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正当な第一王子
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監獄に向かい、私はウィリエール様に尋ねてみる。
初めて一夜を明かしたあのお部屋のことを。
柵を挟んで向こう側にいらっしゃるウィリエール様はあっさりとお名前を口にする。けれど、私からすればあり得ないお名前だった。
「キリムドお兄様だよ。お兄様自身が教えてくれた」
「キリムド様?けれど、ウィリエール様。キリムド様はすでに亡くなっておられます」
キリムド様はフロスティン国との戦争に関連してお亡くなりになっている第一王子だ。フロスティン国との停戦に持ち込むために最前線にて奮闘なさっていたけれど、暗殺されてしまったと聞いている。
キリムド様のご尽力により停戦協定を結んでおり、現在は緊張状態にありながらも、辛うじて停戦状態を維持しているのだった。
「亡くなっている?」
「はい。フロスティン国との境界沿いにて、銃器に倒れたと聞いておりますが」
軍神の神殿には日夜戦いの勝敗を願う者たちが通い詰めている。それは、遠方の戦争であったり、ささやかな人間関係のいさかいであったりする。
フロスティン国との戦争に関しては、お姉様が軍神の巫女として駆り出されていたのを知っている。当時の軍司令官に伴って、一番上のお姉様が帯同していたと記憶していた。
そのとき、私は何をしていただろう?まだ生家にいたように思うけれど、あまり記憶がない。
ただ、戦争のことは話として聞いていた。停戦の書類を記入し終わり、境界線から撤退する際に、亡くなったと聞いている。
一説には銃器、また一説には刃物に倒れたと言われていた。
初めて一夜を明かしたあのお部屋のことを。
柵を挟んで向こう側にいらっしゃるウィリエール様はあっさりとお名前を口にする。けれど、私からすればあり得ないお名前だった。
「キリムドお兄様だよ。お兄様自身が教えてくれた」
「キリムド様?けれど、ウィリエール様。キリムド様はすでに亡くなっておられます」
キリムド様はフロスティン国との戦争に関連してお亡くなりになっている第一王子だ。フロスティン国との停戦に持ち込むために最前線にて奮闘なさっていたけれど、暗殺されてしまったと聞いている。
キリムド様のご尽力により停戦協定を結んでおり、現在は緊張状態にありながらも、辛うじて停戦状態を維持しているのだった。
「亡くなっている?」
「はい。フロスティン国との境界沿いにて、銃器に倒れたと聞いておりますが」
軍神の神殿には日夜戦いの勝敗を願う者たちが通い詰めている。それは、遠方の戦争であったり、ささやかな人間関係のいさかいであったりする。
フロスティン国との戦争に関しては、お姉様が軍神の巫女として駆り出されていたのを知っている。当時の軍司令官に伴って、一番上のお姉様が帯同していたと記憶していた。
そのとき、私は何をしていただろう?まだ生家にいたように思うけれど、あまり記憶がない。
ただ、戦争のことは話として聞いていた。停戦の書類を記入し終わり、境界線から撤退する際に、亡くなったと聞いている。
一説には銃器、また一説には刃物に倒れたと言われていた。
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