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第2話 秘密の場所
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スッキリと晴れた初夏の日。
十三歳になったクラリスは勉強にレッスンにと忙しい日々を送っていた。
たまには息抜きも必要だ。
今日は嫌いな裁縫がある。
よし!抜け出すわよ。
クラリスはこっそりと邸を抜け出す。
「おじょうさま~。」
ネリーの大きな声が聞こえる。
ごめんなさい、ネリー。
走るクラリスをみつけたセルジュが、追いかけて来た。
嫌だ、みつかってしまったみたい。 セルジュなら見逃してくれるかしら?
ダメだわ。
なんで彼はこんなに速いのかしら。
どんどん速くなっているんじゃないかしら。
このままだと捕まってしまう。
目の前に大木が迫る。
左右どちらに避けようか。
よく見ると、木の根元に小さな穴が空いてるようだ。
動物があけたのかしら?
「ごめんなさいね。失礼します。」
穴の中を確認した後、クラリスは恐る恐る中へと入ってみた。
クンクン、動物のにおいはしない。
大丈夫、動物の巣穴ではなさそうね。
子供二人くらいなら、問題なく入れそう。
私が隠れるにはぴったりだわ。
雨風も凌げるし、邸からもあまり離れていない。
ここへの道で危ないところもなかった。
決めた!ここは私の隠れ家。
秘密の場所にしよう。
セルジュには教えたほうがいいかしら?
一緒に遊んだら楽しいだろうな。
彼も隠れ家を見たら、絶対喜ぶわ。
う~ん、でもやっぱりダメ。
今日のように抜け出した時に、すぐみつかってしまうわね。
私だけの秘密の場所にしましょう。
クラリスはしばらくの間、穴の中で座っていた。
もうセルジュの声も聞こえない。
よし、上手く逃げきれたわ。
その時、静かな森に、グー、キュルキュルと不思議な音が、鳴り響いた。
まあ、お腹の虫が鳴いている。
もうお昼の時間なのかしら。
仕方がないわね。
クラリスはノソノソと穴から抜け出し、ゆっくり歩いて邸へと戻る。
何食わぬ顔で昼食の席につくクラリス。彼女を探し回っていたネリーとセルジュが戻って来た。
すごく怒っているようだ。
シュンとするクラリスに、「お嬢様、そんな顔をしても、騙されませんよ。」とネリーがプンプン怒る。
「森で見失った時は焦ったよ。あちこち探したのに、どこにもいなかった。怪我はしてない?」と心配そうなセルジュ。
「うん。大丈夫。心配かけてごめんなさい。」
セルジュ、優しくて大好き。
その日は、裁縫のレッスンを受けることなく、そのまま昼食となった。
湯気が立ち上る美味しそうな料理が並んでいる。
いつもならモリモリ食べて、幸せに浸る時間だ。
だが、ネリーの怒った顔を思い出すと、どれも美味しいと感じることができなかった。
ふぅ~。
ネリーがあんなに怒るなんて。
私は悪いことをしちゃったんだわ。
許してもらえるかしら。
次回の裁縫はしっかり頑張ろうと、心に決めるクラリスであった。
十三歳になったクラリスは勉強にレッスンにと忙しい日々を送っていた。
たまには息抜きも必要だ。
今日は嫌いな裁縫がある。
よし!抜け出すわよ。
クラリスはこっそりと邸を抜け出す。
「おじょうさま~。」
ネリーの大きな声が聞こえる。
ごめんなさい、ネリー。
走るクラリスをみつけたセルジュが、追いかけて来た。
嫌だ、みつかってしまったみたい。 セルジュなら見逃してくれるかしら?
ダメだわ。
なんで彼はこんなに速いのかしら。
どんどん速くなっているんじゃないかしら。
このままだと捕まってしまう。
目の前に大木が迫る。
左右どちらに避けようか。
よく見ると、木の根元に小さな穴が空いてるようだ。
動物があけたのかしら?
「ごめんなさいね。失礼します。」
穴の中を確認した後、クラリスは恐る恐る中へと入ってみた。
クンクン、動物のにおいはしない。
大丈夫、動物の巣穴ではなさそうね。
子供二人くらいなら、問題なく入れそう。
私が隠れるにはぴったりだわ。
雨風も凌げるし、邸からもあまり離れていない。
ここへの道で危ないところもなかった。
決めた!ここは私の隠れ家。
秘密の場所にしよう。
セルジュには教えたほうがいいかしら?
一緒に遊んだら楽しいだろうな。
彼も隠れ家を見たら、絶対喜ぶわ。
う~ん、でもやっぱりダメ。
今日のように抜け出した時に、すぐみつかってしまうわね。
私だけの秘密の場所にしましょう。
クラリスはしばらくの間、穴の中で座っていた。
もうセルジュの声も聞こえない。
よし、上手く逃げきれたわ。
その時、静かな森に、グー、キュルキュルと不思議な音が、鳴り響いた。
まあ、お腹の虫が鳴いている。
もうお昼の時間なのかしら。
仕方がないわね。
クラリスはノソノソと穴から抜け出し、ゆっくり歩いて邸へと戻る。
何食わぬ顔で昼食の席につくクラリス。彼女を探し回っていたネリーとセルジュが戻って来た。
すごく怒っているようだ。
シュンとするクラリスに、「お嬢様、そんな顔をしても、騙されませんよ。」とネリーがプンプン怒る。
「森で見失った時は焦ったよ。あちこち探したのに、どこにもいなかった。怪我はしてない?」と心配そうなセルジュ。
「うん。大丈夫。心配かけてごめんなさい。」
セルジュ、優しくて大好き。
その日は、裁縫のレッスンを受けることなく、そのまま昼食となった。
湯気が立ち上る美味しそうな料理が並んでいる。
いつもならモリモリ食べて、幸せに浸る時間だ。
だが、ネリーの怒った顔を思い出すと、どれも美味しいと感じることができなかった。
ふぅ~。
ネリーがあんなに怒るなんて。
私は悪いことをしちゃったんだわ。
許してもらえるかしら。
次回の裁縫はしっかり頑張ろうと、心に決めるクラリスであった。
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