラルディーアだ」

 そう言って、すぐ横にフィラルディーアを座らせた。その手でフィラルディーアの髪を撫でていて、婚約者の前で別の女性にする行動としてマナー違反どころの話ではない。

「な、どういうことですか、シジャール様!」

 男爵が思わず声を上げると、きゃ、と小さな声を上げてフィラルディーアがシジャールに抱きついた。

「フィラルディーアが怖がるだろう。そういう野蛮な行動はやめてくれないか?」

 冷たい視線で男爵を睨みつけ、シジャールが言った。

「私はフィラルディーアを愛している。父も義母も我が家の使用人たちもフィラルディーアを認めており、嫁入りを楽しみにしているんだ」

 嬉しそうにフィラルディーアの頭を撫で、安心したようにフィラルディーアがシジャールにもたれかかる。

「しかし、私の見た目は貴族令嬢たちが気に入るものらしい。私はフィラルディーアだけを愛していたいのだが、フィラルディーアへのやっかみがすごくてな」

「こわいです、お義兄様」

 そう言って瞳をうるうると潤ませ、シジャールを見上げるフィラルディーアに、シジャールは破顔し、守ってやるからと言った。何を見せられているんだと心の声が漏れそうになるのを男爵が必死に飲み込み、言った。

「でしたら、シジャール様がフィラルディーア様を守ればいいだけの話ではないのでしょうか? フィラルディーア様を婚約者として。……なぜ、うちの娘を婚約者に置いたのですか?」

「何度言っても、あの女たちはフィラルディーアをいじめるのをやめない。一瞬私の元から離れたフィラルディーアがボロボロになって私の元に戻ってくるのを見るとき、私がどんな気持ちになるかわかるか? これ以上フィラルディーアが傷つくのは見たくない。それなら、フィラルディーアの身代わりを置こうと思ったのだ」

 愛しげにフィラルディーアの頭を撫でながら、シジャールがそう言った。を握りしめながら、男爵が言い返した。

「しかし、うちの娘が傷つくのを見たくないのは私も同じ気持ちです……しかも、結婚もしない相手のために」

「その分、金が入るのだからいいだろう? 貧乏男爵家が豊かになるのだぞ?」

 男爵が思わず拳に力をこめる。その上に手を乗せ、男爵に頷いてみせたツァーナが言った。

「シジャール様。しかし、それは本当にフィラルディーア様のことを考えてのことなのでしょうか? わたくしだったら、愛する男性が別の女性と婚約するなんて……仮初といえども、許せませんわ」

「あぁ、だから、婚約式はしない」

 どこまでもルリアーナを蔑むシジャールに、ツァーナは手を固く握りながら続けた。

「それに、女性を舐めない方がいいですわ。形だけの婚約者のルリアーナよりも、シジャール様の愛するフィラルディーア様に嫉妬するのが女というものです。形だけの婚約者に我が娘を置いたところで、無意味かと思いますわ」

「あぁ、その対策のために、婚約期間中、ルリアーナ嬢には我が家に住んでもらう予定だ。そうすれば、同じ屋根の下の婚約者であるルリアーナ嬢への嫉妬が集まるだろう? あの女たちは私の近くにいる女全てが憎いそうだからな」

 娘を守ろうと、必死にシジャールを説得する男爵夫妻を気にもとめず、シジャールは言い放った。

「な!?」

「初耳ですわ。結婚もしていない娘を伯爵家に置く、それが娘にどのような醜聞になるのか、理解しておっしゃっているのですか!? その後の結婚なんて望めませんわ!」

 ツァーナが思わず声を上げると、フィラルディーアが震えてシジャールの後ろに隠れた。

「こわい。こわいわ、お義兄様」

「男爵夫人。フィラルディーアが怯えているだろう。やめないか。言っておくが、フィラルディーアは我が父ダンテ伯爵にも可愛がられている。フィラルディーアを傷つけたら、ダンテ伯爵家を敵に回すのだぞ?」

「……申し訳ございません」

 仕方なく、頭を下げたツァーナに、シジャールがめんどくさそうに言った。

「貧乏男爵家のルリアーナ嬢が貴族との婚約を結べただけ感謝するのだ。どうせ平民の大豪商にでも嫁がせる予定だったのだろう? それよりか、貴族との婚約歴がある方が箔が付いていいではないか。それが我がダンテ伯爵家ならなおさら」

 そう言って鼻で笑うシジャールに、男爵が声を荒げないように気をつけて言い返した。

「しかし、ルリアーナは我が領で結婚まで過ごさせる予定でした。突然、伯爵家にお世話になるなんて……」

「そのことだが、私とフィラルディーアが通う王都の学園に共に通ってもらう予定だ。王都で学ぶ機会なんて得られなかったルリアーナ嬢が、学園で学ぶ機会を得られるのだ。しかも、その費用は我が伯爵家負担だ。長期的に見ても、いい条件だろう? それに、婚約を解消した際には、賠償金も払う予定だ。貧乏男爵家にとっては、いい話だろう?」

 胸を張るシジャールに、それまで黙っていたルリアーナが答えた。

「お心遣いありがとう存じます。フィラルディーア様のため、この身を捧げて仕えさせていただきます」

「ルリアーナ!?」

 男爵夫妻が息を呑む中、そう言い切って頭を下げたルリアーナに満足げなシジャールが言った。

「ふん、お前も私に愛されているなんて勘違いして、フィラルディーアをいじめたりしたら、許さないからな?」

「おっしゃるままに」

 頭を下げたままのルリアーナを見て、男爵夫妻も仕方なく続く。その様子を見たシジャールは満足げに執事に指示を出す。男爵夫妻が先に弟を迎えに行くように言い、その間にルリアーナを部屋に案内するらしい。用意されているものを確認するため、とのことだ。異議を申し立てる男爵夫妻に、伯爵家は忙しいので効率が大切ですから、と執事が言い放った。しぶしぶ後ろ髪をひかれながら出て行った男爵夫妻を見送り、案内されたルリアーナの部屋は、使用人部屋よりも狭そうな、地下の一室だった。

「ふん、フィラルディーア様のためとはいえ、フィラルディーア様以外が次期当主様の婚約者になるなんて。使用人一同、認めておらぬからな」

 前途に不安を感じながら、ルリアーナは笑顔でお礼を伝えたのだった。

「お忙しいところ、ご案内ありがとうございます。家具は一通り準備していただいたので、必要なものは衣類や日用品、アクセサリーといったものでしょうか?」

「フィラルディーア様より華美な格好で次期当主様の気を引こうとしても無駄だからな。そんなことをしたら、持ってきたもの全て捨ててやる」

 そう言った執事に許可を取り、部屋の中を見て回ったルリアーナは、両親の迎えを待つために屋敷の門まで向かった。門まで案内したところで、執事は見届けることもなく屋敷に戻って行ったのだった。
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