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パートナーの誕生
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礼拝堂で学園長や学園長以下の要職者、各党首が見守る中、儀式はつつがなく行われた。
麗史様に剣の平で右肩を叩かれ、オレは深く頭を下げる。
次に剣を回転させ、左肩を叩き、再びオレは頭を下げた。
オレは視線をあげ、麗史様を見上げる。
名実ともに、この人がオレの君主となったのだ。
麗史様は静謐な眼差しでこちらを見て、剣を手渡してくれる。
オレが受け取ったことにより、騎士の資格授与の儀式が終わりとなる。
帝王の騎士から、国王の騎士となるまでの間には、知見を深めるため、地方遠征や視察を必要とするらしい。
国王傘下の騎士団をまとめるのも、国王の騎士の役目のため、騎士団との連携も必要となる。
柳は修学期限を終わらせて国王傘下の研究職になり、国政に尽力するという。
麗史様の計らいで母を呼び寄せられることになったようだ。琉来は修学期限が残っていることから学園に残り、離音先生に師事して教員になるために学習するという。
桐峯は自国に帰り、地方自治に貢献するつもりらしい。
様々な未来を描く中、オレは一抹の不安を感じている。
地方遠征や視察の際に、故郷へ行くことを検討しているのだが、柳が帯同を申し出ているのだ。
麗史様もまた、短期間の滞在ならば、と麟島への遠征に好感触をしめしている。
上等な男たちを連れていけば、好奇な目で見られることは間違いない上に、故郷のフィアンセたちへの説明も億劫だ。
そして、それ以上に……。
帯同先でも夜伽を迫られれば、遠征で身体が持つ気がしない。
儀式の少し前まで声をあげていたために、声が枯れているし、身体のあちこちが筋肉痛や繊維痛で痛い。
儀式が終わり、退場していく中であっても、注がれる二つの熱い視線を感じる。
二人の愛を受けたその重みに、押しつぶされそうなのだった。
End.
麗史様に剣の平で右肩を叩かれ、オレは深く頭を下げる。
次に剣を回転させ、左肩を叩き、再びオレは頭を下げた。
オレは視線をあげ、麗史様を見上げる。
名実ともに、この人がオレの君主となったのだ。
麗史様は静謐な眼差しでこちらを見て、剣を手渡してくれる。
オレが受け取ったことにより、騎士の資格授与の儀式が終わりとなる。
帝王の騎士から、国王の騎士となるまでの間には、知見を深めるため、地方遠征や視察を必要とするらしい。
国王傘下の騎士団をまとめるのも、国王の騎士の役目のため、騎士団との連携も必要となる。
柳は修学期限を終わらせて国王傘下の研究職になり、国政に尽力するという。
麗史様の計らいで母を呼び寄せられることになったようだ。琉来は修学期限が残っていることから学園に残り、離音先生に師事して教員になるために学習するという。
桐峯は自国に帰り、地方自治に貢献するつもりらしい。
様々な未来を描く中、オレは一抹の不安を感じている。
地方遠征や視察の際に、故郷へ行くことを検討しているのだが、柳が帯同を申し出ているのだ。
麗史様もまた、短期間の滞在ならば、と麟島への遠征に好感触をしめしている。
上等な男たちを連れていけば、好奇な目で見られることは間違いない上に、故郷のフィアンセたちへの説明も億劫だ。
そして、それ以上に……。
帯同先でも夜伽を迫られれば、遠征で身体が持つ気がしない。
儀式の少し前まで声をあげていたために、声が枯れているし、身体のあちこちが筋肉痛や繊維痛で痛い。
儀式が終わり、退場していく中であっても、注がれる二つの熱い視線を感じる。
二人の愛を受けたその重みに、押しつぶされそうなのだった。
End.
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