上 下
65 / 65
名前のない関係

6

しおりを挟む
 その夜もまた、輝夜と何度も結ばれて眠る。
 一般的な夫婦の妊活行為をしつつも、私は朝になれば、妊娠しないようにと動くと思う。
 かかりつけ医に行って、アフターピルを処方してもらうに違いない。
 恐怖心を取り除くまで、しばらく時間がかかりそうだ。


 数年経って閃夜には妹が生まれる。けれど、そこ子を産むのがはたして私なのか、冬茜あやせなのか、その時の私達はまだ知らない。

 初恋は実らない、と俗に言うけれど、時間をかけて執念を持っていれば、ひょっとしたら叶うのかもしれない。
 今の私はただ、輝夜と過ごせる日々を愛おしく思う。
 

                            Fin.
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

詩集「支離滅裂」

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:995pt お気に入り:1

お持ち帰りされた私に一途な恋

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:1,224

冷酷な少年に成り代わってしまった俺の話

BL / 連載中 24h.ポイント:12,845pt お気に入り:2,353

声を失ったSubはDomの名を呼びたい

BL / 連載中 24h.ポイント:3,174pt お気に入り:887

ねぇ、神様?どうして死なせてくれないの?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:915pt お気に入り:6

才能だって、恋だって、自分が一番わからない

BL / 連載中 24h.ポイント:532pt お気に入り:13

ちびヨメは氷血の辺境伯に溺愛される

BL / 連載中 24h.ポイント:51,234pt お気に入り:4,803

処理中です...