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「ルリアーナ様、申し訳ございません」
ルリアーナの部屋の前に、嫌がらせのように、馬糞や、馬糞を置く勇気のない者の手によって、土が置かれるようになり二日、ミイアが謝罪しに来た。手には雑巾やバケツ、掃除道具を一式持っている。勢いよく頭を下げ、そのまま語り続けた。
「ルリアーナ様の御身を守るためとはいえ、マットが阿呆なことをしたばかりに……!」
「いいのよ。馬糞なんて領地で見慣れているわ」
そう言って、部屋の隅の木箱に集めた馬糞と土をルリアーナが放り込んだ。
「おが屑があるとちょうどいいんだけれど……」
「次期当主様に現状をお伝えしたところ、屋敷が汚れることはフィラルディーア様に迷惑がかかる可能性があるから禁止だと」
「あら、そうなの?」
「それに、馬糞や土を取られて、庭師たちが困っているとのことです」
「そうよね。わたくしも庭師の立場だったら、大切な肥料がなくなると困るわ」
「え?」
困惑したミイアにルリアーナは首を傾げる。
「この部屋が暗すぎるのが自給自足には困っているのだけれど……あと、猟具がないから鳥も落とせないわ」
「え、あの、ルリアーナ様……?」
ミイアがあたふたとしながら、気持ちを切り替え続ける。
「フィラルディーア様の御身を守るため、ルリアーナ様という存在は必要だと次期当主様が正式におっしゃったため、最低限の面倒を見る使用人を一人つけると、それが私でございます」
ミイアが顔を歪めて言った。
「私は平民出身の下級メイドです。この家での使用人歴は長いですが、侍女としてお貴族様に付くには不足が多いと思いますが」
そこまで言ったところで、ルリアーナが目を輝かしてミイアの手を握った。ルリアーナが持っていた荷物が床にがらんがらんと音を立てて落ちた。
「まぁ! わたくしに付いてくれるのね! よろしくね、ミイア! わたくし、大抵のことは自分でできるわ! ただ、話し相手もいないと困るし、この家のどこに何があるかわからなくて、そろそろ領地から持ってきた水や食糧が尽きたところなの。助かったわ」
ルリアーナが朗らかにそう言うと、ミイアが驚いた様子で言った。
「今まで、ルリアーナ様に食事が提供されていなかったのですか!? それだけでなく、水までも!?」
「えぇ。まぁ、一人増えると料理も食費も増えるから大変よね。わたくし、基本的には自分でできるけれど、この部屋には薪も刃物も鍋も何もないから、困っていたのよねー」
ベッドと小さい机と椅子以外何もなかった部屋は、いつのまにかルリアーナが領地から持ってきていた布でクッションが作られ、ルリアーナの過ごすところは快適に過ごせるようになっていた。
「そうでした! 地下室は本邸にあるから、フィラルディーア様とルリアーナ様が会うことがあっては、フィラルディーア様に良くないと言う次期当主様の言葉より、ルリアーナ様のお部屋は……その、変更になります」
「この部屋、暗くて困っていたのよね! 次の部屋は窓があるかしら?」
嬉しそうに部屋の変更に喜ぶルリアーナに、ミイアは言いにくそうに言った。
「ご案内します」
ミイアに先導され、マットがルリアーナの荷物や家具のいくつかを持って、次の部屋へと向かう。
本邸を出て、使用人が使うだろう通路を進んだ先に、いくつかの畑があった。
「まぁ! 畑! ここにもあるのね!」
「食材の一部をこちらの畑で用意しております。向こうに、牛舎、鶏小屋がございまして、門の裏手から進んだあたりに厩舎がございます」
「あらあらまぁまぁ! 素敵だわ!!」
「こちらの小道を進むと……裏手の森に入る前のところに……」
そう言ってあまり小道だろうが、手入れが十分なされた道を進んだ先に、森が見えてきた。その手前に、小さな小屋が現れた。貴族令嬢が暮らすには手狭だが、小さな小さな家育ちのルリアーナは、大きな声をあげた。
