【完結】私は彼女になりたい

青井 海

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第21話 知られてしまう

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遊園地では、2人乗りは明くんと私、如月先輩と雛子のペアに別れたが、お昼ご飯やおやつ、遊具への移動は4人一緒に。

雛子の思惑どおり、ダブルデートとなっていた。

如月先輩は、穏やかで話しやすい人。
騒がしい雛子を温かな目で見守るような…
私からは、なかなか相性よさそうに見えた。

帰りはどうする?という話になり、明くんが「僕はアヤメを送っていくから。じゃあまた!」と私の手をひいた。

確かに、なかなか二人きりになれなかったもんね。
デートのはずが、なぜか雛子たちが合流し、ダブルデートになってたから。

雛子は如月先輩に送ってもらったらしい。
当日夜、雛子から幸せそうな報告があった。



だが…

その後、雛子から連絡が入ることもなく、休みが終わり、また授業が始まる。

朝、教室で本を読んでいると、雛子が教室に入って来た。

「おはよう。」
「あっ、アヤメ、おはよう。」
雛子にいつもの笑顔が見えない。
どうして? 

昼休み
「相談にのって欲しい。」と雛子に空き教室へ連れていかれた。

「雛子、どうしたの?」

「実は、遊園地デートを伊集院さんに知られていたの。それで、翌日 彼が我が家にやってきて…」
雛子はプルプル震え、話を止めてしまった。

「やってきて?」
彼女の背中を大丈夫、大丈夫とさする。

「強く問い詰められて、アヤメと入れ替わっていたことから遊園地デートまで全て話してしまったの。」

「うん、うん、そしたら?」

「そしたらね。伊集院さんが絶対に婚約は解消しないからって、神社に、」

「えっ、彼があの神社に行ったの?青芝見神社って学園内にあるんじゃないの?」

「うん、別に入口があって、学園から続く道は裏道というか正式な道ではないみたい。私も後を追ったんだけど、怖くて鳥居をくぐれなかった。彼は先に進んで…何かを願ってた。」

雛子と私は、しばらく無言に。

願い事は声に出す必要はない。
伊集院さんが何と願ったのかは、彼にしかわからないわけだ。

「どうしよう~。」
雛子は泣き出してしまった。

伊集院さんの願い。
彼の願いが明るいものとは思われない。
彼の雛子への執着はちょっと怖かった。

雛子の時は、表面に悪いモノが憑いただけ。老婆の助けもあり、中に入り込む前に何とか出ていってくれた。

今回はどうだろう…

何事もなければいい。
でももし何かあるとすれば、私と雛子だけでは太刀打ちできないだろう。

「今日の放課後、明くんに相談していい?」

「うん、ごめんなさい。ううっ、もうどうしたらいいかわからなくて。」

「次、伊集院さんとは、いつ会うの?」

「それが、私が如月先輩につきまとってると知って、今日も仕事が終わってから様子を見に来るって。」

せっかく雛子が前向きになったのに。
私ももうあの神社には近寄りたくない。

どうしよう…


    
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