【完結】運命の人に出逢うまで

青井 海

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第23話 近況報告

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グアム旅行のお土産を渡したいと、女子会をひらく。
メンバーは、いつものとおり。
彩奈、真紀、由里子だ。

ダッカルビを囲みつつ、それぞれが、近況報告を行う。
この味、クセになるね。
鶏料理だし、美味しいよね。

彩奈には、彼ができていた。
彼から告白されたんだって。
3つ年上の彼。
イケメン好きな彩奈のお眼鏡にかなったんでしょ?
どんな人かすごく気になる。
かっこいいんだろうな。

真紀子には、デートしている人がいて、そろそろ付き合い出すかもという状態。
仕事で知り合った同じ歳の人らしい。
「早く告白されたい。自分から言っちゃう?」とご機嫌。
いいな。楽しい時期だね。

2人とも笑顔。
幸せオーラが滲み出ているよ。
私も2人に続きたい。

由里子は、特に変わりなく、好きな人もいないみたい。
私と同じだね。
仲間がいると、ほっとする。

由里子は、最近 マッサージにはまってるんだって。
マッサージ、気持ちいいよね。
贅沢な気持ちになれて、私も好きだよ。
高いから、なかなか行けないけどね。

私は、陶芸と華道を習い始めた話をしたよ。
その流れで、グアムの話をしたら、「えっ、そんな思い切ったことしたの?」と驚かれた。
やっぱりそうだよね。
自分でもそう思う。

「誘ってくれれば、私が一緒に行ったのに。私も行きたかった。」と彩奈が言う。
彩奈も旅行好きだからね。
確かに、「旅行行きたいね。」と、誰か友達に声をかければよかったんだよね。
誘われて嬉しかったし、なんか勢いだったんだよ。
これも縁かな~。

さてさて、職場の慰安旅行の時期がきました。
今回の行き先は、関東地方。
もちろん、同期の由里子も一緒に参加。

自由行動の時間、由里子と2人で歩いていると、なんと!グアムで声をかけてきた2人組のうち、1人が女性とイチャイチャしてる。

こんな偶然あるの?
同じ時に、たまたま同じ場所にいるなんて…
もし女性連れでなければ、運命を感じてたかもしれないね。

彼は、萌さんが連絡取ってる彼じゃない方。
私は人の名前をすぐ忘れるが、顔はよく覚えている。
間違いない。世間は狭いね。
こんなにすぐ見かけるなんて、狭すぎるよ。
声はかけてないよ。
イチャイチャしてたしね。
萌さんに連絡しよう。
驚くかな?

萌さん「えっ、そんなことある?ゆうまくんにお知らせしよ。」と驚いてた。
グアムで一緒だった人、ゆうまくんって言うんだ。

慰安旅行から戻った数日後、司が、突然、家にやってきた。
「雅じゃないとダメだった。結婚して欲しい。」と花束を渡され、プロポーズされた。
私が会おうとしないので、しびれを切らし、直接来たらしい。

ずっと欲しかった言葉。
なぜ今?
私にとっての彼はもう過去で、彼への気持ちは残っていない。
私じゃないとってことは、比べた違う人がいるのだろう。

「ごめん、もう遅いよ。司とは結婚できません。」と断る。
今はもう、ヨリを戻そうと思わなかった。
それでも、なぜ今なの?との気持ちで、私の心はモヤモヤしていた。

















    
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