「まぁ!!!!」
「そうですよね。あの部屋も手狭でしたが、こちらの小屋もお貴族様が暮らすには……」
ミイアがそう言うと、荷物を運ぶために後ろからついてきていたマットが言った。
「これはさすがにねーんじゃねーか? 次期当主様も酷いことをしやがる……」
「元々、前の庭師が使っていた小屋なのです。私も流石にどうかと思いましたが、他の使用人たちが挙げた案は、屋根裏部屋や地下牢と言ったもので……さすがに次期当主様も困った様子だったのを、庭師のジョニーがここを挙げたので……」
二人が、小屋を見たまま動かなくなったルリアーナの様子を伺うと、ルリアーナは拳を握りしめて振り返った。
「ここ、わたくしが暮らしていいのかしら!? まぁまぁ! なんて素敵!!」
「そうですよね、あんまりですよね……って素敵?」
「素敵か?」
「えぇ、素敵だわ! 見て! この素敵な窓! 裏手が森だなんて! この森、わたくしが入ってもいいのかしら!?」
「入る……?」
「一応、所有地ではございますが……」
「あら? なら、罠も仕掛けてもいいかしら! この規模なら兎、小鳥、いろいろ捕れそうだわ! 茸に木の実、食べ物がいっぱいだわ! しかも、すぐ横に小さな畑があるじゃない!」
そう言って駆け出して行ったルリアーナは、畑を覗き込む。
「今は雑草が生い茂っているけれど、あそこにはローズマリー、オレガノ、クレソン! マリーゴールドも生えているわ!」
ルリアーナは、小屋のすぐ横に建てられていた物置を勢いよく開き、覗き込む。
「やっぱり!! 鍬に鋤にスコップ、草取り鎌に、こっちは魔導じょうろ!? あ、種まであるわ!」
その場に座り込んで、種類ごとに分けられた種を次々と床に並べていくルリアーナに、ミイアは驚き、マットは困った様に頭を掻いた。
「……お貴族様には、お気に召した様だな」
「そうね。……マット、その、お貴族様っていうのやめたら? ルリアーナ様って呼んだ方がルリアーナ様も喜ぶと思うわよ」
「……そうだな、ルリアーナ様」
「ん? 呼んだかしら?」
種を両手に満面の笑みで振り返るルリアーナの周りには、どこからかやってきたカラフルな光り輝く蝶々たちが羽ばたいていた。
「お気に召して何よりですが、小屋の中は長く使われておりませんでした。先に中を片付けてよろしいですか?」
「わたくしもやるわ!」
スカートの裾を持って立ち上がったルリアーナは、ミイアの元に駆け寄ってきた。いつのまにか蝶々たちの姿は見えなくなっていた。
「いけません。ルリアーナ様付きになったからには、私めに任せてルリアーナ様はごゆるりとお寛ぎくださいませ」
慌てた様子のミイアに、どこからか箒や雑巾を取り出して準備万端なルリアーナが満面の笑みで言った。
「一人でやるよりも二人の方が、二人でやるより三人の方が早く終わるわ!」
ルリアーナの視線を受けて、マットは思わず苦笑した。
「俺もか。まぁ、ルリアーナ様に言われたなら仕方ねーな。さっさと終わらせるぞ、ミイア」
「私たちを手伝ったことは内緒ですよ? ルリアーナ様」
「あら? わたくしが一人でやったことにした方が、この屋敷の人たちには歓迎されると思うわ! だから、わたくしを手伝ったことは、ふたりとも内緒よ?」
指を唇に当て、小首を傾げたルリアーナに、マットとミイアは深々と頭を下げた。
「ありがとうごぜーます。ルリアーナ様」
「私たちのことまで考えてくださり、ありがとうございます」
そんな二人を見たルリアーナは、手をパチンと叩いて言った。
「さ、早く片付けて、畑仕事に戻りましょう?!」
「え?」
「は?」
嬉しそうに駆け出したルリアーナに、マットとミイアは唖然とした。そして、気が付いたかのようにルリアーナを追って小屋に入ったのだった。
「待ってくれ! ルリアーナ様」
