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第23話 助けたい
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邸へと戻ったクラリスは、薬草入りお菓子の試作に励んでいた。
その頃、王宮では、一人の女性が捕まっていた。
国王の部屋で香を焚いていた人物。
彼女は、ナタリー。
アルンテ侯爵家に雇われたと自供した。
すぐに宰相であるアルンテ侯爵が呼び出され、尋問を受ける。
侯爵はまだ容疑をかけられた状態だが、軟禁されてしまった。
おかしいわ。
お父様には、国王を害する動機がないじゃないの。
報告を受けたクラリスは、すぐにリアム様へ連絡を取り、彼の同伴でとの条件付きで、実行役のナタリーへの面会が許された。
クラリスがナタリーの正面に立つ。
ナタリーが「お嬢様、こんなことになり申し訳ございません。私が不甲斐なかったばかりに。」と涙を流す。
私は、この女性を知らないわ。
香がバレてしまったから、我が家へ濡れ衣を着せるつもりなのね。
「では、ナタリー、あなたが我が家の指示で動いた証拠の品を出しなさい。」クラリスは凛とした声で命令する。
「証拠?証拠の品など、侯爵が残すわけがない。お嬢様は何を言ってらっしゃるのでしょうか?」
「あらあら、あなたは知らないのね。我が家は密偵にだって、我が家の指示だとわかる品を持たせているのよ。なぜなら、こうやって罪を擦り付けようとする人たちが大勢いるから。さあ、出しなさい。娘である私が出せと命令したのだから、人前に出してもお父様は怒らないわ。我が家は我が家の指示だと知れて困ることはしない。だってする必要がないもの。」
「うっ、うう。」
「ナタリーは困っているようね。本当は誰の指示だったのかしら?」
クラリスがズイズイと距離を詰めると、「危ない。近づきすぎだ。」とリアム様がクラリスの腕を引っ張る。
急に引き寄せられた彼女は、バランスを崩し、彼に後ろからしっかりと支えられた。
「クラリス、君はどうしてそう無鉄砲なんだ。あまり心配させないでくれ。僕の命がいくつあっても足りなくなりそうだ。」と言った後、ふうっとタメ息をついたリアム様。
えっ、今の言葉って。
クラリスの真っ赤な顔を見て、彼も現状を理解し、真っ赤になる。
ああんっ、と大きく喉を鳴らしたリアム様。
気持ちを仕切り直したようで、「ナタリー、誰の指示か白状したほうがいいぞ。言えば命は守ってやる。言わなければ、雇い主が口止めにくるんじゃないか?」
ガタガタと震えだしたナタリー。
自分に危険が迫っていることを自覚して怖くなったんだろう。
「ううっ、クーロン伯爵です。」
それだけ告げると、崩れ落ちてしまった。
「みな聞いたか? ここには誰も通すな。彼女は貴重な証人だ。しっかり守れ。」とのリアム王子の指示に、
「はい!」「はい!」「はい!」と
警備兵たちが大きな声をあげ、敬礼する。
アルンテ侯爵の容疑ははれ、当日のうちに解放された。
クーロン伯爵家に捜査が入ると、伯爵家にあの香が保管されていた。
なんと無用心なんだ。
そのおかげで、我が家は助かった。
その頃、王宮では、一人の女性が捕まっていた。
国王の部屋で香を焚いていた人物。
彼女は、ナタリー。
アルンテ侯爵家に雇われたと自供した。
すぐに宰相であるアルンテ侯爵が呼び出され、尋問を受ける。
侯爵はまだ容疑をかけられた状態だが、軟禁されてしまった。
おかしいわ。
お父様には、国王を害する動機がないじゃないの。
報告を受けたクラリスは、すぐにリアム様へ連絡を取り、彼の同伴でとの条件付きで、実行役のナタリーへの面会が許された。
クラリスがナタリーの正面に立つ。
ナタリーが「お嬢様、こんなことになり申し訳ございません。私が不甲斐なかったばかりに。」と涙を流す。
私は、この女性を知らないわ。
香がバレてしまったから、我が家へ濡れ衣を着せるつもりなのね。
「では、ナタリー、あなたが我が家の指示で動いた証拠の品を出しなさい。」クラリスは凛とした声で命令する。
「証拠?証拠の品など、侯爵が残すわけがない。お嬢様は何を言ってらっしゃるのでしょうか?」
「あらあら、あなたは知らないのね。我が家は密偵にだって、我が家の指示だとわかる品を持たせているのよ。なぜなら、こうやって罪を擦り付けようとする人たちが大勢いるから。さあ、出しなさい。娘である私が出せと命令したのだから、人前に出してもお父様は怒らないわ。我が家は我が家の指示だと知れて困ることはしない。だってする必要がないもの。」
「うっ、うう。」
「ナタリーは困っているようね。本当は誰の指示だったのかしら?」
クラリスがズイズイと距離を詰めると、「危ない。近づきすぎだ。」とリアム様がクラリスの腕を引っ張る。
急に引き寄せられた彼女は、バランスを崩し、彼に後ろからしっかりと支えられた。
「クラリス、君はどうしてそう無鉄砲なんだ。あまり心配させないでくれ。僕の命がいくつあっても足りなくなりそうだ。」と言った後、ふうっとタメ息をついたリアム様。
えっ、今の言葉って。
クラリスの真っ赤な顔を見て、彼も現状を理解し、真っ赤になる。
ああんっ、と大きく喉を鳴らしたリアム様。
気持ちを仕切り直したようで、「ナタリー、誰の指示か白状したほうがいいぞ。言えば命は守ってやる。言わなければ、雇い主が口止めにくるんじゃないか?」
ガタガタと震えだしたナタリー。
自分に危険が迫っていることを自覚して怖くなったんだろう。
「ううっ、クーロン伯爵です。」
それだけ告げると、崩れ落ちてしまった。
「みな聞いたか? ここには誰も通すな。彼女は貴重な証人だ。しっかり守れ。」とのリアム王子の指示に、
「はい!」「はい!」「はい!」と
警備兵たちが大きな声をあげ、敬礼する。
アルンテ侯爵の容疑ははれ、当日のうちに解放された。
クーロン伯爵家に捜査が入ると、伯爵家にあの香が保管されていた。
なんと無用心なんだ。
そのおかげで、我が家は助かった。
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