「お待ちください! ルリアーナ様!」
そんな三人の姿を遠くから見ている者がいることにも気が付かずに。
ルリアーナの部屋の前に、嫌がらせのように、馬糞や、馬糞を置く勇気のない者の手によって、土が置かれるようになり二日、ミイアが謝罪しに来た。手には雑巾やバケツ、掃除道具を一式持っている。勢いよく頭を下げ、そのまま語り続けた。
「ルリアーナ様の御身を守るためとはいえ、マットが阿呆なことをしたばかりに……!」
「いいのよ。馬糞なんて領地で見慣れているわ」
そう言って、部屋の隅の木箱に集めた馬糞と土をルリアーナが放り込んだ。
「おが屑があるとちょうどいいんだけれど……」
「次期当主様に現状をお伝えしたところ、屋敷が汚れることはフィラルディーア様に迷惑がかかる可能性があるから禁止だと」
「あら、そうなの?」
「それに、馬糞や土を取られて、庭師たちが困っているとのことです」
「そうよね。わたくしも庭師の立場だったら、大切な肥料がなくなると困るわ」
「え?」
困惑したミイアにルリアーナは首を傾げる。
「この部屋が暗すぎるのが自給自足には困っているのだけれど……あと、猟具がないから鳥も落とせないわ」
「え、あの、ルリアーナ様……?」
ミイアがあたふたとしながら、気持ちを切り替え続ける。
「フィラルディーア様の御身を守るため、ルリアーナ様という存在は必要だと次期当主様が正式におっしゃったため、最低限の面倒を見る使用人を一人つけると、それが私でございます」
ミイアが顔を歪めて言った。
「私は平民出身の下級メイドです。この家での使用人歴は長いですが、侍女としてお貴族様に付くには不足が多いと思いますが」
そこまで言ったところで、ルリアーナが目を輝かしてミイアの手を握った。ルリアーナが持っていた荷物が床にがらんがらんと音を立てて落ちた。
「まぁ! わたくしに付いてくれるのね! よろしくね、ミイア! わたくし、大抵のことは自分でできるわ! ただ、話し相手もいないと困るし、この家のどこに何があるかわからなくて、そろそろ領地から持ってきた水や食糧が尽きたところなの。助かったわ」
ルリアーナが朗らかにそう言うと、ミイアが驚いた様子で言った。
「今まで、ルリアーナ様に食事が提供されていなかったのですか!? それだけでなく、水までも!?」
「えぇ。まぁ、一人増えると料理も食費も増えるから大変よね。わたくし、基本的には自分でできるけれど、この部屋には薪も刃物も鍋も何もないから、困っていたのよねー」
ベッドと小さい机と椅子以外何もなかった部屋は、いつのまにかルリアーナが領地から持ってきていた布でクッションが作られ、ルリアーナの過ごすところは快適に過ごせるようになっていた。
「そうでした! 地下室は本邸にあるから、フィラルディーア様とルリアーナ様が会うことがあっては、フィラルディーア様に良くないと言う次期当主様の言葉より、ルリアーナ様のお部屋は……その、変更になります」
「この部屋、暗くて困っていたのよね! 次の部屋は窓があるかしら?」
嬉しそうに部屋の変更に喜ぶルリアーナに、ミイアは言いにくそうに言った。
「ご案内します」
ミイアに先導され、マットがルリアーナの荷物や家具のいくつかを持って、次の部屋へと向かう。
本邸を出て、使用人が使うだろう通路を進んだ先に、いくつかの畑があった。
「まぁ! 畑! ここにもあるのね!」
「食材の一部をこちらの畑で用意しております。向こうに、牛舎、鶏小屋がございまして、門の裏手から進んだあたりに厩舎がございます」
「あらあらまぁまぁ! 素敵だわ!!」
「こちらの小道を進むと……裏手の森に入る前のところに……」
そう言ってあまり小道だろうが、手入れが十分なされた道を進んだ先に、森が見えてきた。その手前に、小さな小屋が現れた。貴族令嬢が暮らすには手狭だが、小さな小さな家育ちのルリアーナは、大きな声をあげた。
「まぁ!!!!」
「そうですよね。あの部屋も手狭でしたが、こちらの小屋もお貴族様が暮らすには……」
ミイアがそう言うと、荷物を運ぶために後ろからついてきていたマットが言った。
「これはさすがにねーんじゃねーか? 次期当主様も酷いことをしやがる……」
「元々、前の庭師が使っていた小屋なのです。私も流石にどうかと思いましたが、他の使用人たちが挙げた案は、屋根裏部屋や地下牢と言ったもので……さすがに次期当主様も困った様子だったのを、庭師のジョニーがここを挙げたので……」
二人が、小屋を見たまま動かなくなったルリアーナの様子を伺うと、ルリアーナは拳を握りしめて振り返った。
「ここ、わたくしが暮らしていいのかしら!? まぁまぁ! なんて素敵!!」
「そうですよね、あんまりですよね……って素敵?」
「素敵か?」
「えぇ、素敵だわ! 見て! この素敵な窓! 裏手が森だなんて! この森、わたくしが入ってもいいのかしら!?」
「入る……?」
「一応、所有地ではございますが……」
「あら? なら、罠も仕掛けてもいいかしら! この規模なら兎、小鳥、いろいろ捕れそうだわ! 茸に木の実、食べ物がいっぱいだわ! しかも、すぐ横に小さな畑があるじゃない!」
そう言って駆け出して行ったルリアーナは、畑を覗き込む。
「今は雑草が生い茂っているけれど、あそこにはローズマリー、オレガノ、クレソン! マリーゴールドも生えているわ!」
ルリアーナは、小屋のすぐ横に建てられていた物置を勢いよく開き、覗き込む。
「やっぱり!! 鍬に鋤にスコップ、草取り鎌に、こっちは魔導じょうろ!? あ、種まであるわ!」
その場に座り込んで、種類ごとに分けられた種を次々と床に並べていくルリアーナに、ミイアは驚き、マットは困った様に頭を掻いた。
「……お貴族様には、お気に召した様だな」
「そうね。……マット、その、お貴族様っていうのやめたら? ルリアーナ様って呼んだ方がルリアーナ様も喜ぶと思うわよ」
「……そうだな、ルリアーナ様」
「ん? 呼んだかしら?」
種を両手に満面の笑みで振り返るルリアーナの周りには、どこからかやってきたカラフルな光り輝く蝶々たちが羽ばたいていた。
「お気に召して何よりですが、小屋の中は長く使われておりませんでした。先に中を片付けてよろしいですか?」
「わたくしもやるわ!」
スカートの裾を持って立ち上がったルリアーナは、ミイアの元に駆け寄ってきた。いつのまにか蝶々たちの姿は見えなくなっていた。
「いけません。ルリアーナ様付きになったからには、私めに任せてルリアーナ様はごゆるりとお寛ぎくださいませ」
慌てた様子のミイアに、どこからか箒や雑巾を取り出して準備万端なルリアーナが満面の笑みで言った。
「一人でやるよりも二人の方が、二人でやるより三人の方が早く終わるわ!」
ルリアーナの視線を受けて、マットは思わず苦笑した。
「俺もか。まぁ、ルリアーナ様に言われたなら仕方ねーな。さっさと終わらせるぞ、ミイア」
「私たちを手伝ったことは内緒ですよ? ルリアーナ様」
「あら? わたくしが一人でやったことにした方が、この屋敷の人たちには歓迎されると思うわ! だから、わたくしを手伝ったことは、ふたりとも内緒よ?」
指を唇に当て、小首を傾げたルリアーナに、マットとミイアは深々と頭を下げた。
「ありがとうごぜーます。ルリアーナ様」
「私たちのことまで考えてくださり、ありがとうございます」
そんな二人を見たルリアーナは、手をパチンと叩いて言った。
「さ、早く片付けて、畑仕事に戻りましょう?!」
「え?」
「は?」
嬉しそうに駆け出したルリアーナに、マットとミイアは唖然とした。そして、気が付いたかのようにルリアーナを追って小屋に入ったのだった。
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